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国民を舐めきった 卑劣な首相がもくろむ改憲の本当の狙い 二極化・格差社会の真相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/205476
2017年5月16日 斎藤貴男 ジャーナリスト 日刊ゲンダイ 文字お越し
狙いはいずこに?(C)日刊ゲンダイ
相変わらず汚らしく、卑劣きわまりない男だ。5月3日、憲法記念日の読売新聞朝刊で憲法改正の実現と2020年の施行を目指すと表明し、当日の「日本会議」集会にも同じ趣旨のビデオメッセージを寄せた、安倍晋三首相のことである。
読売の紙面には「首相インタビュー」の見出しがあった。つまり大臣や公務員の憲法擁護義務を定めた現行憲法の完全な無視。立憲主義を否定し、憲法を権力への制約でなく国民の生き方マニュアルに変質させたいヒトラーもどきの手口だ。しかも日本会議でのメッセージとは。森友学園疑獄はまだ決着していないはずなのに、よくも国民を舐めきってくれた。あれだけ尽くした籠池泰典理事長を、邪魔になったら途端に切り捨てた人でなしぶりを目の当たりにさせられながら、それでも喜ぶ日本会議会員たちの神経を疑う。
4月24日には安倍氏と読売のナベツネこと渡辺恒雄主筆が会食していた(朝日「首相動静」欄など)。一連のシナリオはそこで練られたのだろう。いくら御用新聞といえども、ここまできたら、構成員らは恥というものを知った方がいい。
安倍声明では高等教育の無償化も持ち出された。本来それ自体は間違っていない方向だし、市民運動や労働組合も反対しにくかろう。が、騙されてはいけない。教育を無償化するのに憲法改正の必要などないからだ。
単なる詐術だけならまだしも可愛い。教育の無償化はむしろ安倍政権の必然だ。彼らにとって庶民の子どもなど己の支配欲を満たすための手駒予備軍でしかなく、教育勅語を叩き込み、銃剣を習わせて、従順で、自分自身の頭では何も考えられない、使役しやすい奴隷に仕立てるだけの対象である以上、親から金を取る方が不自然なのだ。
教育無償化にはまた、相当な財源が求められる。検討を口実に、またぞろ消費税の大増税や社会保障の大幅削減が企てられよう。従来の「お試し改憲」論には緊急事態条項の他に、「財政規律条項」の新設も挙げていたことを思い出されたい。そうなれば消費税増税や社会保障の切り捨てに反対する者は憲法違反だ、共謀罪でタイホするなんて事態だって、絵空事では済まなくなるのである。
期待されるのはジャーナリズムの奮起だが――。権力にオネダリして下げ渡された軽減税率のエサの前に、忠実な世論誘導機関であり続ける醜態だけは勘弁してほしい。全部が読売みたいになった時、この国は終わる。
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