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石川雅己氏(右)の手を掲げ喜ぶ小池百合子東京都知事=東京都千代田区で2017年2月5日午後8時4分、梅村直承撮影
またも小池の勝利! 安倍自民党は連敗ショック
http://79516147.at.webry.info/201702/article_53.html
2017/02/05 22:45 半歩前へU
▼またも小池の勝利! 安倍自民党は連敗ショック
注目の東京・千代田区長選挙は予想通り小池百合子が推す現職が5選を果たした。対立候補には安倍自民党が次々、閣僚を繰り出すなど総力戦で戦いを挑んだが小池人気に蹴散らされた。
特筆すべきは投票率。53.67%と前回(4年前)を11.4ポイントも上回った。投票率が50%を超えたのは平成に入って初めてだ。
背景には豊洲問題や東京五輪関連で存在感を見せる小池への期待感がある。この選挙は「区長選」に名を借りた自民党対小池百合子の代理戦だった。
結果は7月の都議選に直結するとあって安倍政権は相当危機感を持って戦いに臨んだ。しかし、安倍自民党は、都知事選に続き小池に連敗した。
しかも無党派層の6割以上が小池陣営の投票したことは、自民党に取ってかなりの衝撃だったはずだ。
一番心が揺れ動いているのは出馬を予定している自民党系の候補者たちではないか。勝ち馬に乗り換える動きが加速するのは確実だ。
小池百合子の登場ですっかり影が薄くなった野党。さあどうする?
<千代田区長選>「夏」へ小池氏着々…都議会の支持加速
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170205-00000045-mai-soci
毎日新聞 2/5(日) 21:03配信
5日の東京都千代田区長選は、小池百合子都知事が支援した現職の石川雅己氏(75)が危なげなく5選を果たし、「小池人気」の高さを証明した。すでに都議会では公明党や民進党が小池氏に接近を強め、自民党にも造反の動きがある。このままいけば夏の都議選が小池氏を「主役」に展開されるのは確実だ。自民、公明両党は、党内に動揺が広がれば安倍晋三首相の政権運営にも影響しかねないと警戒している。
「つまらない自民都議が『小池、小池』と草木のようになびいている。みんな都議選目当てだ」。選挙戦最終盤で、推薦する与謝野信氏(41)が、石川氏に水をあけられていると伝えられた自民党東京都連幹部は、こう吐き捨てるように言った。
今回の区長選で、都連は小池氏が「都議会のドン」と呼ぶ地元選出の内田茂都議を選挙戦から遠ざけた。「票が取れなくなるから表には出るな」。幹部らは「小池対内田」の構図は、大敗した都知事選の再現になると危惧した。
それでも内部の足並みはそろわなかった。告示を5日後に控えた1月24日。都議会自民を離脱した3人が、新会派を結成した。「小池氏の『東京大改革』をしっかり支えたい」。3人は記者会見で自民とは一線を画す主張を繰り返した。小池氏と笑顔で握手するポスターも作り、連携を強調した。
翌25日には、別の2人が豊洲市場(江東区)の地下水汚染問題の究明を主張する小池氏に同調し、会派の意向に反して都議会に強い調査権限を持つ百条委員会の設置を目指すと宣言した。小池人気を前に自民の内部分裂は、徐々に広がった。
小池氏への接近は、他会派にも広がっている。都議会公明は昨年12月、知事報酬半減を受けた議員報酬削減を巡り、反対する自民との連携解消を宣言。区長選にも「保守分裂」を理由に自主投票で臨み、小池氏に協力する姿勢を加速させた。
都議会民進の幹部は「今回はどの陣営にも関わっておらず、都議選にはつながらない」と強弁するが、関係者には会派存続の危機感さえ漂う。1月末には公認予定の元職2人が小池氏との連携を模索し離党届を提出。離党者増を懸念した都連の松原仁会長は、小池氏に「都政運営を全面的に支持する」と秋波を送る。
区長選の結果を受け、小池氏になびく自民議員が相次ぐ可能性は高まった。公明、民進も小池氏支援の姿勢をさらに強く打ち出すと推測される。
小池氏は都知事選で「都議会冒頭解散」を公約に掲げた。議会が知事の不信任案を可決しなければ解散できないため実現しなかったが、自民の内部分裂、公明と民進の同調により、当初は知事野党が大半を占めた都議会の勢力図は塗り替えられた。知事野党縮小を狙う「都議会冒頭解散」は別の方法で実現しつつある。
小池氏は都議選の争点に豊洲市場移転問題を掲げた。移転を推進した自民が議席を減らせば、移転中止や再延期を含め、小池氏が出す判断に異を唱えることは難しくなる。自民のベテラン都議は嘆く。「小池氏は都議選に向けて『対自民』の色合いを強めるだろう。この負けは痛い」【川畑さおり、柳澤一男、五味香織】
◇政権展望なき「融和」
千代田区長選で自民党が敗北し、安倍政権は当面、小池知事との「融和路線」を継続せざるを得なくなった。自民、公明両党が決別した都議会の構図が国政に波及すれば、連立がきしむためだ。都議選への展望がないまま、与党は徐々に小池氏に押し込まれている。
自民党は、党都連の候補者選考が難航した時点で苦戦を覚悟していた。菅義偉官房長官や石原伸晃経済再生担当相、丸川珠代五輪担当相らが与謝野氏の応援に入ったが、これはあくまで表の動き。同党幹部は「今の小池氏には勝てない。党本部は前面に出ないことにしていた」と明かす。
安倍首相や二階俊博幹事長は都知事選での対立をわきに置いて、小池氏との友好関係を演出してきた。いま小池氏とけんかすれば、都議選で逆風にさらされるのは自民党の方だからだ。
都議選は地方議会選を超えた意味を持つ。2009年は当時の民主党が第1党に躍り出て、同年の衆院選で政権交代を果たした。13年は自民、公明両党の候補者が全員当選し、続く参院選でも圧勝した。小池氏が「参戦」する次の都議選は、既成政党の勢いを測るバロメーターといえる。ここで自民党がつまずくと、今年秋が有力視される衆院解散の時期にも微妙に影響する。
千代田区長選では、自民、公明両党にすきま風が吹いた。公明党の斉藤鉄夫選対委員長は、自主投票を決めた1月26日の党会合で「保守が分裂しているため」と説明したが、両党は13年の前回区長選で現職の石川氏に対立候補をぶつけた経緯があるだけに、額面通り受け取る向きはほとんどない。都議選を国政選挙並みに重視する公明党が、小池氏との摩擦を避けたのは明らかだ。
山口那津男代表は「連立政権は微動だにしない」と強調する。ただ、党内には「都議会でここまで『親小池、非自民』を鮮明にすると、国政への影響は出てくる」と懸念する声もある。【加藤明子、水脇友輔】
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