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「失うものばかりだった」と元ネトウヨ!
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2017/06/04 00:16 半歩前へU
▼「失うものばかりだった」と元ネトウヨ!
6月3日、ヘイトスピーチ対策法が施行されて1年となる。毎日新聞の後藤由耶記者が1人の男を取材した。「ヘイトスピーチ」を繰り返す過激派だったが、後で気づいた。「失うものばかりで、得るものは何もなかった」―。後悔する元ネトウヨである。
ネトウヨにはこの種の連中が多い。意味も分からず、破廉恥なことを平気で繰り返す。ヘイトスピーチ活動を「不満のはけ口」にする。他人への迷惑など考えが及ばない。そんな彼がいま、懺悔しているという。
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在日コリアンらを標的に、差別をあおるヘイトスピーチデモに参加し、「突撃隊長」と呼ばれた男性会社員(38)が毎日新聞のインタビューに応じた。
ネット上の「デマ」を真実と思い込んでデモに参加し続け、言動が過激化していった経緯を証言した。「いま振り返ると間違っていた」。そう、深い後悔の念を示す。
高校卒業後、男性は運送関係に勤めたが、倒産や事業の縮小で会社を転々とした。20代前半、ネットで見つけたサバイバルゲームのチームに入り、週末に関東の山中に集まっては戦うのが趣味になったという。
偶然見つけたチーム。ただ、メンバー同士の会話は、ネット掲示板「2ちゃんねる」の書き込みそのものだったと振り返る。何か失敗すると「お前は在日か」と責められた。
2012年、ヘイトデモは代表的なコリアンタウンである東京の新大久保でも行われるようになった。常連参加者が「お散歩」と称し、店舗や買い物客に罵声を浴びせながら練り歩く。
ある時、地域住民や商店を攻撃することに抵抗感を覚え、メンバーに「まずいんじゃないか」と話した。すると「敵の味方をしやがって」「裏切り者、スパイ」と糾弾された。
週末のデモに参加するうち、デモの場が「居場所」となっていた。意見の対立でデモの場を失い、友人関係が終わってしまうことがひたすら怖かった。
他のメンバーが「過激なデモはおかしい」と意見を述べたこともあった。男性は逆に、「あいつはスパイで情報を流しているかもしれない。気をつけろ」「あいつは在日じゃないか」などと吹聴し、ついにはそのメンバーを追い出してしまった。
仲間に合わせないと自分が標的にされるという恐怖心がそうさせた。
日々の情報はネットで得た。在日外国人の凶悪犯罪件数が多いなどと主張するサイトに「真相」を探し求めた。マスコミが報じない情報に触れて「真実を知った気分になった」。
男性はデモで過激な振る舞いができた理由について、道路使用許可とデモ隊を囲むように配置された多数の警官の存在を挙げた。
「使用許可を取っているから、『表現の自由』を盾に何を言っても許されると思っていた。警察官が守ってくれるという安心感があった。自分たちが優位にいる感覚だった」
14年8月、仲間100人以上と都内の居酒屋でデモの打ち上げをしていると、偶然、同じ店に入ってきた男性7人と出くわした。ヘイトスピーチに反差別の声を上げるカウンター活動のメンバーだった。
「何しに来た朝鮮人!!」。怒号とともに彼らを襲い、けがをさせた。被害者の男性(31)は「私がもし在日コリアンだったらもっと恐怖を感じたと思う。まさにヘイトクライムだった」と振り返る。
同年10月、傷害容疑で逮捕された。20日間の勾留中に思いを巡らせたのは、会社の同僚、親に迷惑を掛けてしまったことだった。
デモから疎遠になったことで「カウンター側とつながっているのでは」と、疑いの目を向けられるようになった。「スパイ、裏切り者はたたき出せ」と面罵され、SNS上でも中傷が続いた。結果的にヘイトデモのメンバーとの関係は終わった。
男性の窮地を救ったのは、カウンター活動をする在日コリアン2世の男性(52)だった。ツイッターでメッセージを男性に送った。「脅迫とか嫌がらせがあったらなんでも言ってこいよ」。嫌がらせに屈して、再びデモに戻らないでほしい一心だった。
その言葉に男性は「自分が攻撃してきた在日コリアンがなんでこんなことを言ってくれるんだろう」と信じられない思いだった。
正直、ありがたくもあり、申し訳なくもあった。この言葉をきっかけに、自身を省み始めた。どうしたら許されるのか、尋ねた。返信があった。「許してもらおうと考えるのではなく、自分が何をしてきたかを書き連ね、許されなくてもいいから二度としないと決めてほしい」
男性は過去の自分に向き合うため、カウンターの人たちと連絡を取り、面会した。取り返しの付かないことをしてしまい、ただただ申し訳ない、と伝えた。「してきたことを忘れないで、幸せになりなさい」「出会いを大切にして」。掛けられた言葉に涙が頬を伝った。
男性は、「ヘイトスピーチ対策法」により、表面的にはヘイト行為は減るかもしれないと思っている。けれど、なぜヘイトスピーチがいけないのかという教育がないと、根本的な解決はないと思う。
過去は簡単には消せない。ネット上にはデモや街宣をする自分の映像が残る。最近、アジア出身のアイドルのファンになった。少し前の自分は、彼女たちを傷つけるようなことばかりしており、自責の念に駆られる。
新しい出会いがあるたびに、ヘイトデモに参加したことが発覚しないか、おびえている。実際、男性の過去を知って離れていった人もいる。ヘイトへの加担で得る物はなく、失う物ばかりだと思う。
いま、自らに課していることがある。身の回りにヘイト発言をする人がいたら注意する。そして、自分の行動が人を傷つけていないかどうかよく考える。二度と思い込みで行動しない、と。
男性はヘイトスピーチを続ける人たちに伝えたいと、こう語った。「一日も早くやめてほしい。これ以上傷つく人を増やさないでほしい。貴重な時間と出会いをムダにしないでほしい」
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