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決裂に終わったG7サミット
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2017年05月28日 小笠原誠治の経済ニュースゼミ
最初から余り期待する関係者はいなかったと思うのですが、イタリアで開かれていたG7サミットが主要な議題について意見が一致しないまま終了してしまいました。
どの問題で意見の一致が見られなかったかと言えば…
地球温暖化問題と自由貿易の促進(保護主義の排除)です。
トランプ大統領が、特異な考え方をしているからですよね。
彼は、地球温暖化なんて中国がでっち上げた作り話だなんて言っていましたし、自由貿易によって米国の労働者は雇用を奪われているとも言っていました。
彼は何かを得るためにそうしたことを言っているのではないのです。つまり、取引材料にしようとしているのではなく、本当にそう思っているのです。
だから余計に始末に困る、と。
で、結局、地球温暖化問題に関する共同声明文書は次のようになったのです。
The US "is in the process of reviewing its policies on climate change and on the Paris Agreement and thus is not in a position to join the consensus on these topics".
However, the other G7 leaders pledged to "reaffirm their strong commitment to swiftly implement the Paris Agreement".
「米国は気候変動とパリ協定に関する政策を見直し中であり、これらの問題に関するコンセンサスに加わる状況にない。しかし、それ以外のG7のリーダーたちは、パリ協定を速やかに実行するという誓約を再確認することを約束した」
ドイツのメルケル首相などは、米国の態度に大変怒っているそうです。6対1の構図になっている、と。
その一方で、トランプ大統領は次のようにツイートしています。
I will make my final decision on the Paris Accord next week!
「パリ協定に関する最終的な決定を来週行うつもりだ」
来週って、そもそもG7でこの問題が議題になるのは明らかであった訳で、つまり検討の時間も有分にあった筈なのに来週まで待てだなんていうのはおかしいと思います。
経済アドバイザーのコーン氏は次のように言っています。
Mr Trump came here to learn. He came here to get smart. His views are evolving... exactly as they should be.
「トランプ氏は学ぶためにここに来た。賢くなるためにここに来たのだ。彼の考えは、そうあらねばならないように進歩している」
早い話、トランプ氏はバカだということなのでしょう。
もう一つの貿易問題に関しては、どうにか保護主義と闘うという文言は入ったものの、米国の立場を考慮したため分かりにくいものになっています。
We acknowledge that free, fair and mutually beneficial trade and investment, while creating reciprocal benefits, are key engines for growth and job creation. Therefore, we reiterate our commitment to keep our markets open and to fight protectionism, while standing firm against all unfair trade practices. At the same time, we acknowledge that trade has not always worked to the benefit of everyone. For this reason, we commit to adopting appropriate policies so that all firms and citizens can make the most of opportunities offered by the global economy.
「我々は自由で公正で相互に利益を及ぼす貿易と投資が、互恵的な利益を生み出すとともに成長と雇用創造の主なエンジンであると考える。従って、我々は、不公正な貿易慣行には断固反対しながら、我々の市場を開かれたものとし、そして保護主義と闘うという誓約を再度繰り返す。同時に、我々は貿易が全ての者にとって常に利益となる訳ではないことも認める。このため、我々は、世界経済が提供する機会を全ての企業と全ての人々が最大限活用できるようにするための適切な政策を取ることを誓約する」
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