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「最初のイギリス人」は浅黒い肌に縮れ毛だった 予想を覆すその容姿とは...
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/02/post-9491.php
2018年2月7日(水)18時30分 ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
現代イギリス人のイメージは白い肌に青い瞳だけど… bowie15-iStock.
<DNA解析で明らかになった1万年前の「最初のイギリス人」が、想像と違いすぎて欧州メディアが続々報道>
チェダーチーズ発祥の地、イギリスのサマセットにあるチェダー渓谷の洞窟で見つかった最古の完全な人骨「チェダーマン」。先ごろ、ロンドン自然史博物館とロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(UCL)の研究チームによって、9000年前に生きていた「チェダーマン」の容姿が復元された。
復元のカギとなったのは、人骨から採取されたDNAの「かけら」。英ガーディアンによると、頭蓋骨に開けた2ミリの穴から骨粉が採取され、完全なゲノムを抽出できた。それを手がかりに現代のチェダー住民のゲノムを照らし合わせながら、復元にこぎつけたという。
現代イギリス人とはかけ離れたイメージ
復元されたイメージについて複数の欧米メディアは「旧石器時代のアフリカ人の傾向が強かった」と報じている。特に、青い瞳と浅黒い肌の組み合わせに注目しており、「(その組み合わせは)想像できないものではないが、現代では非常に珍しい」と同博物館の人類進化研究室に所属するクリス・ストリンガー教授は指摘する。
(今回発表された、チェダーマンの復元イメージ)
And dark skin and blue eyes - DNA analysis on the Cheddar Man skeleton reveals what Britons looked like 10-thousand years ago (0655) #r4today pic.twitter.com/YPb8xAhRkH
— BBC Radio 4 Today (@BBCr4today) 2018年2月7日
「チェダーマン」が発見されたのは1903年のこと。身長165センチメートルの10本の良い歯を持つ男性で、20代前半で死亡。彼らの部族は動物の皮で作ったテントに住み、狩猟犬と弓矢を使いシカやイノシシを獲りながら生活していたことがわかっていた。
容姿についてもこれまでの見解では、瞳は茶色く肌は白いものだとされていたため、今回の研究結果で大きく覆された。ストリンガーらによると、一般的に理解されている人種は、歴史的観点から言うと「最近のもの」に過ぎず、欧米人の肌が白くなったのはごく最近のことだと示唆された。
英テレグラフによると、今から1万〜8000年前のグレートブリテン島と大陸とが陸続きだった最終氷河期に、現在のグレートブリテン島南東部に存在していたと考えられているドッガーランドは、激しい気候変動のために水没してしまった。しかし、およそ1万2000人の祖先が生き残り、そのDNAはほとんどの現代イギリス人の遺伝子のうち約10%を構成していると考えられる。UCLのヨアン・ディークマン研究員は、「イギリス人は白い肌であるべきという概念は不変の事実ではない」と説明する。「これまで変わってきたものだし、この先も変わっていくだろう」
Cheddar Man and Cheddar Gorge
manutdanglophile-YouTube
- 1万年前の英国人 肌は褐色、瞳は青 ピノキ 2018/2/11 14:49:31
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