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2020年東京オリンピックまでに憲法の改正を叫ぶ安倍氏 最悪のオリンピックの政治利用
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2017/05/05 00:21 弁護士 猪野 亨のブログ
日本国憲法が施行されてから70年、この日本国憲法こそ今の世界の中で輝いている憲法はありません。
一度も改正されたことがないことは、まさにこの憲法こそが日本の反動化、軍国主義化から日本国民、そして日本国を守ってきた証です。
改正されたことがない、ということで私たちが生きていく上で不都合なことなど全くありませんでした。むしろ、この日本国憲法を踏みにじってきた自民党政権にこそ、生活や自由を破壊されてきたのです。
ところで、次のような世論(アンケート)調査が行われたらどのように答えますか。
問い 日本国憲法は施行70年を迎えましたが、一度も改正されたことはありませんが、世界で憲法が改正されたことがない国が非常にまれです。時代に合わせて改正していくことに賛成ですか、反対ですか。
こう問いかけられると「賛成」という回答が多くなりそうです。
改憲に執念を燃やす安倍総理ですが、とんでもないことを言い出しています。
「2020年を、新しい憲法が施行される年にしたいと、強く願っています」
「安倍首相「2020年に新憲法を」」(フジテレビ系FNN2017年5月4日)
「3日、憲法改正を訴える集会に、ビデオメッセージを寄せた安倍首相。
強く訴えたのは、「平和主義」を定めた憲法9条の改正について。
安倍首相は「多くの憲法学者や、政党の中には、自衛隊を違憲とする議論が、今なお存在しています。わたしは少なくとも、わたしたちの世代のうちに、自衛隊の存在を憲法上にしっかりと位置づけ、自衛隊が違憲かもしれないなどの議論が生まれる余地をなくすべきであると考えます」と述べた。
現在の憲法に、自衛隊が明文化されていないことを問題視。
そのうえで「9条1項2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込むという考え方、これは、国民的な議論に値するだろうと思います」と述べた。
9条の1項「戦争の放棄」、2項「戦力の不保持」を残したまま、自衛隊に関する条文を追加することを挙げた。
そして、新憲法の施行時期については「2020年を、新しい憲法が施行される年にしたいと、強く願っています」と述べた。
東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年に、新たな憲法を施行したいと強調。」
何故、オリンピック開催の年に新しい憲法が施行されなければならないのでしょうか。憲法がオリンピックと関連することは何1つなく、オリンピックというあたかも祝賀ムードの中で憲法を変えてしまえという思惑が露骨に示されており、最悪のオリンピックの政治利用です。
参照
「安倍首相がオリンピック開催2020年憲法「改正」を目標にすると明言。負けないぞ!」(Everyone says I love you !)
オリンピックの政治利用の典型 ベルリンオリンピック
とにかく憲法9条を敵視し、これをどうにかしたいという安倍氏の姿勢が鮮明になりました。
自衛隊を創設し、軍備拡大を続け、しかも従来、自民党政府自ら憲法違反だとした集団的自衛権を解釈によって「改憲」してしまうという暴挙を行っておきながら、この条項を「改正」したいというのですから盗人猛々しいとはこのことです。
自衛隊違憲論の立場でなくても、自衛隊合憲論の立場から、何故、「改正」が必要なのでしょうか。
自衛隊違憲論は、憲法学会、野党(共産党、社民党)を中心に根強く残っています。
これら違憲論が果たしてきた役割は今でもその意義を失っていません。
まさに自衛隊は憲法の明文に反する存在であり、その違憲主張こそが自衛隊の肥大化や戦争に加担することを防いできました。平和憲法のもとで政府をして集団的自衛権の行使は違憲と言わせてきたのもこの憲法9条があったからこそです。
自民党政権の暴走を防いできたのが、憲法9条であり、自衛隊違憲論です。
何よりも日本国民が自衛隊の肥大化と戦争への加担を望んでいなかったことがあります。
安倍氏が目指すところは、こうした一切の歯止めを取っ払ってしまうところに目的があります。
決して、自衛隊を合憲とするためではありません。従来の自民党政権の元でも「合憲」だったのに、しかも違憲とされてきた集団的自衛権すらも「合憲」と言ってしまった安倍氏が今さら何を言うのかということです。
その安倍政権のもとでも自衛隊も集団的自衛権の行使についても憲法9条が「歯止め」になっている部分があり、それらもひっくるめて取り除きたい、これが改憲の真意です。
ホルムズ海峡に機雷が敷設された場合、これが国家存立の危機というのも詭弁が用いられていましたが、憲法9条を明文改憲してしまえば、このような詭弁など用いなくても、地球上どこでも米軍が展開するところに自衛隊を展開できるようになるということです。
「国家存立の危機! 他国が攻撃を受けただけで? 自民党の文書は恥さらし」
徴兵制も同様です。明文によって規定された自衛隊(国防軍)に対して徴兵を実地してしても「苦役」にはあたらないと強弁しやすくなるのです(現在の政府見解は「苦役」にあたり徴兵は違憲という立場です。)。
常に国会で憲法違反ではないかという指摘され、マスコミでも同様に指摘されるようなことはすべて終わらてしまう、ということです。
自衛隊を動かすのにすべての制約を外すため、これこそが憲法9条改憲の目的です。
そのためには、教育の無償化などというエサで国民を釣ろうというのですから、ひどい話です。
安倍自民党が振りまく改憲論に騙されてはいけません。
最初に戻って、この問いにどう答えるかです。
問い 日本国憲法は施行70年を迎えましたが、一度も改正されたことはありませんが、世界で憲法が改正されたことがない国が非常にまれです。時代に合わせて改正していくことに賛成ですか、反対ですか。
に対する答えは、ただ1つ、「反対」だけだということです。
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