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「ちょっと待て」と警察官僚の杉田!
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2017/06/13 00:20 半歩前へU
▼「ちょっと待て」と警察官僚の杉田!
前文科事務次官の前川喜平は昨年夏、政府が毎年顕彰する文化功労者を選抜する文化審議会の文化功労者選考分科会の委員の候補をリストにし、官邸の警察官僚の杉田和博官房副長官のところに持っていった。(敬称略)
杉田は警察庁出身で、官邸の危機管理担当。加計学園問題の渦中にあった前川に対し、「出会い系バー通い」について昨秋、注意・警告してきた人物だ。
前川はこう証言する。
「杉田のところにリストを持っていくと、『ちょっと待て』と言われて、1週間くらい後に、『この人物とこの人物は代えろ』と。一人は、『安保法に反対する学者の会』に入っていた。もう一人は、雑誌の対談か何かで、政府に批判的なことを口にしていたんです」
15年に成立した安保法制をめぐるスタンスが、翌年の委員の人選に影響したのだ。安倍政権に批判的な言論がどんどん封殺されていくという現実が垣間見える。前川はこう危惧する。
「かつては政府に批判的な言動をしているかどうかまではチェックしていませんでしたよ。文化功労者選考分科会の委員は学者さんや芸術家、文化人などを、その実績や専門性に着目して任命するものですから。
杉田がどういう基準で判断しているかはわかりませんが、おそらく菅(義偉)官房長官には報告を上げていると思います。杉田の指示には、私の立場では逆らうことはできませんでした」
杉田との間では、昨年12月にも驚くべきやり取りがあったという。
当時、文科省は水面下では天下り問題の渦中にあり、内閣府の再就職等監視委員会による厳しい調査を受けていた。
監視委は文科省職員のメールを片っ端から提出させていたが、その中に外務省と内閣府OBが問題に関わっていたことを示すメールがあった。
前川は監視委にメールを提出する意向をそれぞれの役所に伝えていたが、御用納めの12月28日の夜、杉田から急に呼び出しを受けたという。
「他省庁のOBに関わるメールを含め、私は監視委がすべて出せと言うので出さざるを得ないと思っていたのですが、杉田は、私が監視委に出す前にこのメールの存在について杉田への報告がなかったことに怒っており、その場で『とにかく外務省と内閣府に関わるメールは出すな』と言われました。
つまり、再就職等規制違反問題は文科省内だけに限定して、他省庁に及ぶ証拠は出すなということです。そこからズルズルと他の役所にも被害が及んだら困る、というわけです」
文科省に端を発した天下り問題は中途半端な幕切れとなったが、杉田のこうした指示はいわば、「隠ぺい工作」としか解釈しようがないのではないか。
杉田に前川の証言について取材を申し込んだが、官邸・官房副長官室は「個別の取材には対応していない」と、質問の書面すら送らせてくれなかった。(週刊朝日 2017年6月23日号より抜粋)
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「共謀罪」の先取りか? この記事を読むと、既に警察権力の専横が始まっていると言っていい。箱根の関所ではないが、細かなことまで検閲、報告させ、頭ごなしに変更させている。
こんなことを許していたら市民生活は大変なことになる。みんな、危機感がなさ過ぎる。どうしたのだ。全員、思考停止したのか? 不気味だ。
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