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前川・前事務次官に激怒して、安倍官邸が使った「秘密警察」 彼は長年、マークされていた…!?
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51891
2017.06.07 週刊現代 :現代ビジネス
黙って上に従うはずのエリート官僚が、絶対権力を謳歌する安倍官邸に堂々刃向かった。手加減すれば、政権が吹き飛ぶ――ガチンコの殴り合いが始まる。
■中曽根康弘も親戚のエリート官僚
「公平、公正であるべき行政のあり方がゆがめられたと思っております」
「当事者の立場の中で、非常に疑問を感じながら仕事をしていた」
文科官僚の元トップが、安倍官邸に堂々と弓を引いた――。
前川喜平・文部科学省前事務次官。彼は5月25日の会見で、安倍総理の「お友達」加計学園の獣医学部新設について、「条件に合致しているとは思えない」と真っ向から異議を唱えた。
この1月、文科省の「天下り斡旋」問題で引責辞任したばかりの人物が突如起こした、まさしく「前川の乱」だ。
前川氏は奈良県生まれ。小学生の時に東京へ移り、麻布中学・高校を卒業、東大法学部へ進んだエリートだ。実家は大手冷凍機器メーカー「前川製作所」。
さらに妹は、「大勲位」中曽根康弘氏の長男で、自民党参院議員の中曽根弘文氏に嫁いでいる。霞が関官僚の中でも、毛並みのよさは抜群だ。
この前川氏のプライベートに関して、読売新聞朝刊に「奇妙な記事」が掲載されたのを覚えている読者も多いだろう。
〈前川前次官出会い系バー通い 文科省在職中、平日夜〉
新宿・歌舞伎町、ネオンと看板に埋もれるように建つ雑居ビルの2階に、その「出会い系バー」はある。料金は前払い制で、1時間3500円、無制限で6000円。薄暗い店内では、造花のハイビスカスやヤシの木といった南国風のインテリアが目につく。
中央にあるカウンターの手前側には数人の男性が座り、奥側には女性が、男性たちに背を向けて座っている。壁に張られた鏡に、映りこむ女性の顔。男性陣はそれをじっと眺めて、品定めをしている。
「あの子……」と、一人の男性が店員に小声で話しかける。指名を受けた女性は、男性の隣に腰掛け、カクテルを頼んで乾杯する――。
「出会い系バー」とは、こうして店内で男女が交渉し、合意に至れば外に出て食事をしたり、ホテルに行ったりする仕組みの、広義の風俗店だ。
女性たちは表向き、自分の意思で店を訪れて、声をかけられるのを待つ「素人」である。前川氏は多くの女性に顔を覚えられるほど、数年前から毎晩のようにこの店を訪れていた。店の常連という20代の女性2人が、前川氏の写真を見て言う。
「この人、3月くらいまで、ほぼ毎日来てましたよ。いつも黒いスーツにネクタイ、メガネ。なぜかカバンは持ってなくて、手ぶらでしたね。
不思議だったのは、いつもカウンターの端っこに一人で黙って座って、ロコモコ丼やベーコンエッグ丼を食べながら、じっと女の子の品定めをしてるんですよね。普通、常連は店員さんと話してイイ子がいないか情報収集するんですけど、身分を隠してるみたいっていうか。ネクタイも絶対に緩めなかったし」
「『カネ持ってそうなオッサンだよね』って噂になってました。女の子とツーショットで2〜3回外出している姿を見たことがあります。飲みなのかワリキリ(注・金銭目的の『割り切った』セックス、つまり売買春)なのかはわかりませんけど。
黒髪ストレートの清楚な子、しかも新規(入店)の子が好みみたいでしたね。でもそういう子ってめったにいないから、10回店に来て1回しか外出しない、って感じでした」
前川氏はこの店の他にも複数の「出会い系バー」で目撃されているが、目的については「貧困女性の売春の実態を知りたかった」と会見で語っている。
彼が買春に手を染めていたかどうかは判然としないものの、女性と連れ立って、夜の歌舞伎町に消えてゆくことが一度ならずあったのは事実だ。
■朝日vs.読売の「代理戦争」
一方で、この読売新聞の唐突な報道について、永田町・霞が関の住人の見方は一致している。前川を潰せ――安倍官邸がそう指示を出して掲載させたものだ、と。
読売新聞OBで、ジャーナリストの大谷昭宏氏は、記事を一読して抱いた違和感をこう語った。
「前川氏が買春をしていたかどうか、その核心の事実が全く書かれておらず、誰の証言もない。もし名誉毀損で訴えられたら負けるでしょう。
私がいた頃の読売社会部の基準なら、取材が甘すぎて絶対に掲載できない内容です。デスクに『誰に頼まれて書いてるんだ?』と一喝されるのが関の山ですよ。
読売がこの記事を積極的に書いたとは思えませんが、もし何らかの指示や圧力があって掲載したのであれば、OBとして本当に恥ずかしく、情けなく思います」
安倍総理は、憲法改正に関する自身の立場と考えを国会で問われ、
「読売新聞を熟読していただきたい」と答えて顰蹙を買った。これでは読売は、官邸の意に沿う情報だけを読者に知らしめる「広報紙」と思われても仕方がないだろう。
では、どのようにして官邸は、「前川潰し」のスキャンダルを入手し、読売に流したのか。
発端は、朝日新聞が5月17日朝刊でスクープした「加計学園の獣医学部開設に関する文科省の内部文書」。
文科省の大学新設担当部局である高等教育局へ、特区担当の内閣府から、加計学園の獣医学部開設について「官邸の最高レベルが言っている」「総理のご意向」などと、明白な圧力がかかっていたことを示すメモだ。
「総理は一切指示をしていない」「誰が書いたか分からない」「こんな意味不明のもの、いちいち政府が答えることはない」「怪文書みたいなもの」
菅義偉官房長官は同日の会見で、いつものごとく表情一つ変えず、めった斬りにした。だが内心、腸は煮えくり返っていたに違いない。背景について、自民党ベテラン議員が言う。
「件の内部文書は他でもない、当時事務次官だった前川氏の主導で作られ、朝日に渡ったものだったと聞いています。
霞が関でそれほど強い発言力がない文科官僚にとって、大学の許認可は最大の利権です。『そう簡単に通すわけにはいかない』というプライドもある。そこへ官邸が手を突っ込んだんだから、頑なになるに決まっている。
前川氏は、昨年に『加計学園ありき』の獣医学部新設計画が持ち上がった時点から、『文科省が抵抗したことの証拠を残せ』と、現場に逐一記録を取らせていた。つまり彼は、強硬な『反・加計』『反・安倍』だったのです」
■天下り問題にはウラがあった
17日夕方に行われた菅氏の定例会見の直前、政権内部ではこんなやりとりがあった。文書のリークを知って慌てふためいた、文科関連の要職に就く政治家が、「官邸の最高レベル」の幹部のもとに相談に向かったのだ。
「あの文書、文科省のものに間違いないようです」
こう切り出した政治家に対して、官邸幹部は怒鳴り散らした。
「そんなこと言ってる場合じゃねえだろ!どうすんだよ!役所の用箋でもないから、あれはただのメモだ。違うか」
会話はこう続く。
「でも、『違う』と言い切ってから後々証拠を出されると、森友学園よりもヤバくなりますよ」
「それで、出元は分かってんのか?」
「…………」
「お前らが弱腰でどうすんだよ!もう(菅)長官は怪文書だって筋で会見するつもりだ。それで通せよ、いいな」
「(官邸の)方針が決まってるなら……」
件の文書は安倍政権にとって「致命傷」となりかねないものだった。何しろ、安倍総理が加計学園に便宜を図ろうとしたことを裏付ける証拠が、初めて報じられたのだ。
だが、これまで4年半もの間、あらゆる不祥事を乗り切ってきた菅氏は、老練だった。官邸の「目と耳」――永田町、霞が関、そしてマスコミの隅々に網を張り巡らせる、内閣情報調査室(内調)と公安警察を駆使したのである。すべての元凶、前川氏を排除し、社会的に抹殺するために。
公安の内情に詳しいジャーナリストの青木理氏によれば、前川氏クラスの大物官僚は、平時から官邸の監視対象だという。
「警視庁公安部は、テロ組織や過激派以外にも、日常的に中央省庁幹部、次官・局長クラス、さらには問題を起こしそうな官僚や重要案件の担当者などの身辺情報を集めています。
また、内調は事実上、公安の『官邸出先機関』のようなものです。彼らが日頃から蓄積していた前川氏の情報の中に『出会い系バー』の話があったのでしょう」
文科省内でもリベラル派として知られた前川氏は、小泉政権時代には自身の喜平という名をもじった「奇兵隊、前へ!」というブログを公開し、政権を批判するなど、霞が関でも目立つ存在だった。以前から、長年にわたりマークされていたとしてもおかしくない。
一方、「出会い系フーゾク」について、朝日新聞のインタビューで前川氏はこう答えている。
「昨秋、首相官邸幹部に呼ばれ、『こういう所に出入りしているらしいじゃないか』と注意を受けた」
官邸は、単に彼が変わり者だから監視していたのではない。前述の通り前川氏、そして高等教育局の幹部が、加計学園の獣医学部新設に対して強く反対していたからこそ、このような「警告」をあえて行ったのである。
官邸・加計学園と前川文科省の対立を示す「物証」も出てきている。昨年11月8日、高等教育局の職員数名で共有された、以下のメールだ。
〈先日に加計学園から構想の現状を聴取したことについて、昨日、大臣及び局長より、加計学園からに対して、文科省としては、現時点の構想では不十分だと考えている旨早急に厳しく伝えるべき、というご指示がありました〉(原文ママ)
この翌日には、国家戦略特区諮問会議が行われている。つまり文科官僚たちは、加計学園が獣医学部新設の「お墨付き」を安倍総理からもらうギリギリまで、「われわれは加計を認めていない」という抵抗の意志を示し続けていたのである。
そしてこの事実は、ある可能性も示唆している。
文科省内で「加計学園の件はおかしい」という認識が広がり始めたのと同時期の昨年秋、前川氏は官邸幹部から「警告」を受けた。そして年明けには、天下り斡旋問題が浮上し、スピード辞任に追い込まれた――。前出の自民党ベテランが言う。
「『天下り問題の責任を取らされた前川氏が、官邸を逆恨みして文書を流したのではないか』と見る人もいます。
しかし、本当は順序が逆で、前川氏が加計学園に難癖をつけてくることを見越して、官邸が彼を追い落とすために天下り問題を報じさせたのではないか。どの省庁にも天下りはあるのに、文科省だけがなぜ、と不思議でしたから、そう勘繰りたくもなる」
■「官邸のアイヒマン」出動
前川氏は文科事務次官の座を追われ、官僚としては命脈を断たれた。しかしその後、加計スキャンダルの核心を握る人物として、官邸に猛然と逆襲を仕掛けてきた。
「ただの人」となり、失うもののない前川氏を潰すには、「醜聞を出し『前川は信用ならない人間だ』と世間に強く印象付けるしかない」(与党幹部)。
朝日新聞が、文科省の内部文書について第一報を出してすぐ、菅官房長官は官邸に出入りする警察関係幹部と接触した。
内調を統括する内閣情報官で、ユダヤ人虐殺を指揮したナチスの将校になぞらえて「官邸のアイヒマン」とも呼ばれる北村滋氏と、第二次安倍政権発足時、菅氏の官房長官秘書官を務めた中村格警察庁組織犯罪対策部長だ。
「朝日のネタ元は分かってる。マスコミと通じているなんて、看過できないよな」
菅氏は彼らの前でこう呟いたという。前出の与党幹部の証言。
「この二人は、『いま安倍総理に最も近いジャーナリスト』といわれる山口敬之氏が、『週刊新潮』に『準強姦疑惑』を報じられたとき、『揉み消し』を依頼したとされる相手です。
菅長官から『前川潰し』の依頼を受けた彼らが、『出会い系バー通い』の情報を流したと聞いています。
中村氏は菅長官の覚えめでたく、次期警察庁長官の呼び声も高い。エリート中のエリート」
安倍政権に不利な内部情報を、マスコミに流す人物。彼に対して、官邸は狙い撃ちで身辺調査をかけた。そして、入手した「下半身情報」を別のマスコミにリーク、社会的抹殺を図った。戦前の特高も真っ青の、日本の「秘密警察」が、一人の男に牙を剥いたのだ。
前川氏は「文書は文科省で作られたものに間違いない」と断言している。しかし官邸と自民党は、かつて自らが任命した文科官僚の「前トップ」の言葉にもかかわらず、決してその信憑性を認めようとせず、野党が求める前川氏の国会参考人招致も拒否し続けている。
菅氏にいたっては「(前川氏は、文科事務次官の)地位に恋々としがみついていた」と、異常な個人攻撃を始める始末。
どんな手を使ってでも、安倍政権を守る――官邸の手段を選ばぬやり口が、白日のもとにさらされつつある。国民も、彼らを選挙で勝たせすぎた副作用、「数の論理」の恐ろしさに気づき始めた。
「週刊現代」2017年6月10日号より
#加計学園
― ⓢⓐⓘⓣⓞ (@kentaro_s1980) 2017年5月29日
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― いずみと (@izumito55) 2017年3月21日
前川前事務次官に激怒して、安倍官邸が使った「秘密警察」彼は長年マークされていた…!?
― okeinan (@okeinan1) 2017年6月6日
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前川・前事務次官に激怒して、安倍官邸が使った「秘密警察」
― 真似屋南面堂 (@ahnighito) 2017年6月7日
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「週刊現代」2017年6月10日号より
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