>畜産獣医師をどう増やすか? >これこそ、国会で真面目に議論すべき緊急課題! >>33さんに同意。
産経ニュース
2017.6.18 22:09更新 【加計学園問題】 「公務員獣医師不足」の本質議論されず 「実情を知って」と現場からは切実な訴え (1/2ページ)【加計学園問題】 . http://www.sankei.com/politics/news/170618/plt1706180029-n1.html (全文転載) (画像)愛媛県畜産研究センターで牛の健康状態を調べる獣医師。同センターに所属する獣医師は10年前の半数以下になった=愛媛県西予市
学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画をめぐり、野党や一部メディアが「公務員獣医師の不足」という本質からかけ離れた議論を展開していることに、同学部を誘致してきた愛媛県では畜産関係者らがいらだちを募らせている。獣医師不足の解消を望む現場からは「実情を知ってほしい」との切実な声が上がっている。 「鳥インフルエンザや口蹄(こうてい)疫が複数の農場で発生したら、現状での対応は厳しい」。愛媛県畜産課の担当者は深刻な表情で語る。 同県によると、県に所属する獣医師は16日現在で109人。公務員獣医師を毎年募集しているが定員割れは珍しくなく、平成20〜29年度では計47人の募集に採用は40人。29年度に限ると8人の募集定員までいかず、採用は5人だった。 (2/2ページ)【加計学園問題】 . http://www.sankei.com/politics/news/170618/plt1706180029-n2.html (全文転載) 県は獣医師確保に向け、獣医学部のある大学への勧誘などに取り組んでいる。だが、同課の担当者は「獣医師不足は全国的な問題だ。公務員獣医師を目指す少ない希望者の奪い合いになっている」と漏らす。 約550頭の牛や豚の飼育をする県畜産研究センターで働く獣医師は、ブランド牛「愛媛あかね和牛」の品種改良や繁殖に向けた研究開発などを行っている。獣医師の数は、10年前は10人いたが、昨年からは4人になった。 二宮幸誠センター長は「家畜の防疫処置などを考えると、4人は最低ラインだ」と説明する。その上で「獣医師不足の解決策が獣医学部の新設なのだが、国会では誰が関与したかの手続き論に終始していることは疑問だ」と指摘する。 家畜の伝染病予防などに取り組む県中予家畜保健衛生所の担当者は「鳥インフルエンザは人への健康被害も懸念される。予防や発生したときに封じ込むのが獣医師の仕事だ」と強調し、「私たちは縁の下の力持ち。その業務を担う獣医師が足りていないことを理解してほしい」と訴える。(今仲信博、写真も) _________________ 農と島のありんくりん snsn氏寄稿 加計問題を俯瞰して その3 朝日の歪んだ正義と統帥権 http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/snsn-16dc.html (一部抜粋) (略)
●獣医学部が新設されて、教員が足りなくなるのはどなたかが答えていましたが、そもそも獣医学部が少ないために専門職員が不足しているからで、原因と結果が逆になっています。 獣医師は偏在が激しく、一口に多い少ないとは言えません。また獣医といっても、大都市圏の獣医の多くは犬猫獣医です。 分野別の獣医師はこのようになります。 (略) http://todo-ran.com/t/kiji/16357 ●愛媛県が薄い緑色で獣医師が不足している地域で、全国的に不足している地域のほうが圧倒的に多いことがわかります。 ●ですから、WG議事録の中でも農水省や文科省の官僚が「獣医は足りている」というような発言をしていますが、それは「足りている地域もある」と言い直さねばなりません。 ●ましてや朝日のように、「杉並のペット獣医は獣医学部新設に困り顔」などという報道が、いかにトンチンカンかお分かりになると思います。 ●しかし、この偏在ぶりに眼をつぶってベタに「獣医師は増やさない」としてきたのが、獣医師行政でした。 ●そしてその大元の獣医養成を握っていたのが、なんと畑違いの文科省だったわけです。 ●ですから、私はこの加計騒動は、文科省問題であっていみじくも民間委員が指摘したとおりだと思っています。 「○本間委員 (略)要するに獣医師が増えるか増えないかということは文部省のマターではないということです」 (2016年9月16日・国家戦略特区ワーキンググループ(WG)のヒアリング議事録)http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc_wg/h28/shouchou/160916_gijiyoushi_2.pdf
●WG会議でも民間委員が発言しているように、獣医師が増えすぎたり、クォリティが落ちてきたら国家試験で絞り込めばいいだけです。
●また増えすぎたなら、就職が難しくなって志願者が減るという市場機能か働くのであって、そもそも大元の養成機関の増減でいじり回す性質のものではないのです。 ●しかも畜産についてなにも知らない門外漢の文科省ごときが! ネトウヨハンターさんはそこは分かっていてこう述べています。 「産業獣医師が不足している現状は確かだと思いますが、そもそも産業獣医師不足の原因は供給不足ではなく待遇にあると私は考えています」 ●まぁそのとおりですが、公務員系の獣医師の待遇を決定するのは一宮崎人さんがいうように財務省が決定することです。 ●共済なども公務員に準じるために、結局これはも財務省マターとなります。 ●今問題となっている保育士や介護士と並んで、こういうところでテコ入れしていかないと、なり手がなくります。 ●財務省を動かす強い政治力が必要となります。 ●こういうところまで踏み込んで野党は追及しているわけではなく、産業系獣医師や公務員獣医がなぜ不足するのか、そのためにはどのような政策が必要なのか、触れようともしません。 ●民進党は、政府に産業系獣医師の待遇を改善しろと要求するならともかく、「加計理事長はアベのお友達。全国の特区を廃止しろ」と叫びながら、テレビを引き連れて官邸に乗り込むのですから、もう馬鹿丸出しとしか言いようがありません。
●もう一点。テレビ朝日系早朝の「スーパーモーニング」で、こんな珍妙なやりとりがあったそうです。 (略) (Jcastニュース6月27日)https://www.j-cast.com/tv/2017/06/27301698.html ●この人たち、心の底から阿呆かと思いましたね。なにが「根底からひっくりかえる」ですかヒックリかえるのは私たちのほうです。 ●この連中がここまでなにひとつ戦略特区の意味と位置づけを勉強せずに、加計問題を「追及」してきたのがバレましたね。 ●こんなレベルの解説員に「解説」してもらう視聴者が気の毒です。 国家戦略特区というのは、初めから全国展開をするためのただの「突破口」にすぎません。 それは平成26年(2014年)2月25日に閣議決定された時点で明確にされています。 国家戦略特別区域基本方針(リンク先は削除)
(内容) ●初めから政府は、ここに今ある特別区のメニューは単に「規制・制度改革事項は、あくまでも当面実施すべき項目が盛り込まれたに過ぎない」と断言しているわけです。
●そのために全国規模の規制改革会議と連携して、「スピード感をもって」実現に努力しろ、と述べています。 ●ですから石破氏のように特区担当相でありながら、文科省と獣医師会に敗北して、既得権団体の主張を丸飲みしたような「4条件」など作ること自体がおかしいのです。 ●ですから今回、首相が「獣医学部は地域に関係なくどんどん新設を認めていく」という発言は、当初の閣議決定に従っただけにすぎません。 ●念のために付け加えておきますが、私はなにがなんでも全面的に規制緩和することが善だとはまったく思っていません。 バスの転落事故にみられるような新規参入枠拡大などに典型ですが、安全を度外視した規制緩和は間違いです。 人命に関わるインフラ関連や生活インフラの規制緩和は、慎重に慎重を期さねばなりません。 その意味で、電力の自由化は、「不必要な規制改革」でした。 関連記事全13回http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-4b64.html また規制改革の元祖である郵政改革もまったく不要だと思っています。 関連記事全4回http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/24-881d.html このふたつに関してはシリーズ記事にしていますので、よろしかったらご覧になって下さい。 ●ですから特別区のメニューについても、全部反対、全部賛成ではなく、是々非々でひとつひとつ丁寧に検証する必要があります。 ●その上に立って、今治市の加速計画獣医学部新設は、「必要な規制緩和」だと私は考えています。 ●いまのようなメディアの言いがかり同然の「疑惑追及」によって、かえって規制緩和の本質が見えなくなってしまったことが問題でのです。 ●そうそう、電波媒体なんか目に余る特権的寡占ですので、大いに「必要な規制緩和」をしてくださいね。 (略) ■加計問題を俯瞰して その3 承前 (4)統帥権干犯問題と国体明徴声明 ●最後に、戦前の時局との比較を論じたいと思います。 ●1930年ロンドン海軍軍縮条約に調印した浜口内閣に対し、軍拡を志向していた野党及び軍部官僚が天皇の統帥権を盾に政治家を恫喝しました。 ●メディアがそれを煽り立てたのはいうまでもありません。 ●統帥権を持ち出され政治家が何も言えなくなった事、そして山路さんの緻密な分析通りメディア(特に朝日)の戦争への扇動、その後の悲劇は言うまでもありませんね。 ●僕は今の日本は戦前の「統帥権干犯問題」の頃に戻ったような雰囲気を感じます。 その象徴が朝日系”左派"知識人内田樹氏の「天皇主義者宣言」です。野党(左派)が天皇を担ぎ出したら危ない・・・。 http://www.asahi.com/articles/DA3S12995417.html また当時「国体明徴声明」がありました。これは国家の統治権は天皇にあると立憲政友会、軍部、右翼が主張した事件です。
これにより岡田内閣は退陣し以降軍部の独走が始まるわけです。 もちろん現在の憲法下では天皇に統帥権はありませんので同様の危機は来ないかもしれません、しかし歴史とは一見異なる外観を備えつつも本質は変わらないものが反復するのです。 ●現在、朝日新聞や野党が担いでいる”統帥権”に相当するものは”歪んだ正義”です。困ったことに朝日も野党も正義の行動を実行していると思い込んでいます。 全ては善意なのです「地獄への道は善意で敷き詰められている」という言葉どおり歪んだ正義ほど怖いものはない。(マルクスには感心しませんが、この言葉を「資本論」に書き込んだ点は鋭いと思います) ”歪んだ正義”を盾に政治家を黙らせること、、これはまさに現代の「統帥権干犯問題」であり、現代の「国体明徴声明」なのです。 大正デモクラシー以降現在まで何度も繰り返されていますが、政党政治への不信感、政治の腐敗は確かに存在します。 政党内の首相の不透明な選出は果たして民意を反映しているのか、贈収賄に関する数々の疑惑、世襲制、国益よりも党益重視などなど・・・。 その都度政党政治をメタレヴェルで<超越する存在>が要請されてきました、そしてメディアメディアがそれを煽ることで国民を誘導してきました。 あるいは全てを破壊するような革命思想が台頭してきました。 繰り返しますが、確かに政党政治への不信感、政治の腐敗は確かに存在します。信託を受けたエージェントとしてまともに機能しないことも多々あります。 正しく民意の反映されている選挙制度なのかという疑問もありますし僕も基本的には政治家には批判的です。 しかしながら、だからと言ってメタレヴェルの<超越する存在>の要請や、破壊思想が正しいのでしょうか?ではその<超越者>の無謬性を我々はどうやって検証すればいいのでしょうか? 安易にメタレヴェルの<超越する存在>を要請するところから本当のファシズムが始まります。 あるいは全てを破壊するような革命思想による大粛清が始まります。 ●その意味では極右思想と極左思想は同根なのです。 ●加計騒動の動きを見ていると、民主的憲法を否定しているのはむしろ朝日新聞的メディアなのです。なぜなら選挙で選ばれた 国民のエージェントである政治家ではなく官僚やメディアを信頼しろ=統帥権は我にありというわけですから・・・。 僕としては、数々の欠陥を抱えながらも<国民主権による民主主義>を市民として守るしかないと思っています。 そしてその欠陥は政権を論理的に批判しつつ一歩一歩改良するしかないのです。 以上長文失礼しました。 (了) 2017年6月28日 (水)
[32初期非表示理由]:担当:要点がまとまっていない長文
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