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千代田区長選で当選を確実にし、喜ぶ石川雅己氏(右)と小池百合子都知事=5日 (c)朝日新聞社
小池百合子都知事の“懐刀”激白「自民党はムラ社会。都議選は過半数取る」〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170213-00000076-sasahi-pol
AERA 2017年2月20日号
今年1月、地域政党として活動することを発表した「都民ファーストの会」=いわゆる小池新党。その代表に就任した都知事の懐刀が、本誌の直撃に答えた。
2月5日に投開票が行われた千代田区長選で、小池百合子・東京都知事が支援した現職の石川雅己氏が自民党推薦候補にトリプルスコアで圧勝。地域政党としては華々しい初陣を飾った。
──都民ファーストの会は、何を都民に訴える政党なのか。
情報公開を軸にした都政の透明化、東京五輪などに向けた税金の「ワイズスペンディング」(賢い支出)徹底など、小池知事が去年の都知事選で訴えた主張の後押しをするグループです。
──小池知事はなぜ代表にならないのか。
知事になって初めての予算編成を控えており、まずは公務に全力で取り組むということです。
──千代田区での圧勝をどう見ているか。
ここ十数年の中で最も選挙に強い自民党に勝てたことは弾みにはなりました。小池知事になり、これまで都政で行われてきたことが白日のもとにさらされたことへの都民の思いが形になったと思います。ただ、7月の都議選に向けて楽観はしていない。これから我々が何を実現していくかが問われると思います。
●都議会自民党はムラ
千代田区長選の惨敗を受け、下村博文・自民党都連会長は「敵対関係という気持ちは全くない。是々非々を貫いていきたい」と述べた。一方で野田氏は、古巣でもある都議会自民党との対決姿勢を鮮明に打ち出す。
──小池知事の主張は、既存の政党と組んでは実現できないのか。
これまでの都議会自民党のドン(内田茂都議)やその周辺が主導権を握り、歴代都知事と結託した都政では、これらの主張は実現できませんでした。築地市場移転問題や五輪の経費問題も彼らが主導的に都知事と結託し進めてきた。この構造に風穴を開けるために、私たちが議会に一定の勢力を保つ必要があります。
──政策的には一致する点も多そうだが、なぜ都議会自民党と相いれないのか。
都議会自民党が私たちの政策に乗っかってくるので、政策が似るのは当然。ですが、体質が違います。都議会自民党はムラ社会。上層部の意見が強すぎて風通しが悪く、議論をさせないしできない。2011年に自民党の樺山卓司都議が自殺したのもこの体質が遠因。私も当時自民党都議でしたが、亡くなる直前の樺山さんに「思ったことをやらないと後悔するぞ」と言われたことが、その後の私の政治行動の原動力になっています。
──体質的に相いれないと判断したのはいつなのか。
都知事選のあとに自民党の二階俊博幹事長は「撃ち方やめ」と言っていた。その時に撃ち方がやんでいれば、あるいは一定の緊張感のもとで自民党と何らかの連携はあったかもしれません。ですがその後も就任挨拶では議長が写真撮影を拒否し、12月の第4定例会では自民党だけが質問を事前に連絡もせず、貴重な議会の時間を使って「(小池知事が発言した)頭の黒いネズミとは誰のことなのか」と都民生活とは関係のないことを執拗に追及してくる。口汚くヤジも飛ばしてきた。政党の裁量にまかされてきた200億円の「政党復活予算」枠廃止方針を打ち出した時も、自民党だけが抗議文を出すなど強硬に反対してきた。他党とは建設的な論戦ができたと思っていますが、都議会自民党とはできませんでした。
──現職都議3人が別会派をつくるなど、都議会自民党が割れる動きも出ているが。
その3人も、小池知事の呼びかけにもかかわらず千代田区長選を無視しました。千代田区選出の内田氏によるムラ社会的政治を否定する象徴的な選挙なのに、何もしなかったわけです。自民党を離党しない限り、誰も支援しません。
──小池知事は自民党籍を残している。
選挙に出る前に自民党に進退伺を出したのですから、自民党側の問題です。除名された7人の区議と扱いが違う理由について、メディアが自民党側に問いただすべきではないですか。
──都議選では政策的な違いを打ち出す必要があるのでは。
当然、考えています。
●五輪より「食の安全」
飛ぶ鳥を落とす勢いの小池新党。自民党以外の政党との連携、かつての大阪維新の会のような国政進出はありうるのか。
──公明党、民進党との連携は。
公明党は都政では自民党との連立を解消して旗色を鮮明にしています。民進党はそうではないので、都議会自民党の補完勢力のままなのか慎重に見極める必要があります。
──都政改革のために、維新のように国会に足場を築く必要性はないのか。
東京は大阪と違い地方交付金不交付団体なので、かつての大阪維新の会とは問題意識が違います。もちろん選択肢はいろいろありうるので最終的には小池知事の判断になりますが。
既存政党にも都庁職員にも有能な人材はたくさんいる。そういう人たちの力を幅広く借りて都政のブラックボックスを打破し、世界の都市間競争に勝ちあがるのが「東京大改革」。維新の進む道とは違うのでは、と考えています。
都政で最大の話題となっているのは築地市場移転問題。移転先の豊洲市場での9回目の調査で、基準値の79倍にものぼる有害物質のベンゼンが検出された。
──市場問題の着地点は。
再調査でどういう数値が出てくるか、がポイントです。そもそも小池知事になってから2回も、基準値以上の有害物質が検出されている。再調査で高い数値が出れば当然安全宣言は出せませんし、低い数値が出たとしても直近の数値はなんだったのかとなる。一歩間違えば調査そのものに疑念が生じかねない状態で、そこがクリアにできない限りは安全宣言は出せない。結論が出るまである程度、時間がかかると思います。
──移転がずれこめば費用負担に加え、東京五輪のアクセス道路建設にも影響が出るとされている。パンドラの箱を開いたともいえるのでは。
こういう問題を明らかにしたことは間違いなくプラス。五輪という一過性のイベントよりも食の安全は大事ですし、築地ブランドも大切。道路に関しても、問題はないと判断しています。
移転の過程をめぐっては、石原慎太郎元都知事の参考人招致も決定している。
──移転を巡る責任追及は。
徹底してやります。移転は青島幸男元知事のころから検討していると言いますが、移転を決断したのは石原元知事。豊洲問題の重大性を考えれば追及しなければいけません。他党よりも行政の情報を多く握りながら移転をしゃかりきに進めた都議会自民党上層部の責任も当然重い。
──オリンピックについては結局、原案通りになったという批判もある。
コストを400億円、しかもこれ以上削れないというところから削減できたことは大きな成果と考えています。ただ、時間が十分になかったのは残念でした。建設費以外の予算も当然、見直していきます。
●パーティー参加はNO
都知事選の選対本部長を務めるなど関係が深い野田氏。これまでの小池都知事の戦いぶりをどう見ているのか。
──小池都政のこれまでの実績は?
知事報酬の半減、待機児童対策として126億円の補正予算を通し、政党復活予算も廃止した。五輪コスト削減や豊洲市場再調査、都議のパーティーに都職員が会費をもって大勢参加してきたこともやめさせました。相当な実績だと思っています。
──なぜそれだけの実績をあげられたのか。
(小池知事は)基本的に勤勉なんですね。深夜でも指示がメールで飛んできますし、朝も早い。資料も読み込んでいるし、日中でもスケジュールをびっちり入れて精力的に動いている。疲れを顔に出さないですね。
──都政への信念はどこから出てきたのか。
既成政党の支援を一切受けずに選挙で圧勝したことで、信念が強まったと思います。もともと国会議員時代から自民党都連には不信感を持っていました。会長代理を務めていましたが、内田氏に意見をしたことで会議に呼ばれなくなったこともあったと聞いています。
──都議選の目標議席は。
単独過半数を目指します。優秀な方がたくさん「希望の塾」(小池塾)に集まっているので、これから慎重に選考を進めます。現職、元職の議員経験者には厳しい身体検査を課し、国会議員などの口利きで入ろうとしてくる人は徹底的に排除しています。
(編集部・福井洋平)
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