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右翼研究その二十五(終わり)<本澤二郎の「日本の風景」(2516) <腐る・腐る3分の2議席と1%格差社会>
http://www.asyura2.com/17/senkyo220/msg/762.html
投稿者 笑坊 日時 2017 年 2 月 16 日 22:04:19: EaaOcpw/cGfrA j86WVg
 

http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52166766.html
2017年02月16日 「ジャーナリスト同盟」通信

<腐る・腐る3分の2議席と1%格差社会>

 この5年間で、日本社会は衰退していることが、各種のデータが物語っている。特に格差拡大と民衆の貧困化である。総じて福祉の落下が、老人や婦女子の生活を直撃している。1%格差社会である。他方、為政者群は、行財政改革を棚上げして、血税を懐に入れ、腐敗の極みである。その一部が、次々と露見している。腐る・腐る3分の2議席の右翼政治の下では、正論を公約するだけで、有権者の喝さいを受ける政治家もいる。目下の都政に見られる政治現象である。

<訪米で優を取ったとはしゃぐ首相?>

 日中間で領有権が未解決の尖閣諸島も、日米安保適用の範囲だと、今回の安倍訪米の共同声明に、初めて銘記されたと、まるで玩具を買ってもらった幼児のように、国会ではしゃぐ姿を、世界に発信した日本国首相である。
 「不良少年が久々に、苦手な算数で、優を取ったと、両親だけでなく周辺にわめき散らしているのに似ている」と、かなり適切に批評する向きもある。
 これが外交成果と自画自賛する神経が、民衆には伝わってこない。むしろ、恥ずかしい。トランプを喜ばせた血税の「お土産」を、主権者は知りたがっている。

 安倍・日本会議の立場からすると、莫大な血税を浪費して、中国との対決外交に、トランプの米国を巻き込むという悪しき策略が、トランプ自ら、安倍を目の前にした記者会見で、全面的に否定したことに、大きな衝撃を受けている。それでいて、この外交的大失態を隠して、議会・国民に対しては、共同宣言を突出させて「合格した」と自己宣伝する。それを配下の新聞テレビで宣伝させている裸の王様であろう?
 チャップリンの「独裁者」そのものではないか。
 これに付き合う議会・言論の当事者は、売国奴のそしりを受けることになろう。

<嘘と隠蔽で命を失うPKO隊員?>

 南スーダンPKOに対する稲田防衛大臣の指揮も、日本国民でもある自衛隊PKO派遣隊員の生命にSOSを発している。こちらは議会の追及で鮮明となった。
 おたおた答弁の稲田を、かいがいしく弁護する安倍の態度は、男女の関係からだと、美談になるのかもしれない。
 しかし、PKOのルールに反して、戦闘場面に追い込まれている隊員の悲鳴を、平然と「戦闘ではない。戦闘となると、憲法に違反するので、それはいえない」と封じるような防衛大臣は、これまで存在しなかった。稲田サイドからの「命を恐れるな。靖国で神として祀ってやる。そのための靖国参拝をしている」と聞こえる、と怒る自衛隊員家族もいるようだ。
 憲法違反を恐れない右翼内閣の日本なのだ。

<ごまかして共謀罪強行か>

 あの手この手で、国民の批判封じの網を張ることに、恐ろしく熱心な政権であることも、右翼政府の特徴であろう。共謀罪の強行に手をかけた安倍・自公内閣である。

 特定秘密保護法で、新聞テレビを封じ込めて喝さいする政府与党である。日本が北朝鮮のような国であれば、それも可能かもしれないが、右翼政権が信奉するアメリカには、自由と民主主義を貫いている新聞テレビ・ジャーナリズムが存在する。
 トランプの周辺にも「世界で一番危険な安倍・日本会議」と認識する者たちがいる。むろん、まじめなCIA要因もいるだろう。
 共謀罪を強行すれば、政府は抵抗する人々・組織を、あらぬ理由をつけて、拘束し、破壊することが可能である。民主主義を100%破壊する悪法である。特定秘密保護法と共謀罪によって、右翼政権は、かつてのドイツのナチス政権を実現することもできるだろう。
 確かに右翼政権は、民衆の自由をはく奪することに、異常な関心を示し、それを強行する。3分の2議席の恐怖である。非合法なことを、表向き合法的に処理する。これが日本会議の手口というのであろうか。いま政府は、公明党を巻き込んで、自らの墓を必死で掘っている、と指摘するジャーナリストもいるのだが。

 言及するまでもない、特定秘密保護法と共謀罪で、民衆を窒息死させる野望を、強行させてはならない。

<腐敗官僚の文科省>

 右翼政権下、その強権を悪用する官僚腐敗は、文科省にとどまらない。
 日本は官僚天下の国である。行財政改革ゼロの日本だ。官尊民卑の国である。国民は、今回の文科省の公然たる天下り機関の存在に唖然とさせられたものであるが、どっこい、どこの役所でも同じようなことが行われていると認識すべきだろう。

 問題なのは、日本の未来を約束する人材・エリートたちを養成する学問の世界が、腐敗官僚の手で操作されていることに、希望を見出すことは出来ない点である。筆者の二松学舎大学での経験をさせられている学者は、他にもかなりいるだろう。飯のためには沈黙するほかない。学問の自由は、あるようでない日本である。
 それどころか、軍学共同路線がばく進している。これまた右翼にとって当たり前のようである。毒入りの血税投入で、国民の未来を縛り、とどのつまりは、国民に墓穴を掘らせるに等しい。中国人民に穴を掘らせて、生き埋めにした過去を持つ日本為政者の後裔が、いま主権者に襲い掛かろうというのか?
 これは狂気の分析ではない。きわめて現実・客観的な分析である。

<正義の刃も腐食>

 司法試験を受けて、正義を貫徹できる検察に就職する若者もまだいるだろう。貧乏書生として、勉強時間のなかった筆者の、それでも抱いた若いころの夢の一つだった。
 仮に夢がかなっていたとしても、何年検察にとどまっていられたか、自信がない。検察の正義が貫けられない、日本政治ゆえである。これが右翼政権になると、目の前の宝の山に踏み込めない。踏み込もうとすると、天から待ったがかかる。それが、ごく当たり前になる、そんな日本に変質してしまった。
 検察の腐敗は、たとえばだが、韓国の今の事例と比較すると、福島原発の炉心溶融のように底が見えない。「巨悪を眠らせない」と威勢のいい公約をした検察首脳もいたが、彼の後継者はいなかった。巨悪はまだ生きて、右翼政府を激励している。

 ここ数年の間の事件でも、パナマ文書が表面化した。極悪人はおびえたが、その必要はなかったことになっている。東京五輪買収工作事件は、煙が出たものの、肝心の捜査は始まらなかった。
 徳洲会疑獄事件にしても、朝日でさえも取材を止めた。検察は官邸の言いなりだった。

 構造的な腐敗を、筆者は複数の法務大臣経験者から聞いているので、以上のような分析を容易にできる。感情論ではない。間違いなく、正義の刃が腐食してしまっている。結果からすると、これに言論と議会が追随してしまっているような日本なのだ。 

<福祉削られ軍拡>

 借金のない生活が、普通の家庭である。借金をすると、どうなるか。返済しないと、やくざが追いかけてくる。夫人が魅力的だと、やくざに奪われ、やくざは性奴隷として歓楽街に送り込む。
 国家の場合はどうか。物理的には財務省の印刷機でやりくりできる。しかし、限界がある。限界を超えると、国が破産することになる。「まだ大丈夫」というあらぬ主張が、さらなる借金を膨らませる。

 アベノミクスで財閥が儲かったが、他方で、日本の価値は著しく低下した。それでも、借金を積み重ねて、軍拡予算に懸命な右翼政府である。そのために隣国との対決政治を創り出して、国民を民族主義化させている。ウハウハの財閥である。
 右翼政治は財閥のための政治に狂奔する。戦前と同様である。民度の低い国家は、皆同じようなのだ。当然のことながら、福祉は削られる。しわ寄せは弱者に襲い掛かってきている。国民がいつ目を覚ますのか。
 悲劇は喜劇である。

<国民擁護の憲法破壊>

 日本国憲法は、実に素晴らしい国家の基本法である。中南米にコスタリカという小さな国の憲法もすごい。軍隊を持たない。その分、福祉に資金を回している。治安を警察力で処理している。中南米はおろか、世界的にも優等生の部類に入るだろう。
 日本も立派な憲法を持っている。為政者の悪政を封じ込める強力な憲法である。この憲法が存在する限り、日本人は戦前のような不安はない。
 右翼政権は、したがって日本国憲法を破壊しようとして必死となる。これが日本の国家主義の特徴である。そのために、天皇制を悪用することに長けている。むろん、国民は誰一人「天皇は神」と信じていない。それでも、右翼は天皇制国家主義をひけらかして、明治・戦前の日本に引きずり込もうとしている。
 切り札は、3分の2議席だ。これを悪用して、平和憲法に襲い掛かる。集団的自衛権の行使という形で、自衛隊の戦争を可能にした2016年だった。いよいよ本丸に手を伸ばそうとしている2017年である。右翼の新聞テレビが懸命に世論操作をする今である。

<目的のために手段を選ばず・日米首脳の共通点>

 「私は朝日に勝った」と安倍が、大統領になる前のトランプに、こう豪語したという。これは滑稽だが、日本人にとって深刻極まりない。
 日本の世論は、朝日と読売の報道に左右される。正しくはNHKだが、従来は朝日が圧倒して影響力が高かった。理由は、朝日の報道は日本国憲法に忠実だったためである。
 日本国民は憲法を尊重する。当たり前だが、朝日も憲法を重視して報道する。ために朝日が世論をリードしてきた戦後の日本だった。戦後の平和は、憲法擁護の政治によって、平和が確保されてきた。平和憲法は、当時の世界の英知が組み込まれた平和基本法である。これに良心的アメリカ人も貢献した。
 アメリカン右翼も、憲法に一目を置いてきた理由である。

 さて冒頭の安倍の言動であるが、トランプの目の上のたん瘤は、アメリカの高級紙「ニュー・ヨーク・タイムズ」である。NYTがトランプの天敵なのだ。安倍は「私は天敵の朝日を退治した。あなたも負けるな」と激励した。その心は「手段を選ばないで、NYTを退治せよ」である。
 二人の独裁者の共通点である。

<戦争への懸念>

 目的のためには手段を選ばない、そうして安倍は、創価学会を手ごまのように駆使して3分の2議席を確保した。そうして忠誠を尽くす女性に武器弾薬の部隊を任せた。
 財閥にNHKを任せて、偽りの世論調査で国民をコントロールしている。
 トランプ誕生で世界は不透明きわまりない。大乱を予想させる。これに棹差す右翼政権が、戦争に手を出そうとする、との懸念は、アジアに拡大している。
 依然として、日本とアジアの前途は危うい。

2017年2月16日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
 

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