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「間違い」「失望した」――。トランプ米大統領が地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱を発表したのを受け、米国を代表する企業経営者の批判の声がSNS(交流サイト)で飛び交っている。電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はツイッターで大統領への助言委員会委員を辞めると表明。他社も軒並みトップがコメントを発信し、ネット空間で拡散している。
■「中国もクリーンに動くのに」
「パリから離れることは米国にとっても世界にとっても良いことではない」。テスラのマスクCEOはツイッターで委員の辞任を表明しトランプ氏と“決別”。これにとどまらず、「パリ協定のもとで中国も2030年に向けてクリーンエネルギーの創出に動く姿勢を見せていたのに」と残念がった。
アップルのティム・クックCEOは「パリ協定からの離脱は我々の惑星にとって間違いだ。アップルは気候変動と戦い続ける」と訴えた。マイクロソフトのサティア・ナデラCEOも「我々は気候変動が地球規模で取り組むべき喫緊の課題だと信じている。今後もできることをやり続ける」とつぶやいた。
マスク氏同様に大統領助言委員の辞退をツイッターで表明したのが、ウォルト・ディズニーのボブ・アイガーCEOだ。「道義上の理由から辞めることにした」。簡潔な文章から憤りがにじみ出ている。
グーグルのスンダル・ピチャイCEOはツイッターで「今日の決定には失望した。グーグルはよりクリーンで、より豊かな未来のために全力を尽くしていく」と表明した。
フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは「パリ協定からの離脱は環境や経済にとって良くない。我々の子どもたちの将来を危険にさらす」とフェイスブックで発信。「地球温暖化を止めることは世界的なコミュニティーでしか対応できない」としたうえで、「我々は手遅れになる前に一緒に行動しなければならない」と訴えた。
■「指導的立場の後退」
批判はシリコンバレーの企業にとどまらない。ゼネラル・エレクトリック(GE)のジェフ・イメルトCEOは「決定に失望した。産業界はいまや政府に頼らずに(温暖化対策を)主導しなければいけない」と表明。米金融大手のゴールドマン・サックスのロイド・ブランクファインCEOは「(離脱の決定は)環境問題と米国の世界における指導的立場の後退だ」と指摘した。
経済界以外からも離脱を批判するツイートが発信されている。環境問題に対する活動を続けている俳優のレオナルド・ディカプリオ氏は「今日、地球は被害を受けた。今こそ行動を起こすことが何よりも大切だ」と主張した。ドキュメンタリー映画で知られる映画監督のマイケル・ムーア氏は「トランプは全人類に対する犯罪に手を染めた」と激しくののしった。
昨年の大統領選をトランプ氏と争ったヒラリー・クリントン氏は「歴史的な過ちだ」としたうえで、「離脱は米国の労働者や家族を置き去りにする」と批判。雇用を生むと主張してきたトランプ氏の思惑とは逆の効果が生まれる可能性を指摘した。
(栗原健太、潟山美穂、石塚史人)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ02HH6_S7A600C1000000/?dg=1&nf=1
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