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「止まらない国外脱出・ロヒンギャ問題」(ここに注目!)
2017年09月20日 (水)
別府 正一郎 解説委員
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/280041.html
ミャンマーで、戦火によって、40万以上の人々が、家を追われ、隣の国に脱出する事態になっています。
Q 何が起きているのでしょうか?
A ミャンマー西部には、少数派のイスラム教徒ロヒンギャの人たちが暮らしていますが、国民と認められず、長年、抑圧されてきました。先月下旬、ロヒンギャの武装勢力が警察署を襲撃したのを受けて、軍主導の治安部隊が掃討作戦に乗り出しました。村を焼き討ちするなどして、大勢の人が隣のバングラデシュに逃げ出しています。その数は、すでに42万人を超え、連日、増え続けています。
人々は、急ごしらえのテントに身を寄せ、国連が水や食料を配る緊急の援助活動に乗り出していて、「アジア最大の人道問題」になっています。
Q スー・チー氏は、どう対応していますか?
A 実は、国家顧問のアウン・サウン・スー・チー氏は、ほとんど発言もせず、積極的に対応していません。
背景には、▼去年、国の事実上のトップになったものの、治安や国境に関する権限が今も軍にあること。▼また、仏教徒が大多数のミャンマー国民の間で、イスラム教徒のロヒンギャの人たちに対して差別感情が根強く、軍の行動を支持する世論があり、それへの配慮があると指摘されています。
その一方で、▼国連の安全保障理事会は、「治安部隊が行き過ぎた暴力を働いている」としています。▼また、国連の人権問題のトップは、「民族浄化のようだ」と述べて、批判しています。
つまり、「国内の事情」と「国際的な批判」の間で、「板ばさみ」になっています。今週、ニューヨークの国連本部で行われている首脳演説も欠席しています。
Q 事態は深刻ですよね?
A その通りです。きのう(9月19日)、これまでの沈黙を破って、この問題をめぐって演説を行い、「治安部隊に対して自制を求める」と述べました。その一方で、「全てのイスラム教徒が脱出したわけではない」とも述べ、問題を矮小化しているとの批判が出ています。
スー・チー氏は、かつて軍事政権に対する民主化運動を率いて、ノーベル平和賞を受賞しました。しかし、今、ノーベル賞の取り消しを求めるべきだという声も出ているほどです。事態の打開に向けて具体的な行動が取れるか、真価が問われています。
http://img.asyura2.com/x0/d7/7308.jpg
- 今世紀アジア最大の”人道危機”〜ロヒンギャ難民50万人超〜1982年の国籍法で無国籍に/Nクロ現 仁王像 2017/10/03 20:03:26
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- 上智大学・根本敬教授に聞くロヒンギャ問題〜ビルマでは135の民族が国家によって公認されているが…/難民支援協会 仁王像 2017/10/05 06:43:11
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