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官僚が作る国会答弁の原稿など、AIに任せてしまえばいいのでは? 無意味な「激務」はこう減らせ
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50797
2017.01.29 ドクターZ 週刊現代 :現代ビジネス
■「AI答弁」の意義
AI(人工知能)で官僚の「働き方改革」の促進を図る動きが出ている。
経済産業省は閣僚の国会答弁の下書きを、AIを用いて作成する実験を始める。過去5年分の国会会議録をAIが学習し、関連質疑などから課題や論点などを整理して提示する仕組みを想定しているという。
官僚の負担を削減できるメリットがある一方で、「政治をAIに任せるのはどうなのか」と否定的な向きもあるが、実際のところ「AI答弁」にはどのような意義があるのだろうか。
まずは、国会答弁の原稿がどのように作られているかを見ていこう。
国会の審議で政治家たちに向けられる質問内容は、事前に通告される。これを「質問通告」と呼ぶが、前日の午後6時ごろに行われることがしばしばである。午後6時というと退庁時間を過ぎているので、官僚たちは「残業」せざるを得ない。
答弁の作成自体は2〜3時間くらいで終わるのだが、そこから関係部局や関係省庁との協議があり、これも2〜3時間くらいかかる。だから答弁の「決定稿」を印刷しているころには夜中になってしまうこともよくある。
答弁が大臣にレクチャーされるのは、答弁当日の朝。だが総理答弁であれば、夜中に秘書官から電話で叩き起こされて、答弁内容を秘書官に説明することもよくある。連日の激務を誇らしげに語る官僚もいるが、本当にこの作業が重要なのかどうかは考え物だ。
というのも、官僚たちが作る国会答弁は、ほとんどのものが過去にあった答弁を焼き直したもので、作成自体も難しい作業ではないからだ。
もちろん答弁を作るだけが官僚の仕事ではないが、国会答弁の作成は過去の質問や答弁を多く流用するだけの定型的な「ルーティンワーク」である。実は国会が開かれる前に、あらゆるパターンの「事前想定問答」を準備しているのだ。
■多くのムダが省かれる
官僚側が同じ答弁を使いまわすのには理由がある。
政府の仕事は長期的に継続しているものがほとんどで、答弁では過去との整合性がしばしば問われる。もし突然官僚がオリジナリティを出して、過去とまったく違った内容の答弁を作ったら、国会で大問題になる。
だから必然的に過去のものと同じようなコメントになってしまうのだ。
かつて民主党政権時代、ある法務大臣が、「法務大臣答弁は『個別の事案についてはお答えを差し控えます』と『法と証拠に基づいて適切にやっております』の2つだけを覚えておけばいい」と豪語していた。
実際法務省だけでなくどの省庁も似たような対応で、個別具体的な話は避けて、それぞれの「省是」を説明して、答弁を終わらせるパターンは非常に多い。
この程度の答弁の作成は、すでにAIでも対応できるといわれている。国会では、野党が「過去答弁との食い違い」を執拗に追及するパターンが多くみられるが、答弁作成の事情を知っていれば時間のムダだとはっきりわかる。「AI答弁」が常識になれば、このようなムダも省かれる。
継続的な仕事が多い政府だが、「ルーティンワーク」でない仕事も日々要求される。「激務」になりがちな答弁作成はAIに任せ、臨機応変な対応が求められる業務に集中したほうがいい。
『週刊現代』2017年2月4日号より
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