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宗教と社会のかかわりを考える隔週刊誌 FORUM21
特集/詐欺、殺人、汚職―頻発する「学会員の犯罪」
巨額かたり融資詐欺事件を引き起こした「創価学会=池田大作」の金権体質
古川利明 ジャーナリスト
のっけから、今回のテーマとは一見、全く関係のないような話で恐縮だが、この4月にJR西日本の福知山線で脱線事故が起こり、じつに乗客100人以上が亡くなるという痛ましい大惨事となったのは、記憶に新しい。
こうした「絶対に安心、安全」だと思っていた鉄道の「ありえない事故」について、運転士が前の駅のオーバーランの遅れを取り戻そうと、通常を遙かに上回る時速100キロ超のスピードで急カーブに突っ込んでいったため、車輪が脱線し、沿線のマンションに激突してしまったことは、既にこれまでの報道で明らかになっている。
こうした前代未聞の大事故に対し、もちろん、当該電車の運転士の責任は免れようもない。が、しかし、それ以上にいま、厳しく追及されているのが、収益を最優先するあまり、安全対策をおろそかにしていたJR西日本の「体質」である。つまり、「カネ儲け」の前には「乗客の安全」など二の次だという、深刻な「モラル・ハザード」である。
結論から先に言うと、今度の創価学会迎賓館建設話などに絡む「巨額かたり融資詐欺事件」も、このJR西日本の脱線事故と全く同じことがいえるのではないだろうか。
「池田大作のウラ」が犯行のヒント?
警視庁が摘発した「巨額かたり融資詐欺事件」とは、創価学会の迎賓館を建設するなどといった架空話を持ちかけ、巨額の融資をみずほ銀行から騙し取ったとして、主犯格とされる川村克彦(53=犯行当時は創価学会員)ら計7人を、詐欺などの疑いで逮捕したものである。
これまでの新聞報道によれば、川村は03年12月ごろ、同行国分寺支店長らに対し、「私は池田大作名誉会長の秘書である」と名乗って信用させ、国立市内に創価学会が迎賓館を建設するという話を持ちかけ、融資金約1億4000万円を受けた疑いが持たれている。川村はこのほかにも、八王子市内に創価大学の学生寮を建設するという話を持ちかけ、同支店から約10億円もの融資を引き出した余罪もあるという。
川村は元創価大教授の女性を「母親」とする養子縁組を結んでおり、「その母親と池田大作は以前から相当、親密な関係にあった」という内部からの情報を私は掴んでいる。そうした関係から、「川村は母親から、表からはなかなか窺い知れない池田大作のウラをいろいろと聞き出し、それをヒントに犯行を思いついたのではないか」という見方をする捜査員もいる。
今度の詐欺事件について、現段階では、逮捕された川村克彦らによる“個人犯罪”という筋書きで捜査は進展している。
例の迎賓館建設話が本当に「架空」だったかどうかはともかく、法務局への土地の売買登記の段階で、川村らが偽造の収入印紙を使用している点に、詐欺罪の構成用件である「だまそうとした」という、「犯意の立証」は可能だと私はみている。それゆえ、JR西日本の脱線事故における運転士と同様、川村ら個人の「刑事責任」は免れられないのではないか、と思う。
しかし、川村らそれぞれの個人をあたかも「トカゲのシッポ」のように切り落とすごとく、「すべては川村たち個人が勝手にやったことで、組織としてはあとは知らぬ存ぜぬ」と、この事件の幕引きを図ってもいいのだろうか。
金権体質が数々のスキャンダルを生んだ
JR西日本の脱線事故が、その組織が宿命的に抱える「体質」に由来しているのと同様、こうした今回の「巨額かたり融資詐欺事件」も、「創価学会=池田大作」の金権体質抜きには、決して起こりえない。
こうした金権体質の具体例を挙げていったら、それこそキリがないが、例えば、89年6月、横浜市旭区の産廃施設場で、現金1億7500万円の入った耐火金庫が放置されるという“ミステリー”が起こった。しばらく経ってから、池田大作の側近で、文字通り、池田の「金庫番」だった中西治雄が「持ち主は、じつは私」と名乗り出たことから、「そんな大金をゴミのように捨てるとは、創価学会と池田大作は、よっぽどカネが余っているのか」と、世間を驚かせた(ちなみに、中西は池田の大蔵商事営業部長時代の部下である)。
また、これに続く金銭スキャンダルとしては、91年3月に朝日新聞のスクープによって、ルノワールの絵画を転がすことで、15億円もの裏金を捻出していたことが明るみになっている。これは学会系列の富士美術館が、三菱商事という“ブラック・ボックス”を経由する形でアートフランスから購入する手口によるものだった。ここでは相当の金額を水増しする形で購入したように見せかけることで、巨額の裏金は、文字通り、闇の中へとすっぽり消えていってしまったのである。
池田キャラクターと非課税特権が体質の土壌
このような「創価学会=池田大作」の「金権体質」を生む土壌には、大きく二つあり、まず、第一に、池田大作自身のキャラクターである。
それは、戸田城聖が経営していた高利貸し業「大蔵商事」で池田が営業部長を務めたことで、ピンハネやキックバックといった裏金捻出方法も含め、「カネの持つ威力」を自らの血肉化された体験によって熟知したことである。
もう一点は、宗教法人法によって、「信教の自由」の名のもと、カネの出入りが事実上、“治外法権化”していることである。法人税、固定資産税は専ら「宗教活動」に関わるものについては、まったく課税されない。つまり、「宗教活動」と名がつけば、1円たりとも税金を支払う必要はないわけで、それゆえ、一般企業ではまず不可能といっていい巨額の資産形成が可能となる。
こうした二つの要因をもとに、65年に正本堂建立名目で、公式発表で「355億円」(現在の資産価値に換算すると、その約10倍に相当)ものカネをかき集めたことをきっかけに、大手都市銀行の目の色が変わることとなる。池田大作の元には、銀行のトップらがコメつきバッタのごとく、日参していたことが、元学会顧問弁護士・山崎正友氏の内部告発からも、既に明らかになっている。
〈支店長だけでなく、頭取、副頭取といった首脳も、池田氏に面談を求めては、精一杯ゴマをすっていた。三菱の田実渉、中村俊男の頭取副頭取、富士の岩佐凱実頭取……。
池田氏も心得たもので、そのゴマすりが気に入ると、ポンと数億円の預金を土産に与える。〉(『週刊新潮』82年3月18日号)
とりわけ、池田大作の旧三菱銀行に対する発言力は絶対的で、「私が一声かければ、三菱は私の指定する人に、三百億までは無担保で貸すといってる」と豪語していた事実を明かしている。
厳しく問われる池田大作の“使用者責任”
それゆえ、こうした「創価学会=池田大作」の、旧三菱銀行をはじめとする大手都市銀行に対する巨額預金の存在ゆえに、例えば、旧三菱銀行とその系列の三菱商事と「三位一体」による全国の規模での墓苑開発ビジネスや、さらには前述したような、ルノワールの絵画転がしによる、巨額の裏金捻出も可能となるのである。
その意味では、今度の迎賓館建設話などにまつわる巨額かたり融資詐欺事件も、捜査当局がどこまで全容を解明できるか(もしくは、解明する気があるのか)はわからないが、銀行も“共犯”として参画することで、「池田大作名誉会長の秘書」を名乗っていた川村克彦らを経由し、「創価学会=池田大作」が最終的にその土地を高額で買い上げる(=転がす)ことで、あのルノワール疑惑と全く同じ手口で、巨額の裏金を捻出することは、少なくとも、技術的には可能だったわけだ。
「魚は頭から腐る」のことわざの通り、今度の「巨額かたり融資詐欺事件」は、何度でも言うが、「創価学会=池田大作」の金権体質抜きに、絶対に語ることはできない。
であるなら、何よりも組織のトップである池田大作の・使用者責任”を厳しく問うとともに、こうしたトンデモない詐欺事件を引き起こすバックグラウンドともなっている、「宗教法人の非課税特権」にも徹底したメスを入れていくことが必要だろう。 (文中・一部敬称略)
古川利明(ふるかわ・としあき)1965年生まれ。毎日新聞、東京新聞(中日新聞東京本社)記者を経て、フリージャーナリスト。著書に『システムとしての創価学会=公明党』『シンジケートとしての創価学会=公明党』『カルトとしての創価学会=池田大作』『デジタル・ヘル サイバー化監視社会の闇』(いずれも第三書館刊)など。
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