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2018年01月19日
【RPE】★河野外相「日本外交は危機に直面」、ではどうする???
RPE Journal==============================================
ロシア政治経済ジャーナル No.1685
2018/1/19
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★河野外相「日本外交は危機に直面」、ではどうする???
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
[この部分、『阿修羅♪』投稿規定により省略:投稿者]
では、本題。
少し前(1月8日)になりますが、河野外相が興味深い発言をされています。
河野太郎外相は8日、中国の国際的な影響力拡大を念頭に、「日本の外交は危機に直面している。
今までと同じことをやっていたのでは国益を守ることはできない」と述べ、懸念を示した。
(毎日新聞 1月8日)
「日本の外交は危機に直面している。
今までと同じことをやっていたのでは国益を守ることはできない」
そうです。
「危機に直面している」とは?
河野氏は「中東やアフリカに行くと、中国が建てたビル、国会議事堂、橋、道路。
どこへ行っても建設現場には中国語の看板が掛かっている」と指摘。
「かつて日本のODA(政府開発援助)拠出が世界一という時は、日本の外相が来なくても通った時代があった。
しかし、今、中国は世界中のほとんどの所で、日本のODAと民間企業の投資を足した何倍もの金額を落としている」と訴えた。
【加藤明子】(同上)
要するに、中国は世界中に金をばら撒いて影響力を拡大しているのに、日本にはそれができない。
だから「日本外交は危機だ」と。
わかります。
では、どうすればいいのでしょうか?
▼金と時間を使う相手は選べ!
中国の影響力が拡大している。
日本の影響力が衰えている。
これ、仕方ないです。
というのは、中国のGDPは2016年、11兆2321億ドル。
日本は同年、4兆9365億ドル。
中国のGDPは、日本の倍以上。
「インチキだ!」という人もいます。
しかし、世界における中国の影響力が拡大しつづけていることを見れば、メチャクチャウソをついているとは思えません。
日本は、「中国のGDPは、わが国の倍以上だ」という現実をはっきり認識して、「戦い方」を考える必要がある。
弱い国が、強い国に勝つ方法は、「選択」と「集中」です。
たとえばイスラエルのことを考えてみましょう。
この国のGDPは2016年、世界34位。
ちなみに32位はエジプト、33位は香港となっています。
(出所はIMFですが、「香港」も「一主体」としてカウントしているのですね。)
イスラエルは、どう見ても「小国」。
しかし、ロビー活動、工作資金を、「アメリカ」に集中させることで、見事に自国の安全を確保しています。
アメリカへの影響力、最近はチャイナ・ロビーが世界一でしょう。
2位はイスラエル。
そう、小さな国でも、時間と金をある国に集中させることで、安全を確保することができるのです。
日本は、確かに中国より金がない。
それでも世界3位の経済大国です。
だから、賢く選択し、集中すれば、中国に負けない影響力を確保することができるはずです。
▼日本が、時間と金を投入すべき対象は???
1番は、もちろん同盟国のアメリカです。
日米関係が強固であれば、中国は尖閣強奪に動けません。
実際、2010年の「尖閣中国漁船衝突事件」のとき、2012年の「尖閣国有化」のとき、人民解放軍は、尖閣侵攻を検討していた。
しかし、二度ともアメリカ政府高官たちが、「尖閣は、日米安保の適用範囲だ!」といった。
それで、決心できなかったのです。
ですから、日本は、アメリカとの関係が強固であるよう、常に努力していく必要がある。
アメリカと同様に大事なのが、インドです。
アメリカは、落ち目の覇権国家。
影響力は、毎年小さくなっています。
ですから日本は、「未来の同盟国」のことも考える必要がある。
インドは、近い将来必ず米中に並ぶ大国になる国。
日本と同じ民主主義国家で親日。
さらに、中国と問題を抱えている
日本は、全力をあげてインドの発展を支援すべきです。
それは、日本企業に利益をもたらすだけでなく、日本国を安全にします。
アメリカとインド。
この二か国が日本にとって「最重要国家」です。
そして、米印を味方につけるのに、「中国に匹敵するGDPがなければ」なんてことはありません。
次に大事なのは、欧州とロシア。
次の次に大事なのは、ベトナム、フィリピン、オーストラリア台湾など、中国に脅威を感じている国々。
極端な話、世界200か国のうちで、日本が時間と金をかけなければならないのは、このくらいです。
他の国々が「重要でない」とはいいませんが、やはり重要度は低くなります。
中国は、世界に金をばら撒く力がまだある。
日本は、河野さんも認めているように、そんな金はない。
それなら、「影響力のある国」「大事な国」を中心に金を使うしか方法はありません。
だから、中国が世界中に金をばら撒いていても、心配することはないのです。
イスラエルは、「アメリカを取り込んでいる」というその一点だけで、サバイバルしています。
GDP世界3位の日本は、アメリカ、インド、欧州、ロシアなどを取り込むことで、きっとサバイバルできるでしょう。
限られた金でも、有効に使うことで、日本の安全を確保することは可能です。
[以下省略:投稿者]
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