http://www.asyura2.com/17/senkyo221/msg/178.html
Tweet |
北沢俊美元防衛相が提言 南スーダンPKOは「撤収すべき」 注目の人 直撃インタビュー
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/199666
2017年2月20日 日刊ゲンダイ
稲田防衛相については「即刻辞任すべき」と北沢俊美氏(C)日刊ゲンダイ
南スーダンに派遣された陸上自衛隊のPKO(国連平和維持活動)をめぐり、国会が紛糾している。稲田防衛相はトンデモ答弁を繰り返して立ち往生。それでも安倍首相は、「戦闘」が起きている現場でのPKOを継続し、憲法違反を強行するつもりだ。トランプ大統領の誕生で日米同盟強化の方針から、政府はより大きな軍事的役割を果たすと言い出している。民主党政権時代の元防衛相・北沢俊美氏はこうした事態をどう見ているのか――。
■防衛省を政治的保身に利用、信頼失墜は当然
――防衛大臣時代の2011年8月に、南スーダンへのPKO派遣にGOサインを出された。政権交代や15年9月の安保法制を経て自衛隊の任務は拡大。16年11月から駆け付け警護が付与されました。ところが、派遣そのものに「違憲」の疑いが強まり、大問題に発展しています。
情勢を見る限り、陸自は撤収しなければならない状況にあると見ています。経過を説明すると、首都ジュバへの派遣決定は確かに私が防衛大臣の時でした。(11年8月に訪日した)潘基文国連事務総長(当時)から強い要請があり、派遣すべきか議論を重ねた。防衛省としては、PKO参加5原則にかなう状況であれば平和貢献になると結論を出したのですが、自衛隊の派遣が許される平和で安定した地域はジュバしかない。ジュバには韓国をはじめ、各国が手を挙げていた。ジュバ以外への派遣となれば、引き返す状況になりかねない。それで、防衛省内では速やかに決定し、ジュバで進めましょうという流れができた。それが端緒になったんです。
▼PKO参加5原則
@紛争当事者間の停戦合意
A紛争当事者の受け入れ合意
B中立性の維持
C上記の原則が満たされない場合の撤収
D武器の使用は必要最小限度
――国会で追及されていますが、16年7月時点でジュバは戦闘下にあり、現場部隊の日報にハッキリと「戦闘」の記述があった。にもかかわらず、PKOを継続し、駆け付け警護にまで踏み込んだ。稲田防衛相は「憲法9条の問題になる言葉(=戦闘)は使うべきでないから〈武力衝突〉を使っている」などと、メチャクチャな答弁を繰り返しています。
稲田さんは即刻、辞任すべき。国会対策ありきで事実を正確にとらえず、言葉を弄して危険性をごまかす。あり得ない話ですよ。自衛隊の行動は法律(自衛隊法および国際平和協力法)に基づいて規制されている。その大前提である憲法に違反しているなんて言語道断だ。稲田さんは自衛隊の行動原理も、それを担保する法律も自分の都合のいいようにねじ曲げているね。そもそも憲法上、武力行使につながる駆け付け警護は認められない。自衛隊の行動実態からいって、できるはずないんだから。
――問題の日報ですが、防衛省は当初は破棄したとし、見つかったら見つかったで、大臣への報告を1カ月も怠りました。
稲田さんは大臣としての存在感も威厳もないのでしょう。軽く見られているんですよ。本人も自信をなくしているんじゃないの。これまで彼女がやったことといえば、自分のメンツのために動いただけでしょう。(終戦記念日の)8月15日には必ず靖国神社に参拝するからと。でも防衛大臣の立場でのお参りはマズイから、アリバイづくりで(16年の)ジブチ訪問を段取りさせたわけでしょう。個人的な政治信条を防衛大臣の仕事に持ち込んだわけだ。防衛省の人たちは分かっていますよ。それでも、中国や韓国を刺激せずに大臣の職務を果たしてくれるのであればと、その時は従った。ところが、(16年12月に安倍首相に同行した)真珠湾から帰ってきた途端、靖国へ行った。「政治家・稲田朋美」の立場を保つために、防衛省は使われ、動かされた。そりゃあ、省内の信頼は失墜する。
――防衛省の人たちにナメられていると。
彼らは彼らで毎日仕事がある。自分たちでモノを考えて判断しなきゃいけない時に、シビリアンコントロール(文民統制)が利かなくなる。最前線に立つべき大臣が重しにならないのだから。私は(防衛大臣を)2年間やって彼らの中に入って、行動を共にし、一緒に考えてきた。そのあたりは徹底的にやってきたつもり。稲田さんからはそういう雰囲気が見えないし、自衛隊への愛情がまったく感じられないね。
答弁に窮する稲田防衛相に“駆け付け警護”(C)日刊ゲンダイ
トランプに押し付けられるTHAAD配備
――米国ではトランプ政権が船出し、日米首脳会談が行われました。日米同盟の強化がうたわれています。
トランプ氏が大統領になると聞いた瞬間、安保法制が日本の命取りになるなと思った。集団的自衛権が可能になる憲法解釈に変えてしまったからです。日本は非常に危険な扉を開いちゃったね。安倍総理や与党側は「絶対ない」と言い切って強行採決したけれど、安保法制で自衛隊は米軍の後方支援のために地球の裏側まで出ていけることになった。70年近く続く日米安保条約で取り決めた日米それぞれの役割が一気にほどけちゃったわけだ。米国はあれもやってくれ、これもやってくれと言ってくると思いますよ。
――どんな要求が想定されますか?
トランプ大統領は日本の防衛費が少なすぎると主張している。応分の負担はしてもらう、という話はあるでしょう。最初に求められるのが弾道ミサイル防衛(BMD)の追加配備だと思う。北朝鮮や中国の存在はアジアのみならず、米国にとっても大きな脅威になっている。払拭には、まずはミサイル防衛。日本はイージス艦に搭載したSM3と地上のPAC3の2段構えで、海上と陸上の防衛体制はできているんだけれど、さらに強化する必要がある。米国はSM3、GBI、PAC3、THAAD(高高度防衛ミサイル)の4段階。それで持ち上がりそうなのが、韓国での配備も進められているTHAADだね。
――そうなれば負担は莫大です。THAAD配備だけで兆単位のカネが動くと聞きます。
施設費用だけじゃなく、整備や訓練を担当する技術要員がたくさんついてくる。例えば、1月に岩国基地(山口県)に配備された最新鋭ステルス戦闘機のF35。1機350億円ですが、トータルでは500億円くらいに膨らむ。トランプ大統領の言う「Buy American(米国製品を買え)」にもかなうわけだ。BMDの次は、東アジアあるいはアジア全体における米軍の展開に対し、日本はどこまで肩代わりできるかという話になると見ています。安倍総理は日本のために行動する米軍の戦艦を守るのは当然だと言っている。集団的自衛権の範囲を煮詰めずに(安保法制を)強行採決しちゃったわけだから、どんどん米国に引きずられかねない。ものすごく危ないですよ。国会答弁の兼ね合いでこれ以上は難しいと説明したところで、米国はそんなことでは納得しないから。
■昭和の歴史を自覚して議会は自立すべし
――米国は同盟国の安保から手を引くこともあるのでしょうか。
米国第一主義を掲げるトランプ大統領は「世界の警察をやめる」とも発言しているけれど、米国の覇権を手放すことは考えられない。中国の南シナ海進出を放置しようものなら、米国の権威はガタ落ちする。結果、米国自体が危険な状況に陥ってしまう。これからは、米国がカバーできない部分を同盟国に押し付けようとするでしょうね。
――安倍政権は相変わらず強引な国会運営でマトモに審議しようとしません。国民が気づかないうちに軍事化が進む怖さがあります。
民主主義国家で権力の暴走を止められるのは議会の力しかない。(引退前の)最後の議会で私が一番力を込めて政府与党に求めたのは、謙虚で丁寧な議会運営でした。安倍総理は答弁中にヤジられると、黙って私の言うことを聞けとか言うでしょう。驕りもいいところ。絶対許せない。委員会や本会議の整理権は委員長なり議長にあるんだから。今の国会は太平洋戦争に向かった時代とシンクロする部分がある。議会は軍人に乗っ取られ、無謀な戦争に突入して300万人以上の国民を失い、主権国家も滅びた。米国が相手だったから主権回復できたけれど、ソ連に占領されていたら日本という国はもうない。昭和の歴史を自覚して議会が自立しなければダメだよ。私も自民党で育った人間。歴代の総理大臣は議会に対して謙虚だった。吉田茂は答弁後に「バカヤロー」とつぶやいて解散させられたし、池田勇人も大平正芳も「忍耐」を政権の柱に据えた。自民党には安倍政権の横暴を分かっていながら物を言わない政治家がたくさんいる。そうした連中は罪深いよ。
(聞き手=本紙・坂本千晶)
▽きたざわ・としみ 1938年、長野市生まれ。早大法学部卒。長野県議を17年務め、92年に参院長野選挙区で初当選以降、4期。民主党の鳩山、菅内閣で防衛大臣。16年7月に政界引退。長野保健医療大学理事長。
北沢俊美元防衛相が提言 南スーダンPKOは「撤収すべき」 https://t.co/LurqORzUQM #日刊ゲンダイ 情勢を見る限り、陸自は撤収しなければならない状況にあると見ています。16年7月時点でジュバは戦闘下にあり、現場部隊の日報にハッキリと「戦闘」の記述があった。
— ばーば (@nanokuni) 2017年2月21日
北沢俊美元防衛相が提言 南スーダンPKOは「撤収すべき」 https://t.co/8WDcoI1s7l #日刊ゲンダイ 稲田さんは即刻、辞任すべき。言葉を弄して危険性をごまかす。あり得ない話です。自衛隊の行動は法律に基づいて規制されている。憲法に違反しているなんて言語道断だ‼
— J・Sasaki (@an_old_man1734) 2017年2月20日
「今の国会は太平洋戦争に向かった時代とシンクロする部分がある」北沢俊美元防衛相が提言 南スーダンPKOは「撤収すべき」 | 日刊ゲンダイDIGITAL https://t.co/IMe5cyrdQU
— Today's Something (@karenevil) 2017年2月20日
北沢さん曰く、「民主主義国家で権力の暴走を止められるのは議会の力しかない」。その議会を構成する国会議員を決めるのは有権者。一人ひとりの一票は無力じゃない。
— tumugi (@tumu1209) 2017年2月19日
北沢俊美元防衛相が提言 南スーダンPKOは「撤収すべき」 https://t.co/ToGppGfUrp #日刊ゲンダイ
#日刊ゲンダイDIGITAL|北沢俊美元防衛相が提言 南スーダンPKOは「撤収すべき」https://t.co/g2scyWlEcu
— 吉川 幸男 (@FP_Yoshikawa) 2017年2月20日
『…最前線に立つべき大臣が重しにならない…稲田さんからはそういう雰囲気が見えないし、自衛隊への愛情がまったく感じられない…』
#日刊ゲンダイDIGITAL|北沢俊美元防衛相が提言 南スーダンPKOは「撤収すべき」https://t.co/g2scyWlEcu
— 吉川 幸男 (@FP_Yoshikawa) 2017年2月20日
『…トランプ氏が大統領になると聞いた瞬間、安保法制が日本の命取りになるなと思った。集団的自衛権が可能になる憲法解釈に変えてしまったから…』
日刊ゲンダイ|北沢俊美元防衛相が提言 南スーダンPKOは「撤収すべき」https://t.co/g2scyWlEcu
— 吉川 幸男 (@FP_Yoshikawa) 2017年2月20日
『…歴代の総理大臣は議会に対して謙虚だった…自民党には安倍政権の横暴を分かっていながら物を言わない政治家がたくさんいる。そうした連中は罪深いよ。』
安倍総理は答弁中にヤジられると黙って私の言うことを聞けとか言うでしょう
— アトン (@aton_blog) 2017年2月20日
委員会や本会議の整理権は議長にあるんだから今の国会は太平洋戦争に向かった時代とシンクロする部分がある
北沢俊美元防衛相が提言 南スーダンPKOは「撤収すべき」 https://t.co/FlyDSsE8WK
北沢俊美元防衛相が提言 南スーダンPKOは「撤収すべき」 https://t.co/7S3FNOqqeL #日刊ゲンダイDIGITAL
— たっちゃんero (@tachannotinpo) 2017年2月20日
誰が考えても、戦闘地域だ。即時撤退するべきだし、PKOの概念を逸脱している状況の席には、バカボン安倍が取り、辞任すべきだよね。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK221掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。