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補助金不正の疑いで、森友学園が運営する幼稚園を立ち入り調査する大阪府教育庁の職員ら (c)朝日新聞社
菅野完「籠池ファミリーをいたずらに消費する在阪メディアの大罪」〈週刊朝日〉
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170613-00000050-sasahi-pol
週刊朝日 2017年6月23日号
国会が終盤になるにつれ、森友問題の主役、籠池泰典氏周辺では緊張が高まっている。各方面から「国会が終わり次第、逮捕される見込みだ」との情報が次々ともたらされるからだ。事件を追う菅野完氏がその内幕を緊急寄稿した。
* * *
当の籠池氏本人は「こんだけあちこちから、逮捕される逮捕されると言われたら、もう緊張のしようもないわな」と、半ば泰然自若と構えるが、やはり憔悴の色は隠せない。
それも当然だろう。国有地の問題に関する第一報から約4カ月。メディアからのバッシング、小学校設置認可申請の取り下げ、顧問弁護士のまさかの逃走、国会への証人喚問などなど、この間、籠池氏の運命は急激な転変を遂げた。
「父はようやってますよ。僕やったら、もう倒れてると思う。ここまでタフな人やったかと改めて感心しますわ」と、長男・佳茂氏は籠池氏の「タフさ」に驚嘆する。
「でも、もうそろそろ限界でしょう。みなさん、父をイジメすぎや。今もまだ、家の前には記者が張り付いてるし、車で移動するたびメディアは追跡する。もうそろそろ、堪忍したってほしいわ」
しかし、なかなかそうなる気配はない。全国メディアの焦点が加計学園問題にシフトする一方、在阪のメディア各社は未だ、森友問題を追い続けている。
「そりゃ構わんのですよ、国会でも取り上げられる大きな問題になったんやから、どんどん報道してもろたらええ。そやけど、大阪のテレビも新聞も追いかけ方がおかしいやん」との佳茂氏の指摘は半ば正鵠を射ているだろう。在阪メディアの興味は、土地取引の真相や、大阪府教育庁私学課の不透明な決裁プロセスにあるのではなく、どうも籠池夫妻の言動そのものにあるように見受けられる。「疑惑報道」の側面よりも「珍獣紀行」としての色彩が強いのだ。
こうした報道姿勢からは、大阪府や大阪市の行政としての対応を検証する姿勢がすっぽり抜け落ちてしまっている。例えば、学校法人森友学園系列の「高等森友学園保育園」の保育士不足問題に関する報道など、その最たるものだろう。
塚本幼稚園を運営する森友学園の経営はこの4月、籠池氏から長女・町浪氏の手に引き継がれた。しかし保育園を運営する社会福祉法人「肇國舎(ちょうこくしゃ)」の経営は未だ籠池氏が行っている。大阪市はおそらくそこに目をつけたのだろう。この4月以降、保育園の経営に対する大阪市側の指導がにわかに厳しさを増すようになったのだ。
理由は保育士不足。森友保育園には6月1日現在、0〜5歳の36人の園児が在籍している。大阪市の基準では常勤保育士6人が必要とされる人数だ。しかし、実際には非常勤保育士4人しか在籍しておらず、森友保育園は大阪市の基準を満たせないでいる。
確かに、認可保育園での保育士不足は、不測の事故が起こりかねない大きな問題ではある。大阪市が厳しく森友保育園を指導するのは当然とも言える。だが、その指導の方法がいささか異様なのだ。
「市が実地調査に入る前には、必ず我々に連絡が入るんですよ」と、在阪テレビ局関係者が語ってくれた。「どこに車を止めて、どの経路で保育園に入るのか、調査の時間がどれほどで、押さえるべきポイントはどこか、ほんまに細かいところまで、事前に伝えてくるんです。よっぽどテレビに映りたいんでしょうね」
事実、この証言の通り、大阪市の実施するヒアリングや実地調査には在阪メディア各社がぞろぞろついて歩き、不思議なことに、普段なら記者たちが締め出されるはずの調査現場の様子までもが、しっかりとカメラに収められている。「なんとかして、籠池夫妻を見世物にしようという大阪市側の強い意思を感じますねぇ。僕らもそれにのせられたらあかんのやけど、何せ、あの夫婦を流したら、数字が取れるからなぁ」(同前)
こうして在阪メディア各社は、大阪市・大阪府の術中にまんまとハマり、「数字が取れるから」という理由だけで籠池夫妻を「珍獣」扱いする報道にかまけるばかりだ。森友問題の現場が大阪である以上、在阪メディア各社こそが疑惑の究明に力を入れるべきところだが、その気配は一切見えない。私の手元にある資料にアプローチをかけてくるのは東京のメディアばかり。大阪のメディアから声をかけられたためしは一度もない。
大手紙大阪本社に所属する記者は「結局、在阪のメディアは、橋下(徹)さんの時代から、このやり方に慣れてしもうたんですよ。数字が取れるという理由で、テレビ映りのいい話ばかり追いかけて、本質的な議論なんておざなりのまま。しかも依拠するのは、役所の垂れ流す『大本営発表』ばかり。で、スタジオに居並ぶお笑い芸人にコメントさせて批評したつもりになっている。でもね、9年前に大阪で始まったこのメディアの風潮、いま、東京に上陸してませんか?」と指摘する。
確かにこの指摘通りだろう。森友問題にせよ加計問題にせよ、次々と明るみに出る資料や証拠は、政権側の主張を真っ向から否定し、国会での政府答弁がいかに嘘かを立証してあまりある。にもかかわらず、とりわけテレビメディアは、その検証に手間をかけることなく、ただただ政権側の言い分を垂れ流すばかり。そして先ほどの在阪記者の指摘通り、スタジオに居並ぶタレントたちにコメントさせてお茶を濁すだけだ。気づけば、我々を取り巻く言論空間は、いつのまにか極めて空虚なものになってしまったのだ。
「安倍一強」なる言葉が唱えられだして久しい。しかし考えてみれば、大阪における維新府政・市政がそうであるように、安倍政権とは、こうした空虚な言論空間があって初めて成立する、砂上の楼閣のような政権なのではないか?
だが森友・加計問題と、次々と疑惑が明るみに出るにつれ、メディア各社も「本来の仕事をすれば、数字はついてくる」ことに気づいたはずだ。
潮目は変わった。その最後の一撃は、私の手元にある籠池氏から預かった9箱の段ボール箱にまだ眠っている。
ほんまにその通りやと思うんですけどねぇ。
― 西本 ひろみち (@hiromiti9925) 2017年6月13日
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菅野完「籠池ファミリーをいたずらに消費する在阪メディアの大罪」〈週刊朝日〉(AERA dot.)
― 幸久 (@nakafushiki) 2017年6月13日
卑怯にも朝日は籠池側の共犯の立場にありながら、客観的な報道機関を装っている。
慰安婦問題しかり、非は本人達以外に見当たらない。 https://t.co/AFr1MrEUa6
「潮目は変わった。その最後の一撃は、私の手元にある籠池氏から預かった9箱の段ボール箱にまだ眠っている」
― Koji (@kwave526) 2017年6月13日
菅野完「籠池ファミリーをいたずらに消費する在阪メディアの大罪」〈週刊朝日〉 https://t.co/0VcrQ808oA
文中の記者さんの認識は社内で共有されてないのかな?それが不思議。・・・・・・菅野完「籠池ファミリーをいたずらに消費する在阪メディアの大罪」〈週刊朝日〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース https://t.co/yp1itazkO5 @YahooNewsTopics
― こんにゃくうぞう (@trad_tore) 2017年6月14日
菅野完「籠池ファミリーをいたずらに消費する在阪メディアの大罪」 https://t.co/5N3Zw3Kg62●籠池氏の行動を一旦置くとすれば、今回の事件は直接の関与は無かったことにしても、あべと松井知事の責任は大きく、二人の行動さえあれば罪をなくすことは容易に出来たと確信する。
― 小森 一夫 (@umeryu25) 2017年6月14日
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