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あらためて言う 「教育勅語」など反面教師でしかない 改憲論 ペテンを暴く
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/203240
2017年4月10日 日刊ゲンダイ 文字お越し
小林節氏(C)日刊ゲンダイ
大日本帝国憲法の特色は「天皇主権」「人権の不存在」「軍国主義」であった。つまり、天皇が全権力を掌握し、国民は天皇が許す範囲内での自由しか与えられておらず、軍隊は民主的な統制を受けておらず、それが軍国主義を招いた。そして、わが国は愚かな大戦に突入し惨敗した。
その反省の下に制定された日本国憲法の基本原理は「国民主権」「人権の尊重」「平和主義」である。つまり、この国で最も尊い存在はひとりひとりの国民である。
大日本帝国憲法の下では、国民教育の中心に「教育勅語」が据えられていた。それは、形式的には、わが国の主権者・天皇(自らを「朕」と称した)が支配する「臣民」たちに下げ渡した命令であった。内容は、@親孝行、A兄弟姉妹は仲良く、B夫婦は仲睦まじく、C友は信じ合い、D言動を慎み、E全ての人に慈愛の手を差し伸べ、F勉学に励み職業を身につけ、G知識才能を伸ばし、H人格の向上に努め、I社会のためになる仕事に励み、J法令を守る……と、世界の常識が列挙されている。これらは何も問題ではない。しかし、最後のKは、「国に危険が迫ったら、国のために力を尽くし、それにより永遠の皇室を支えなさい」とある。これは現在では明白に違憲である。
だから、1948年に衆参両院でそれぞれ、教育勅語の排除と失効が決議されたのである。
それに対して、政府答弁書は「憲法に反しない形で教材として用いることまでは否定されない」と断言している。
そこで、ただひとつ可能だと思われることは、「反面教師(悪の見本)」として用いることである。
つまり、天皇主権、人権否定、軍国主義の全体主義体制の下で、国民全体を「皇国の兵士」として洗脳教育する手段として教育勅語の唱和が用いられたことを史実として教え、あのようなグロテスクなことが再び起きることがないように青少年を教育する教材としては用いることができる。もちろん、それならば違憲ではない。
安倍政権がそういう教育をしてくれるならば異論はない。加えて、他に教育勅語の利用方法があると主張するなら示してほしい。
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