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今度こそ本気? 「大宏池会」構想は安倍一強を崩せるか 永田町の裏を読む
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/200059
2017年2月23日 日刊ゲンダイ
宏池会 の会合でスピーチをする岸田外相(右は林元農相)/(C)日刊ゲンダイ
これまで何度も浮沈を繰り返してきた「大宏池会」構想だが、岸田派の中堅議員に言わせると「今度こそウチのボスも本気」なのだという。
岸田派は、池田派以来の宏池会の看板を古賀派から引き継いだ、いわば本流で、現在44人の勢力を持つ。それに対して、20年近く前に加藤紘一とたもとを分かった河野洋平の河野派を受け継いだのが麻生派(為公会)で、つい先日、甘利明が側近議員4人を連れて入会したので45人になった。麻生はさらに山東派(番町研)の12人にも声をかけていて、合流が実現すれば計57人となる。さらに加藤派の流れをくむ谷垣派(有隣会)の16人がいて、これらすべてが大合同すれば、120人近く。安倍晋三首相の出身母体である細田派(清和会)の98人を大きく上回る最大派閥となる。
同議員がこう言う。
「昨年末に岸田、麻生両氏が意見を交わし、そのすぐ後に岸田派として今年4月19日に『宏池会結成60周年』パーティーを開くことが決まった。その日までに、全部でなくても、岸田派と麻生派が寄っただけでも約90人で、細田派と拮抗する。来年9月に、黙って安倍3選を認めるつもりはないぞという強いメッセージになるでしょう」
安倍一強のように見えてはいるけれども、アベノミクスは行き詰まり、トランプとはうまく付き合えるかどうか不明、天皇とは譲位をめぐって折り合いが悪くなるなど、よろず歯車が噛み合わずに政権がきしみ始めている中で、自民党内でも安倍3選は自明のことではないという観測がジワジワと広がり、宏池会系のみならず、額賀派・二階派・石原派の3派閥が連携すれば100人を超えて細田派に対抗できるという声も出るなど、次第に「ポスト安倍」モードが表面に出てきている。
それはそれで結構なことではあるが、単なる数合わせによる派閥の合従連衡劇など、国民は見たいとは思わない。とりわけ宏池会には、安倍の時代錯誤の軍事強化路線、対米従属一本やり、経済成長至上主義とはまったく別の21世紀の日本の構想を打ち出して闘ってもらいたい。
かつて大平正芳が総理になった際には、当時のリベラル派の俊英を総結集して9つの政策研究会を立ち上げ、「田園都市構想」「環太平洋連帯」「総合安全保障」など、いま読んでも新鮮で大きなビジョンを世に問うた。それを再現して自民党本来の保守リベラルを立て直すためであるならば、大宏池会を大いに歓迎したい。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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