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ミスター共産党が見た安倍政権 「歴代自民政治をも否定」 注目の人 直撃インタビュー(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/17/senkyo228/msg/183.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 6 月 26 日 14:55:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

  


ミスター共産党が見た安倍政権 「歴代自民政治をも否定」 注目の人 直撃インタビュー
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207972
2017年6月26日 日刊ゲンダイ


  
   今の自民党勢力というのは「架空の多数」にすぎない/(C)日刊ゲンダイ

 安倍政権ほど国会審議を軽視し、議会制民主主義を冒涜した歴代政権はないだろう。森友、加計問題をめぐる数々の疑惑には一切答えず、国民の多くが反対の声を上げていた「共謀罪法案」に至っては、委員会審議を途中で打ち切って本会議で採決(中間報告)という「禁じ手」で強行成立させてしまった。傲慢な独裁政権の姿は、国政に半世紀近くにわたって関わってきた「ミスター共産党」こと、日本共産党中央委員会・常任幹部会委員の不破哲三氏の目にどう映っているのか。(インタビューは16日の共謀罪成立前)

――今の安倍政権をどう捉えていますか。

 自民党は結党来、財界密着、対米従属を基本路線としてきたわけですが、安倍政治というのは、これに戦前回帰というウルトラ右翼の思想が加わった。これが最大の特徴だと思います。

――歴代政権と比べて戦前回帰の志向が強い政権ということですか。

 例えば、先の大戦について、日本の侵略戦争を認めず、「後世の歴史家の判断に任せる」と逃げていた田中角栄元首相でさえ、さすがに戦前を美化することはありませんでした。拓殖大学総長時代の中曽根康弘さんは、戦前回帰を肯定する言動が目立っていましたが、総理大臣就任後は「日本は外国から侵略戦争という強い批判を受けていることを心に留める必要がある」と答えるにとどめていました。自民党総裁といえども、首相となれば皆、国内外情勢を鑑みて踏み込んだ発言を避けてきたわけです。ところが、安倍政権は違う。閣僚が侵略戦争を美化する発言をしたり、教育勅語を肯定する答弁書を閣議決定したり。世界が警戒することを平気でする。安倍政治というのは歴代自民党政治をすら否定しているのです。

――安倍政権の傲慢さが目立つ理由として「1強多弱」の政治情勢が指摘されています。

 安倍首相は選挙で大勝した――と言っていますが、実はそうではない。自民党の得票率は60年代末から90年代初めまで、40%台を割ったことはありませんでした。私が初当選した69年12月の自民党の得票率は47・6%で、共産党が39議席を得て「躍進」といわれた72年12月も46・9%。しかし、今の自民党は291の議席を獲得した14年12月の総選挙でも、比例得票率は33%。一方の野党4党は計34%で、本当は野党が上回っていたのです。つまり、今の自民党勢力というのは「架空の多数」にすぎないのです。

――小選挙区制がつくりだした「架空の多数」で好き勝手やっている。

 やりたい放題のために、それに加えて特定秘密保護法と内閣人事局という“仕掛け”をつくりました。特定秘密保護法については、国民の多くが「特定秘密というのだから、よほどの極秘事項」と思っていたでしょう。しかし、施行後、国に情報公開請求すると、開示される資料は「黒塗り弁当」ばかりになりました。文書の見出しも真っ黒で、何も分かりません。そして、各省庁幹部の人事権を握る内閣人事局によって絶対服従体制を敷いた。これでは、外部から政権チェックするのは容易ではなく、それをいいことに目に余ることを毎日のようにやっている。国家の私物化、政治の私物化をしているといっていい。

  
   超党派の村山訪朝団は“外交”だった(C)共同通信社

安倍首相の加憲案は日本会議の提案

――国家戦略特区諮問会議(議長・安倍首相)をめぐる加計学園問題でも「私物化」の批判が噴出しました。

 国益を真剣に考え、本当に悪い岩盤規制であれば、突破しなければならないケースはあり得るでしょう。しかし、それでも総理関係者が関与しないように最大限の注意を払うのは当たり前。たまたま「腹心の友」が事業選定者に決まったけれど、俺は知らない――というのは政治の世界では通用しません。森友、加計問題は安倍首相の政治の私物化が露骨に表れた例ですが、憲法改正をめぐる新聞発表も私物化の例といっていいでしょう。

――5月3日の読売新聞で公表した9条をめぐる改憲宣言ですね。

 あの中身はよくよく調べると、日本会議の関係者が昨秋の機関誌(「明日への選択」)で提唱した内容です。例えば、日本会議の政策委員で、第1次安倍政権から安倍首相のブレーンを務める伊藤哲夫・日本政策研究センター代表は16年9月号で〈憲法第九条に三項を加え、『但し前項の規定は確立された国際法に基づく自衛のための実力の保持を否定するものではない』といった規定を入れること〉と加憲方式への戦略転換を提案し、続いて、同じ研究センターの小坂実研究部長は11月号で、この方式で憲法9条を「空文化させるべき」だと主張しました。安倍首相の「加憲」案は、日本会議派のこの提案をそのまま取り入れたもので、しかもその提案を5月3日の日本会議派の集会に、その提案通りに「やります」と報告した。それも党に一切相談することなく、「党と政府の方針」とした。これは公党と国政の完全な私物化です。

――安倍政権では閣僚の劣化も目立ちます。特に共謀罪法案をめぐる金田法相の国会答弁は酷いものでした。

 安倍政権の閣僚の顔ぶれは、国政をうまくかじ取りしようと考えられた人事とは思えません。共謀罪法案についても、本気で成立させたいのであれば、少しでも法律に明るい人を法相に据えるのが当然です。しかし、ほとんど法案の中身を理解していない人を大臣に任命した。おそらく30時間という審議時間が過ぎれば、数の力で押し切れるという発想が背景にあったのでしょうが、政治感覚を疑います。

――共謀罪法案では、国連人権理事会の特別報告者も懸念を示していました。

 共謀罪は国民の人権、プライバシー権に対する安全装置が何もなく、政府の監視機能、警察機能を強化するだけだという警告。特別報告者の報告書は現地調査を踏まえた、非常によくまとまった内容です。国際社会からみて、今の日本が極めて危険な国になっていると判断したため、緊急の質問状を日本政府に出したのです。ところが、日本政府は報告書を否定した上、特別報告者も非難した。これは日本の民主主義に違反しているだけではなく、国際社会のルールを踏みにじる行為です。

■対北朝鮮では外交努力を尽くすべき

――国際社会における日本という視点では、北朝鮮に対する強硬姿勢も最近、際立っています。

 北朝鮮のミサイル発射問題をめぐり、武力衝突が起きないよう国連の閣僚級会合で「対話」の道が模索されていた中、「核ミサイル計画を止めない限り、対話はあり得ない」と言っていたのは日本の岸田外相だけ。安倍政権の外交姿勢というのは軍事的対抗措置を強めることしか頭にない。世界で最も軍事的脅威をあおっているのです。

――これまでの日本政府の対応とかなり違う。

 98年1月、北朝鮮と日本の間で「軍事的対応の悪循環」ともいうべき危険な事態が拡大したことがありました。その時、私は国会で「交渉ルートを持たないまま対立関係だけが先行するのは危険だ」として、正式の対話と交渉のルートを確立する努力の重要性を訴えました。それが契機になって、村山富市さん(元首相)を団長にして政党代表団〈村山訪朝団〉をつくり、共産党も参加して初めて北朝鮮との交渉に道を開きました。双方の疑心暗鬼が深まれば、実験が演習となり、やがて戦争に至る。そうならないように外交努力を尽くすべきです。ところが安倍政治は、危機をあおることが政権の存在感を示し、右翼路線を国民に浸透させる手段だと信じ切っているのです。

■戦後史上、初の野党共闘は今後も力になる

――安倍政権の暴走を止めるには、やはり野党共闘が必要ですね。

 昨夏の参院選で実現した野党共闘は、日本の戦後史上、初めてです。それも、市民の声が政党を突き動かした。これはすごい財産です。「安倍1強」という異常な政治体制が、戦前回帰のウルトラ右翼を生み出す一方で、市民と野党の結集を促した。この動きは今後も大きな力になるのは間違いありません。

(聞き手=本紙・遠山嘉之)

▽ふわ・てつぞう 1930年、東京生まれ。87歳。東大物理学科卒。47年に日本共産党に入党し、53年に鉄鋼労連書記局勤務、64年以後、党本部勤務。70年、党書記局長になり、党幹部委員長、中央委員会議長を歴任。69年の総選挙で東京6区で初当選、2003年の議員引退まで連続11回当選。佐藤栄作首相をはじめ計17人の歴代首相と論戦した。







































 

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コメント
 
1. 未来のTOW[136] lqKXiILMVE9X 2017年6月26日 20:38:28 : bD1tsAVSbm : 6pgb8ZfjddM[1]

共産党が他人のこと言えるのかねえ、というのが正直な意見。

過去の共産党と現在の共産党は言っていること全然違う。
共産党の綱領の変遷を見ればわかるが、共産党も過去の主張を大きく変えてきている。

最も有名なのが、社会主義、共産主義に関する変更。
共産党はその結党経緯からして、社会主義実現のための「革命」を起こすために生まれた党であることに間違いはない。
戦前と戦中に特高警察に弾圧されまくったのは有名な話。

当然、共産党が志向した社会主義とは、プロレタリア独裁とか私有財産の否定とか、最も本来的な社会主義思想だった。

しかし、時代の流れとともに共産党は右傾化していく。
2004年には社会主義革命を否定し、「民主主義革命」という現状を追認するような綱領改定を行った。
同時に、天皇制についても容認、2016年には国会開会式にも出席している。

自衛隊についても非難の度合いは格段に減り、2000年には「専守防衛」についても認めている。
安保法制の時に、「自衛隊員の命を大事にしろ」と共産党が言っていたのは歴史的な出来事だろう。

共産党とは言うが、実態は共産主義でもないし社会主義でもない。
天皇制を容認し、自衛隊の違憲性は放置、複数政党制を認め、三権分立制度を約束している。
古参の共産党員たちが黙りこくっているのが不思議なくらいだ。

はっきり言うが、共産党は右傾化し続けている。
もし、もはや亡き共産党員たちが現在の共産党を見たらなんと言うだろうか。
「自分たちの考えはすべて否定された」と考えても、全く不思議はない。


2. 2017年6月27日 01:16:33 : oQmJfmgdmk : UWFT7cvdbHk[257]
「共産党の右傾化」を歓迎する。
自民・公明・維新の暗黒政治を止めるために、共産党がもっとも頼りになる。


3. 2017年6月27日 01:25:55 : 8K8L3PSaYk : gvKl5@23F80[250]
87歳のお歳で、ここまで頭脳明晰なことに驚く。
云々が読めない人とは、もともと頭のできが違う、としか言いようがない。

共産党が時代とともに変わってきたことを知っていて、それを不愉快に思う人もいるだろうが、私は昔の共産党を知らない立場なので、今の世界情勢や日本のウルトラ右翼化の中では、コービン労働党や、とんがったバーニー・サンダースのような立ち位置で、新自由主義・強欲資本主義の行き過ぎにストップをかけ、ワーキングクラスの暮らしを守ってほしいと思う(日本に階級制度はないが、実際にはワーキングクラス…働かなければ食べていけない人が多数である。無産階級と言っても庶民と言ってもいいけれども)。



4. 2017年6月27日 06:20:28 : fjl2G9Zmro : eMcPigBWLHg[109]
>>3 不破っち、あのヒトは、ゴーストライターいいなりのお人形ですよ。

丁度20年前のサンデープロジェクトで田原総一朗の質問に

パーペキに言葉が詰まってこたえられなくて、

更に15年前に=現在から35年前の若者を感動させた名著

「スターリンと大国主義」の執筆者がゴーストライターだとバレましたもん。


5. マッハの市[1410] g32DYoNugsyOcw 2017年6月27日 19:13:42 : rQHQGKIqsY : YD@hGwndEKM[9]
このインタビュー、
不破氏は実にいい考えをされていますね。

野党は協力し、自公狂気政権を終わらせてほしい。

いまや危険政党に発展した、アベ「自民党」
その補完政党の「公明」「 維新 」

野党共闘をしっかりやり、自公維新を消滅してほしい。、未来の党などどうでもいい、  無党派MP
  


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