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新たなロシア経済制裁法案はワシントン犯罪行為の金字塔
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2017年7月30日 マスコミに載らない海外記事
2017年7月28日
Paul Craig Roberts
アメリカ合州国議会は下院も上院もほぼ満場一致で、関係を正常化し、ロシアとの紛争を避けるより、アメリカ大統領を粉砕し、核戦争の危機を増すことを議会が選ぶこと明らかにした。新経済制裁可決は、上院、下院両院で 大統領の拒否権を覆すのに必要な三分の二を遥かに超える賛成で通過したのだから、トランプ大統領が法案に拒否権を行使するのを無意味にした。トランプが、唯一拒否権行使で実現できるのは、彼がウラジーミル・プーチンと結託しているという濡れ衣を証明することしかない。
新経済制裁法案は、二つの主要核大国間で高まりつつある緊張を緩和する可能性を排除するものだ。これは、戦争の脅威を減らしたり、経済制裁を巡って、ヨーロッパとの関係解消を避けたりすることに、議会が何か関心があるとしても、強力で豊かな軍安保複合体から選挙献金を集め続け、アメリカ・マスコミがあおっているロシア憎悪の強化に努めることに、議会はより大きな関心があるということも示している。
アメリカ議会によるこの無謀で無責任な行動で、アメリカ外交政策の主な要素として、ワシントンが意図的に、ロシアとの対立を選んだことをはっきりと示したのだ。おそらく、今ロシア政府は、ワシントンとの和解が実現可能だという大切な幻想を放棄するだろう。私が何度も書いてきた通り、ロシアが、ワシントンとの和解を実現できる唯一の方法は、降伏して、アメリカ覇権を受け入れることなのだ。この明白な事実に、ロシア政府がこれ以上抵抗すれば、ロシア指導部の危険な妄想を示すことになろう。
外交儀礼と国際法の違反を隠すために、議会が選んだイチジクの葉は、アメリカ大統領選挙で、トランプのためにロシアが干渉したというに間違っていることが証明されている主張だ。ある元アメリカの諜報機関職員の組織が最近、ロシアによるコンピューター・ハッキングとされるものに対して科学的捜査を行い、結論は、ハッキングなどなかったというものだ。内部漏洩があり、漏洩されたものが装置にコピーされ、ロシアの“指紋”が付け加えられたと発表した。ロシアによるハッキングを示す科学捜査上の証拠は皆無だ。
英語原文 http://www.paulcraigroberts.org/2017/07/24/conspiracy-remove-trump-presidency-paul-craig-roberts/ 日本語訳
全てがでっちあげで、ロシア・ハッキングを主張している連中全員それを知っている。ロシアによるハッキングという主張と、1939年の“昨夜、ポーランド軍がわが国境を越えた”という彼のポーランド侵略を覆い隠すためのイチジクの葉であるヒトラーの主張の間に違いは皆無だ。
国際法違反と、意図的にロシアと、EUとアメリカとの関係を悪化させるのを正当化するため、議会が露骨な見え透いたウソをついていることが、ワシントンが、ロシアとの紛争を激化させると固く決意している証明だ。更なる虚偽の主張、更なる悪者扱い、更なる脅威を予期しておこう。
戦争は起こり得る。
Paul Craig Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼 の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Order.が購入可能。
記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2017/07/28/new-russian-sanctions-bill-washingtons-monument-criminality/
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