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フランスの崩壊(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/17/kokusai19/msg/571.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 6 月 02 日 12:26:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

フランスの崩壊
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/post-b69b.html
2017年6月 2日 マスコミに載らない海外記事


Paul Craig Roberts
2017年5月29日、

洗脳された無頓着なフランス有権者は、フランス国家廃止投票をしたのだ。五年後、フランスは地理的な場所としてしか存在せず、“ヨーロッパ”の州、グローバル資本主義の州になる。

フランス人には、彼らの国を救う最後の機会があったのだが、フランス人になるということは、ファシストで、人種差別主義者になることだと、フランス人が思い込まされたがゆえに、そうできなかったのだ。それで、フランス有権者は、フランスのために戦う唯一の政党の党首マリーヌ・ルペンを敗北させた。

マクロン支配下での五年後、フランスには何も残っているまい。ワシントンと国際銀行家が選んだマクロンは、ダイアナ・ジョンストンの表現を借りれば“‘グローバリゼーション’に全面的に傾倒していて、中央政府権限として何であれ残っているものを利用して、権限を更に弱体化させ、意思決定を‘市場’、つまり、特にゴールドマン・サックスのようにアメリカ合州国を本拠とする大手銀行と金融機関が支配する国際資本”に委ねる汎大西洋主義エリートだ。ジョンストンの評価はここで読める。
http://www.globalresearch.ca/all-power-to-the-banks-the-winners-take-all-regime-of-emmanuel-macron/5591208

マクロンは“フランス文化などというものは存在しない”と公言し、自らを“多様性主義者”だと定義している。マクロンの国防・軍事大臣は、自分は“フランス人だと思っていない”と公言した。

アメリカ・ネオコンのロシア嫌いを見習っているマクロンは就任式に軍用車両で乗り付けた。

一体なぜプーチンが、フランスに、今日、完全にワシントンの掌中にあるマクロンとの会談に出かけたのかは不明だ。おそらくロシア政府が、ランスでのテロ攻撃は本物なので、欧米政府の一つを“対テロ戦争”で、ロシアに加わるよう、やっと説得できると期待したのだ。あるいは、プーチンは、ワシントンがヨーロッパをその方向に押しやっている、ロシアとの対立に、マクロンが気づいているのかどうか確認したかったのかも知れない。

マクロンがプーチンを招待したのは、おそらくワシントンが攻撃計画を仕上げる間、プーチンに、欧米との協力に希望を持たせ続ける狙いのワシントンの示唆によるものだ。

ワシントンの世界覇権の邪魔になっているのは二国しかない。ロシアと中国だ。二つの障害のうち、ロシアはアメリカの単独覇権主義に対する最大の制約だと認識されている。ヨーロッパはロシアのエネルギーに依存しており、ロシアの核兵器システムは極めて進化している。

ロシアの国家主権が、プーチンの指導力によるところが大きいという事実から、ロシアは、ワシントンの策謀に対して脆弱だ。プーチンは暗殺で排除することが可能だ。しかし、中国指導部は集団的なので、そうはいかない。中国の支配政党内部には、民主主義が存在している。ワシントンが中国で力を注いでいるのは、中国内のアメリカが資金提供する組織を利用して、支配政党の信頼性を損なうことだ。

ワシントンは世界を大規模衝突へと追いやっている。今頃、ロシアと中国の政府は自分たちが標的になっていることを知っているに違いない。両国の外交への希望が、ワシントンとヨーロッパにはねつけられ続ければ、両国は唯一の選択肢は降伏か戦争かだという結論に達するだろう。

Paul Craig Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼 の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Order.が購入可能。

記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2017/05/29/collapse-france-paul-craig-roberts/
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コメント
 
1. 仁王像[1519] kG2JpJGc 2017年6月02日 20:01:33 : fMbB2ShGw2 : 1woHk3o1HY0[1]
 前半のルペンに関する部分は大変興味深いが、

 後半の「ワシントンは世界を大規模衝突へ追いやる」には疑義がある。

 少なくともトラ大明神がそれを画策しているはずはないと思う。


2. 晴れ間[1331] kLCC6orU 2017年6月03日 01:36:09 : xni5yVaf3k : Fxfse0RTtHo[454]
> フランスのために戦う唯一の政党の党首マリーヌ・ルペン

⇒ これは違うね。全くの誤り。大統領選挙に立候補した11人のうち、「EU+ユーロ」の無条件肯定派=「新自由主義派」は2人だけ。残り9人は多かれ少なかれ「EU懐疑派」だ。
この記事の筆者 Paul Craig Roberts は、国民戦線とマリーヌ・ルペンに対する見方が大変「甘い」ようだ。「民主主義者で左翼」なら、そういう見方はしない。できない。(フランス語での情報収集ができないか、全く不十分なのだろう。これは致命的!)

ただ、マスコミが欧州の金融支配層の手に握られているのが痛い。新自由主義に反対する「ピーブル主権派」と「国民主権派」は、インターネットを使って必死に抵抗しているが、マスコミの洗脳力にはまだまだ及ばない。金融支配勢力に握られたマスコミが、物量作戦で「EUとユーロの広告塔」であるマクロンを持ち上げている。

それと同じくらい大きな問題は、フランス国民が「勝ち組」と「負け組」に分かれ、前者が「EU+ユーロ」体制志向を強めていることだ。その多くは高学歴者で、彼らを「新たなブルジョワジー」と呼ぶ人もいる。出身は「庶民」でも、個人的に努力すれば高収入が得られると信じている人が少なくない。
他方で「ピープル」(庶民・低所得層) が政治的に散り散りバラバラになっており、一つの政治勢力になっていない。

最良のシナリオは、他力本願だが、国民戦線の「分裂」だ。フロリアン・フイリポがマリーヌ・ルペンと袂を分かてば、国民戦線内に逃げ込んでいる「労働者層」が国民戦線から離れる。来年辺り、そうしたことが起きない可能性もなくはない。
フィリポ自身、「国民戦線」の看板とルペン家の名前が、主権回復のための障害になっていることに、そろそろ気付いてもよさそうなものだ。マリーヌ・ルペンは父親の政治活動を長年担ってきたという「過去」があり、彼女がいる限り、国民主権派は「マスコミ攻撃」を許してしまう。

「左翼のピープル主権派」としては、メランション派「不服従のフランス」(フランス・アンスミーズ) (レ・ザンスーミ) が登場した。
ただ、保守層には、左翼に「警戒心」を抱く人も多い。その部分はフランソワ・アスリノーの政党(UPR) が支持を集めるしかない。「確固たる共和派」で「民主主義の擁護者」が「国民主権の回復」に動くことが重要だ。
マスコミと国家権力は、メランション派も攻撃しているが、アスリノーも攻撃している。(内務省が得票数を誤魔化したという情報もある。)

私の見方では、現在21世紀(初頭〜中葉) の「新自由主義」というのは、形を変えた「帝国主義」だ。欧州は、国民経済の枠ではなく、欧州地域の枠で「帝国主義的政策」を進めている。「欧州帝国」は、「中国・ロシア・インド」圏新興帝国と、「英米日」旧帝国を、敵視(競争相手視) している。とはいえ、「熱い戦争」は不可能だから、「経済戦争」に勝つことに注力している。

今後の5年間、フランスは荒れるだろう。

------関連投稿------------------------------------------------------------

http://www.asyura2.com/17/kokusai19/msg/323.html
マリーヌ・ルペンに騙されるな。極右と極金の狭間で、左翼のピープル主権運動が始まった。

http://www.asyura2.com/17/kokusai19/msg/228.html
フランス大統領選挙から見えてきたもの。EUとユーロは残るが、いずれ性格は変わる。

http://www.asyura2.com/17/kokusai19/msg/463.html
マクロンは欧州金融支配勢力に操られた「中身空っぽの人形」。対立の基本的構図は「金融資本 vs ピープル」。


3. 晴れ間[1332] kLCC6orU 2017年6月03日 01:44:59 : xni5yVaf3k : Fxfse0RTtHo[455]
>>2
訂正  来年辺り、そうしたことが起きない可能性もなくはない。
       → 来年辺り、そうしたことが起きる可能性もなくはない。


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