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憲法9条を守れと説く朝日新聞の社説の大いなる欺瞞  天木直人
http://www.asyura2.com/17/senkyo225/msg/251.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 5 月 04 日 18:40:06: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

憲法9条を守れと説く朝日新聞の社説の大いなる欺瞞
http://kenpo9.com/archives/1389
2017-05-04 天木直人のブログ


 こんなことを書くのは私ぐらいだろう。

 だから私は朝日新聞から敵視されるのだ。

 元朝日新聞記者を終生誇りにして死んでいった父親にとっては不詳の息子に違いない。

 きょう5月4日の朝日新聞が安倍首相のビデオメッセージを批判する社説を掲げている。

 自衛隊の存在を条文に書き込むだけなら、改憲の政治的エネルギーを費やすことにどれほどの意味はあるのかと。

 戦後日本の平和主義を支えて来た憲法9条を変えることなく、次の世代に伝える意義の方がはる化に大きいと。

 その通りだ。

 しかし、その後に朝日の社説は何と書いているか。

 「自衛隊はあくまで防衛に徹する『盾』となり、強力な打撃力を持つ米軍が『矛』の役割を果たす。この役割分担こそ、9条を生かす政治の知恵だ」

 こう書いているのだ。

 これこそが、数年前の憲法記念日の社説に書かれていた朝日新聞の変わらぬ立場だ。

 あの時は、憲法9条と日米安保という矛盾した二つをともに受け入れて来たのが日本国民の絶妙な知恵だと書いていた。

 表現は違うが言わんとするところは同じだ。

 しかし、これほどの欺瞞はない。

 世界最強の軍事国家である米国と軍事同盟関係にあるかぎり、対等な関係はあり得ない。

 米国は自らの軍事政策について他国に口を挟ませることはなく、日本は常に従属させられる。

 そして米国が先制攻撃すればそれを支援するしかない。

 これほど憲法9条の精神に反する事はない。

 朝日新聞は護憲のマスクをかぶった日米同盟最優先論者だ。

 その急先鋒の幹部が次の朝日の社長になる。

 米国も日本の外務省も、朝日を歓迎する理由がそこにある。

 朝日が安倍首相を嫌う理由がそこにある(了)


             ◇

(社説)憲法70年 9条の理想を使いこなす
http://www.asahi.com/articles/DA3S12922579.html
2017年5月4日05時00分 朝日新聞

 戦後70年余、平和国家として歩んできた日本が、大きな岐路に立たされている。

 台頭する隣国・中国と、内向きになる同盟国・米国。北朝鮮の核・ミサイルによる軍事的挑発はやまない。

 日本は自らをどう守り、アジア太平洋地域の平和と安定のために役割を果たしていくか。

 答えに迷うことはない。

 憲法9条を堅持し、先の大戦の反省を踏まえた戦後の平和国家の歩みを不変の土台として、国際協調の担い手として生きていくべきだ。

 ■平和主義を次世代へ

 安倍首相はきのう、憲法改正を求める集会にビデオメッセージを寄せ、「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と語った。

 首相は改正項目として9条を挙げ、「1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込むという考え方は国民的な議論に値する」と語った。

 自衛隊は国民の間で定着し、幅広い支持を得ている。政府解釈で一貫して認められてきた存在を条文に書き込むだけなら、改憲に政治的エネルギーを費やすことにどれほどの意味があるのか。

 安倍政権は安全保障関連法のために、憲法解釈を一方的に変え、歴代内閣が違憲としてきた集団的自衛権の行使容認に踏み込んだ。自衛隊を明記することで条文上も行使容認を追認する意図があるのではないか。

 9条を改める必要はない。

 戦後日本の平和主義を支えてきた9条を、変えることなく次の世代に伝える意義の方がはるかに大きい。

 ■専守防衛の堅持を

 日本防衛のため一定の抑止力は必要だが、それだけで平和と安定が築けるわけではない。

 米国が北朝鮮に軍事攻撃を仕掛ければ、反撃を受けるのは日本や韓国であり、ともに壊滅的な被害を受ける可能性がある。日米韓に中国、ロシアを巻き込んだ多国間の対話と、粘り強い外交交渉によって軟着陸をはかるしかない。

 そこで地域の協調に力を尽くすことが日本の役割だ。そのためにも、専守防衛を揺るがしてはならない。

 自衛隊はあくまで防衛に徹する「盾」となり、強力な打撃力を持つ米軍が「矛」の役割を果たす。この役割分担こそ、9条を生かす政治の知恵だ。

 時に単独行動に走ろうとする米国と適切な距離を保ち、協調を促すため、日本が9条を持つ意義は大きい。

 中国や韓国との関係を考えるときにも、他国を攻撃することはないという日本の意思が基礎になる。侵略と植民地支配の過去をもつ日本は、その歴史から逃れられない。

 一方で、今年は国連平和維持活動(PKO)協力法制定から25年の節目でもある。

 PKOを含め海外に派遣された自衛隊は、一発の銃弾も撃っていない。一人も殺さず、一人も殺されていない。

 9条が自衛隊の海外での武力行使に歯止めをかけてきたことの効用だ。その結果、中東などで培われた日本の平和ブランドを大事にしたい。

 紛争の起きた国の再建を手伝う「平和構築」は憲法前文の精神に沿う。日本も「地球貢献国家」として、自衛隊が参加できるPKO任務の幅を広げたい。朝日新聞は憲法施行60年の社説で、そう主張した。

 同時に、忘れてならない原則がある。自衛隊の活動は、あくまで9条の枠内で行われることだ。それを担保するPKO参加5原則を緩めてまで、自衛隊派遣を優先してはならない。

 ■日本の「骨格」を保つ

 PKOは近年、住民保護のために積極的に武力を使う方向に「変質」している。そこに自衛隊を送れば実質的に紛争に関与する恐れが強まる。

 PKO以外にも視野を広げれば、災害支援や難民対策、感染症対策など日本にふさわしい非軍事の貢献策は多い。こうした人間の安全保障の観点から、日本ができる支援を着実に実行することが、長い目でみれば日本への信頼を育てる。

 安全保障の文脈にとどまらない。戦前の軍国主義の体制ときっぱり決別し、個人の自由と人権が尊重される社会を支えてきたのも、9条だった。

 これを改めれば、歴史的にも社会的にも、戦後日本はその「骨格」を失う。戦前の歴史への反省を否定する負のメッセージと国際社会から受け取られかねない。その損失はあまりにも大きい。

 軍事に偏らず、米国一辺倒に陥らず、主体的にアジア外交を展開する。国際協調の担い手として、常に冷静な判断を世界に示す。そんなバランスのとれた日本の未来図を描きたい。

 9条は日本の資産である。

 そこに込められた理想を、現実のなかで十分に使いこなす道こそ、日本の平和と社会の安定を確かなものにする。


 

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コメント
 
1. 2017年5月04日 19:39:37 : G5D6FEvRq2 : TCTC0rq01SQ[68]
欺瞞ぶり 天木と朝日 いい勝負

2. 2017年5月04日 19:45:38 : RKYNMwcIy6 : 3Iz_m4K@lxE[2]
朝日より、天木の方がずっと欺瞞だと思うがね、安倍と同じくらいに。

欺瞞度合いなら天木さん、あんたは誇ってもいいと思うよ。もっとも、安倍と同レベルなどと云われて世界でどう見られるのかは、云うまでも無いがね。


3. 2017年5月04日 19:50:21 : FHmopeqWEw : dKBE1d@1drM[27]
アメリカは日本に軍隊が駐留できなくなっても日本との同盟は解消しない。日本が中ソに接近した場合、アメリカの世界戦略は破たんする。アメリカ 対 中ロ日、アメリカにとって悪夢。


4. 2017年5月04日 20:08:38 : 3Z34VcMKBs : Y6prlBpPLBs[5]
朝日はゲスですな。
日米同盟なんか信じていないくせに、ぎりぎりのところで米国に秋波を送っている。
日米同盟なんかないんだよ、朝日さん。ウソはいけません。
同盟というのは対等な力関係なしにはありえない。まして、戦後一貫して奴隷のように言うがまま従ってきたじゃないか。
唯一、田中角栄がキッシンジャーの頭越しに中国と国交を回復して、米国の怒りを買い、無実の罪を着せられて政治の舞台から引き摺り下ろされたが。
それ以来、全政治家が米国の穴をなめている。売国奴ばかりだ。
そう、日米同盟ではない。現職の裁判官が沼名義で書いた小説『家畜人やぷー』人間便器だよ。

5. 2017年5月04日 20:13:06 : fq2LET9Crc : Z1MVX8XlznI[393]
今回の記事は、まともと言えるだろう。


6. 2017年5月04日 21:22:38 : u2kLIAOZxo : ddzX6TyrZf8[3]
> 自衛隊はあくまで防衛に徹する「盾」となり、強力な打撃力を持つ米軍が「矛」の役割を果たす。この役割分担こそ、9条を生かす政治の知恵だ。

「自衛隊はあくまで防衛に徹する「盾」となり」は、防衛に自衛隊の戦力を使えと言うことだ。
憲法九条には「戦力を持たない」と書いてある以上、自衛隊の戦力は憲法違反の筈である。

朝日新聞は憲法違反を行えて言う以上、憲法を守る気が無いと言うことである。
それなのに、「9条は日本の資産である」と言うのは論理が支離滅裂である。

朝日新聞の詭弁に誤魔化されずに、憲法九条第2項の戦力不保持を削除する憲法改正が論理矛盾を無くす道である。


7. 忍穂耳の垢[548] lEWV5I6ogsyNQw 2017年5月05日 00:06:15 : 9FNft6ZNWk : o2I5T0JzFU4[50]
>朝日新聞は護憲のマスクをかぶった日米同盟最優先論者だ。

朝日新聞が米軍をたのみとする、その可笑しさに、笑うしかない。

かの新聞が説いてきた平和主義とか、憲法九条を守れというのは、
なんと、米軍ありきのお話だったと。
これには、多くの方が、引いたのではないかな。

人類の未来は、かの新聞に代表されるような、リベラルではない。
その理由は‥
(左の)リベラルにみる、自由、人道、平等、許し、という位相と、
(右の)保守的な思考にみる、秩序や信頼、義務や力の行使という位相とが、
対となり、両極となって、
せめぎあっているのが、世のほんとうの姿だからだ。リベラルはその片方でしかない。

それを知っていればこそ‥
戦前の、右巻きイケイケの時代には、
その秩序志向、武力を恃む風をバランスすべく、
自由や人道、許しを説くのが、知者の務めとなったろう。

反対に、
戦後の左巻きに偏る時代には、
そのリベラルの行き過ぎをバランスすべく、
国への信頼を醸成し、秩序を尊び、反省が病理に堕ちるのを諌めるのが務めとなろう。

だが、この朝日新聞は、
戦前、戦後ともに、真反対の悪手ばかりを選ぶのは、何故なのだろうか。(笑)

戦前は、戦争を賛美し、人々を戦地に駆り立てた代表だった。
戦後は、リベラルを説き、戦争への憎悪を反芻させ、隣国の仇をも連れて来た。
その反省と復讐との違いにも気付かない、愚かさが生んだ、
慰安婦問題や南京事件問題は、いまも我々を苦しめている。

今回のお話は、なかなか面白かったが、結論はすこし違う。
自衛隊の存在を憲法で堂々と謳うべき。
国は本来、自身を守る力は保持しなくてはならないからだ。
その前提を明示してから、9条の理想を語られたらよかろう。

>安全保障の文脈にとどまらない。戦前の軍国主義の体制ときっぱり決別し、個人の自由と人権が尊重される社会を支えてきたのも、9条だった。

敗戦当時は、“戦前の軍国主義の体制との決別”が、戦争の忌避と、武力の放棄になったのだろう。
だが‥
それが、七十年が経ち、これでは国が守れないと、皆が気付いたのだよ。

戦後の心的障害が癒えて、よくよく考えてみたら、
それは、戦争という手段に訴える病理からの決別であり、
手段(自衛隊)そのものには、善も悪もないと気付いたのだよ。


8. 2017年5月05日 02:46:35 : IJjjrLkBu1 : Tp0IihGPIW0[1752]
  9条の内容を一行たりとも変えずに自衛隊の存在だけを盛り込む、とする安倍首相は、一体どのようなコンテを描いているのか不明であるが、災害や紛争地の復興などの際の機動力として自衛隊を置く、と明記するなら妥当であろう。
   ただし戦闘用の武装や夥しい大型兵器の数々はどうなるのか、あれは過去の国家間戦争の名残として永久保存する、との意向であれば、百歩譲って国民福祉に回らずに水増し請求による兵器購入に膨大な予算を注ぎ込んでいるのには目を瞑っても良かろう。ただし、今後は一切兵器の購入は停止しなければ、現行9条をそのままに軍拡に明け暮れる防衛省に属する自衛隊を明記することには、国民の多くは納得しまい。
   それにしても朝日の社説はやはりおかしく、字数の関係で急に結論に持って行ったようなムリ筋である。
   朝日によれば日本が米国の巨大な軍事力を矛として使うと言うが、そんなものは日本側の勝手な判断であり、米国は、国防総省と議会は違うとも言われているように、日本の矛となるかは議会次第であるところ、トランプ氏は、もはや矛としての世界の警察役を下りると宣言したのであるから、ペンタゴン関係者が何といおうと、軍事コストは切り詰める方向に行く筈である。
   しかも、日米安保条約は、日米の軍事力を誇示して北や中国の脅威を抑える、抑止効果のためだ、と散々抗弁していたが、蓋を開ければ、抑止効果どころか却って油を注ぎ、今では北の脅威、と言い始めたのである。
   北が日米を脅威とするどころか、逆に日本側が脅威とし先制攻撃論まで展開しているのであるから、あの抑止論はどうなったのか、ということである。
   いずれにしても、抑止効果が無いことを日本政府が認めた以上、正攻法で闘うならばもはや日米同盟では無く日本単独で闘争宣言するのがマナーである。
   先ずは日米安保による抑止効果は無かったことを日本国民に安倍総理は詫びるべきであり、なおかつ、強大な軍事力見せ効果で怯ませて抑止する日米安保の意義を失った以上、外交も含めて矛に頼らない手段を独自で考えねばならない。
   朝日新聞トップは、良くも悪くも新大統領の基本方針が変ったことを理解出来ていないのではないか。トランプの言うアメリカンファーストを、アメリカ人が世界で一番になる、などと解釈している向きもあるが、アメリカンファーストとは、国益をアメリカ国民のための福祉目的に優先的に使う、という意味であるところ、軍産複合体ロビイストは別として、米議会が、米国が北と闘う日本の矛になる決定をする、筈も無いのである。
   

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