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逮捕か破産か 安倍自民の籠池理事長“口封じ”は成功するか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/202600
2017年4月1日 日刊ゲンダイ
籠池理事長と塚本幼稚園(C)日刊ゲンダイ
31日、大阪府と大阪市は森友学園が運営する塚本幼稚園に立ち入り調査し、補助金などについて籠池泰典理事長から直接、聞き取りを行った。29日には大阪地検特捜部が補助金適正化法違反の疑いで告発状を受理し、捜査に乗り出す見通し。ところが、籠池理事長は意気軒高だという。
籠池理事長が日本中の注目を集めてから約2カ月。嘘の証言をすると逮捕される可能性がある「証人喚問」の直前はさすがに疲れ切った様子だったというが、最近は元気満々のようだ。
日刊ゲンダイが籠池理事長の携帯電話に連絡すると、3コールで出た男性が「えー、理事長はただ今、大変忙しくしておるようです。すみませんが、取材は代理人を通してください」と応じた。他人を装っているが、声を聞く限り、どう考えても本人としか思えない。とぼけた口調でけむに巻く“籠池節”は健在ということか。
籠池理事長が意気軒高なのは、逮捕の恐れは遠のいたと確信しているからのようだ。
「政府は偽証罪による告発をチラつかせ、〈安倍晋三記念小学校〉の名で寄付金を集めていた行為は詐欺罪にあたるとの指摘もあります。ただ、安倍政権が証人喚問を強行したことで流れが変わった。民間人である籠池さんを『総理を侮辱した』という理由で証人喚問したうえ、このタイミングで逮捕すれば、幕引きを図るための“口封じ”と批判されかねない。さすがに安倍政権も躊躇せざるを得ないでしょう」(捜査関係者)
証人喚問後、籠池理事長は会見で「総理の名誉を侮辱したというだけで私人を国会で喚問する国がどこにあるのか」と語気を強めている。とくに厚労省の「村木冤罪事件」のズサン捜査で批判を浴びた“前科”のある大阪地検特捜部は、籠池逮捕に二の足を踏む可能性も高い。
籠池理事長がすっかり元気を取り戻したのは、危惧されていた資金繰りにメドがつきそうなこともあるようだ。国交省から返還を求められた補助金5600万円は28日に全額返還。
発売中の「フライデー」によると、“破産危機”が取り沙汰された塚本幼稚園の運営も継続できるようになったという。
アパホテルの代表に小学校予定地の買い取りや融資を申し込んだとも報じられたが、“神風”が吹いたのだろうか。
「かつての保守派の仲間の中には籠池氏の窮状を見かねて『何らかの形で支援したい』と申し出る人もいるようです。何より、小学校開校のために金融機関から受けた融資が、ほぼ手つかずで残っているはずです。今すぐに資金がショートする状態とは考えにくい」(府政関係者)
籠池理事長が泰然自若と構えていられるのは、安倍政権を一発で吹き飛ばす“爆弾”を切り札として温存しているからとの見方もある。逮捕されたり、破産に追い込まれる時は、爆弾を炸裂させるともみられている。こうなると、安倍自民党もうかつに手出しをできないのではないか。
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