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2017年02月07日 「ジャーナリスト同盟」通信
<小池新党は極右政権のアダ花>
2月5日投開票の東京・千代田区長選挙で、小池知事が擁立した現職候補が圧勝した。安倍の自民党擁立候補は、泡沫候補レベルの得票で大敗を喫した。たかが区長選と馬鹿にできない選挙結果である。来る7月の都議選の予行演習でもあった。いうところの小池新党は、確実に実現することになるが、それもこれも「極右政権の腐敗」と「野党の無能」によるアダ花である。
<都議選で過半数獲得か>
小池新党は、7月都議会選挙で過半数を占めることになるだろう。不正腐敗を暴く保守新党というイメージを定着することが出来れば、その破壊力は強力である。
問題は、清廉な候補者を擁立することができるか、にかかっている。これは右翼化した公明党の株を奪うことにもなる。自民党はいうまでもなく、毒饅頭を食べてきている政党のレッテルを貼られて久しい。民進党や維新は当然のことながら、公明党も毒饅頭に慣れ親しんでしまっている、とみられがちだ。
不正腐敗を退治する小池新党に、有権者は熱烈に支持することになる。過半数獲得は現実的な分析といえるだろう。
極右政治の下で深化した腐敗は、溶け落ちた福島の東電原発の核燃料のように見えにくいが、徹底した追及をすれば、必ず尻尾を出す。現に、小池が標的にした石原慎太郎は、築地市場問題でさえも、猫のようにおとなしくなってしまっている。
過半数を議会で占めれば、警視庁も検察庁も遊んではいられなくなる。これまで通り責任を放棄していれば、彼らを世論の力で首にも出来る。
<衝撃は安倍とCIAと警視庁>
安倍の衝撃は大きい。足元が大きく地割れを起こしていることが、明白に証明されたからである。各種の世論調査に対しては、担当者らに毒饅頭を与えることで「内閣支持率は上がる」とされるが、今回のような選挙結果は動かせない事実なのだ。
安倍・自民党に有権者の多くが批判的であることも判明した点は重要である。安倍にとって、石原は尖閣問題を表面化させてくれた功労者である。ために、徳洲会事件でも強権で捜査に蓋をした。いわば両者は盟友のような存在である。息子を閣僚として優遇している関係にもある。
その石原退治に必死の小池に対して、都民は圧倒的な支持をしたわけだから、安倍の衝撃は半端ではない。それは安倍を背後で支援しているCIAも、新聞などの世論調査と異なる選挙結果に驚愕しているに違いない。それは捜査権を有する警視庁もそうである。
<安倍長期政権に赤ランプ>
世論調査によっては、安倍内閣の支持率は67%、7割近い日本人が支持?しているという。筆者はむろん、この数字は関係者による「創られた数字」と受け止めている。千代田区長選挙がそれを裏付けてくれたことになるわけである。
いかに日本国民が愚民化しているとしても、7割支持は到底信じられない数字だ。それを本人は、膚で感じているかもしれない。それとも、云々を「でんでん」と国会で演説する首相のことだから、厳しい事態をわかっていないかもしれない。
彼の学んだ成蹊大学の学生や教師らが、安倍を「大学の恥」といって非難しているブログが炎上している。間違いなく、長期政権に赤ランプがついた。
<不正腐敗の権化・石原退治を続ける限り小池ブームは続く>
「小池人気は続かない」と開き直る自民党幹事長の二階であるが、本当にそうなのか。確かに、小池が官邸や石原と裏取引すれば、都民の怒りは小池の方に向かう。二階の指摘も想定されるが、幸い、小池はロシアに脅されているトランプ?のような弱点を握られていない。よしんば、そのような問題が、仮にあったとしても、古い過去のことである。
既に、官邸と自民党は、小池へのあら探しを終えている。したがって、小池が石原と闇取引する確率はゼロである。
伏魔殿の石原都政の腐敗を暴き続ける限り、小池人気は下がらない。7月都議選で過半数を獲得すれば、警視庁も沈黙することは出来ない。東京地検も特捜部を作動させるだろう。
極右政権の不正腐敗を暴く小池党が、国政レベルへと波及する可能性もまた、現実化するだろう。これが安倍・日本会議の最大の課題となる。
<野党の無能が助け船>
思うに、政府の不正腐敗を追及して、国民に真相を明らかにする責任は、言論と議会である。新聞テレビと野党の責任だ。
新聞は墜落して久しいが、一部の、例えば日刊ゲンダイや週刊誌は別である。しかし、いかんせん、野党が無力すぎる。民進党が「自民の補完勢力」といえる事態にあるためだ。大嘘付きの野田が、同党の幹事長ではお話にならない。
民進党が解体して、真の戦う野党に結集するしか方法はないが、その動きのない野党である。国民が信頼する野党の誕生は遠い。正に新聞と野党の無能が、小池新党への有権者の熱い支持につながっている。
<都民は右翼の腐敗政治に怒っている>
茶の間のお年寄りのなかには、極右政権の腐敗に対して、甘い見方をしているようだが、日刊ゲンダイの読者は、底なしの腐敗政治を認識している。東京新聞も時には、まともな記事を書いているようだが、おかしな記者もいるため、100%信用はできない。
情報に接する機会の多い都民は、それでも右翼政権の腐敗に怒っている。金がないのに、世界に血税をばらまいている安倍政治に怒っている。そのうち、年金基金を使ってのトランプ支援が発覚すると、都民の怒りは頂点に達するだろう。弾劾要求も高まる。
消えていく年金基金、増大する軍事費用に疑問を抱く都民は、公明党支持者の中にも増えてきているようだ。要は、都民は安倍・改憲軍拡路線に反対し、怒りだしている。比例して、小池人気は衰えない。
<都議会公明党は自民癒着から離脱>
小池人気に一番敏感な政党が、宗教政党である。公明党の都議会は、いち早く自民党との癒着関係を清算するのに懸命である。今回の区長選挙でも、自民候補を表向きは支持しなかった。
これが公明党本部に影響を与えるのかどうか、これは疑問である。なぜかならば、太田以下の公明党本部は、官邸や自民党からの毒饅頭をたらふく食べてしまった、と専門家が認識しているためだ。
都議会公明党は、自民党と離れて、なんとか小池党に接近して、自民党の予期される大敗の連鎖から抜け出そうと必死である。
<神の国を否定する国民>
思うに、戦前の悪しき大義である「日本は天皇中心の神の国」という時代がかった、天皇制国家主義の極右主義を、21世紀のいま再び定着させるという日本会議の改憲軍拡路線に、都民のみならず国民全体が受け入れるはずがない。
右翼主義には腐敗の深化が、内外政に必ずこびりつく。これに有権者は気付くと抵抗する。小池ブームは、そこに棹差しているのである。行き着く先は、安倍・日本会議との激突である。これから逃避した時に、小池ブームは落下するだろう。
世界大乱の中での、日本政治の激変を予感させている東京である。
2017年2月7日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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