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2017/08/01 04:58
<南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報問題で引責辞任した稲田朋美前防衛相は31日、防衛省での離任式に臨んだ。幹部を前にしたあいさつで「風通しの良い組織文化を醸成してもらいたい」と注文を付けたが、自身の組織運営を反省する言葉は一切なく、省内には改めて反発も出た。稲田氏は花束を手に笑顔で離任したが、残された職員にはしらけた空気が漂った。
稲田氏は、防衛省・自衛隊の幹部を前に、マティス米国防長官ら各国の閣僚と会談した実績を挙げることに多くの時間を割いた。日報問題は最後に触れ、「情報公開への対応が不適切だった。国民の信頼を揺るがし、隊員の士気を低下させかねず、極めて重大かつ深刻だった」と述べ、自身の関与の有無には言及しなかった。「風通し良く」発言には、日報問題で情報公開に後ろ向きな同省の体質や、背広組と制服組とのすきま風が露呈したことが背景にある。ただ、黒江哲郎前事務次官や岡部俊哉陸上幕僚長らが辞任する事態に発展したことへの弁解はなかった。
稲田氏の後、豊田硬次官があいさつし、「特別監察の結果は大変厳しい、反省すべきものだった。全職員を代表し、国民のみなさまに深くおわび申し上げる」と陳謝。防衛省幹部は「おわびは本来、稲田氏がすべきだった。本人は『全て官僚と自衛官が悪い』と思っているのだろう」とつぶやいた。稲田氏は歴代防衛相と同様、儀仗(ぎじょう)隊から栄誉礼を受けて同省を後にした。稲田氏を見送る列に立った自衛隊員は「こんな盛大に送り出す必要はあったのか。複雑な心境だ」と漏らした。
野党からは、自民党が稲田氏の国会招致に応じないことへの反発が強まっている。共産党の小池晃書記局長は記者会見で「稲田氏の辞任は最悪の隠蔽(いんぺい)工作だ。一番風通しが悪いのは稲田さんであり、安倍晋三首相を先頭とする内閣、官邸だと言わざるを得ない」と批判した>(以上「毎日新聞」より引用)
南スーダンは今もなお武装した政府軍と反政府軍が激しい戦闘を展開している。とても「非戦闘地域」と呼べる地域は何処もない、という状態にある。
自衛隊がPKO活動で派遣されていた当時も激しい戦闘が各地で繰り広げられていた。自衛隊が「日報」で駐屯地が非戦闘地域とはいえない状況にあることを報告していたのは想像に難くない。
なぜなら自衛隊が戦闘に巻き込まれて武器使用を余儀なくされ、武装集団と戦闘に陥った際に自衛隊の取った措置が「正当防衛」と証明するために、それまでの状況証拠を残す必要があったからだろう。派遣された部隊にとって自らの生存のための「武器使用」を帰国後に責任を問われてはかなわないからだ。
当然、自衛隊内部にそうした「日報」を保管して、事ある場合は武器使用の正当性を証する「状況証拠」との考えがあったとして当然だろう。派遣された地で理由は何であれ武器使用の戦闘を行えば敵も殺すが隊員も殺害される。殺戮しあうのが戦争だ。その際、帰国後の隊員と自衛隊の正当性を証するのは政府や防衛相ではない。
南スーダンで現実に何が起きていたのか、そこで部隊はいかなる状況にあったのか。そして防衛省は誰の指示で「日報」隠しを行ったのか。
犯人の見当はつく。当時安倍自公政権は違憲の「戦争法」と関連法を十数本強行して成立させたばかりだった。政権の支持率も下がっていたし、実際に成立させたばかりの憲法違反の法律で自衛隊員が国連職員の「駆け付け警護」で戦死したなら到底持たない状況にあった。だから「日報」を隠蔽して、たとえ派遣部隊員が「駆け付け警護」で戦死したとしても「不慮の事故」で死亡したと嘘を吐くつもりだったのだろう。しかしそれでは現場の隊員は堪ったものではない。
違憲立法に基づき自衛隊員が安倍自公政府の命令で南スーダンへ赴き、命がけの任務に就いて使命を遂行している現状を日本国内で正確に報じていないとしたら、自衛隊員の正当性を証するのは「日報」だけだ。それを隠蔽したと思われる当事者は稲田前防衛相と「戦争法」を強行して自衛隊員と国民を戦争へ直面させている安倍総理そのものだろう。
あれほどヘタレの稲田氏が自分の判断で隠蔽するはずがない。必ず安倍氏に相談したに違いない。むしろ安倍氏の指示で隠蔽したと考える方が整合性がある。だから安倍氏は稲田氏を更迭できなかったのだ。
自衛隊の戦闘部隊のみならず防衛省の背広組を含めて、日本の武力組織全体の命運に関わる問題「日報」問題を有耶無耶にすることはできない。「国際紛争を武力で解決しない」と定めた憲法で「戦争法」は断じて認められない。それがたとえ国際的に非現実的であろうと、憲法は憲法だ。憲法を守る義務は権力者たる安倍自公政権にある。
安倍自公政権の憲法違反という犯罪の証拠が「日報」だ。異国の地へ出掛けて日本国民が戦死してはならない、というのが日本国憲法の基本理念だ。それが嫌であろうとなかろうと、憲法に従うのが立憲主義であり法治国家だ。憲法違反という安倍自公政権の蛮行を決して許してはならない。
稲田氏は「防衛相辞任という最高の責任を取った」から「国会招致に反対する」と拒否した竹下氏は政治家の責任の取り方が何もお分かりでないボンクラだ。政治家は常に「国民に対して責任を取る」べきであり、権力の座の就任期間にあったことは詳らかに国民に開示する義務がある。たとえ稲田氏が議員辞職したとしても、彼女は国会で「日報」隠蔽問題で証言する義務がある。
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