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たった2枚の写真でわかるトランプとオバマの決定的な違い 政権はこう変わりつつある
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51547
2017.04.22 歳川 隆雄 ジャーナリスト インサイドライン」編集長 現代ビジネス
この写真を見てほしい
筆者の手元に2枚の写真がある。共にホワイトハウスが米メディアに提供したものである――。
1枚目は、4月6日に米海軍地中海艦隊の駆逐艦がシリアのシャイラット空軍基地など軍事施設を巡航ミサイル「トマホーク」で攻撃した直後に開かれた国家安全保障会議(NSC)のスナップ写真だ。場所はドナルド・トランプ大統領の別荘「マール・ア・ラーゴ」内に設置された臨時シチュエーション・ルーム。
シリア空爆時のシチュエーション・ルーム
2枚目は、2011年5月2日、パキスタンの首都イスラマバード北東の地方都市アボッターバードの潜伏先にいたイスラム教過激派アルカイダの指導者、ウサマ・ビン・ラーディンが米海軍特殊部隊シールズによって殺害された際の映像を見入るオバマ政権幹部(当時)を撮ったスナップ写真である。場所はホワイトハウス地下のシチュエーション・ルーム。
ビン・ラデン殺害計画時のシチュエーション・ルーム
前者の面割りから始めよう。
トランプ大統領を中心に長方形のディシジョンテーブルに座っているのは左右3人ずつの計7人。左側はティラーソン国務長官、マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)、プリーバス大統領首席補佐官、右側がムニューチン財務長官、クシュナー大統領上級顧問、ヘイギン大統領次席補佐官(統括担当)である。
左側に陪席しているのは、手前からコーン国家経済会議(NEC)委員長、パウエル大統領次席補佐官(国家安全保障担当)、アントンNSC報道官、ミラー大統領補佐官(政治担当)、バノン大統領首席戦略官、右側に陪席しているが、トランプ大統領の右隣のロス商務長官、その奥のスパイサー大統領報道官である。
後者の写真は、ソファの中心に座るバラク・オバマ大統領、右隣にバイデン副大統領、左隣の椅子に座って映像操作するウェッブ統合特殊作戦コマンド司令官補(空軍准将)、そして左側ソファの手前からゲーツ国防長官、クリントン国務長官、マクドナー大統領次席補佐官(国家安全保障担当)が座っている。
後列立っているのは、左側からマレン統合参謀本部議長(海軍大将)、ドニロン大統領補佐官(国家安全保障担当)、デイリー大統領首席補佐官、ブリンケン副大統領補佐官(国家安全保障担当)、トマソンNSC対テロリズム担当部長、ブレナン国土安全保障長官、クラッパー国家情報長官である。
オバマになくてトランプにあるもの
2枚の写真を比較して分かったことがある。マティス国防長官とダンフォード統合参謀本部議長(海兵隊大将)はワシントンの国防総省(ペンタゴン)からトランプ大統領にテレビ電話で報告しているので緊急NSCの場にいない。
だが、ムニューチン財務長官、ロス商務長官、コーンNEC委員長、パウエル大統領次席補佐官、そしてクシュナー大統領上級顧問の5人の経営トップ経験者が在席しているのだ。
ムニューチン、コーン、パウエル氏は投資銀行最大手のゴールドマン・サックス出身で、コーン氏は最高経営責任者(CEO)まで務めた。また、ロス氏はウォールストリートで名高い投資顧問会社WLロス&カンパニーの創設者である。
つまり、父親から受け継いだ不動産会社をさらに大きく超優良会社にしたトランプ大統領の娘婿であるクシュナー氏同様に現実・実利優先の考え方をするということである。因みに、オバマ・チームにはそうしたキャリアの持ち主は一人もいない。
それだけではない。
昨年の大統領選後半期を選対本部長として仕切ったマクファーランド前大統領次席補佐官(国家安全保障担当)が先月駐シンガポール大使に飛ばされただけではなく、過激発言「トランプ砲」を演出した最側近のバノン氏は先の米中首脳会談直前にNSC常任メンバーから外され、件のNSC緊急会議でも陪席しているものの一番奥に追いやられている。
これもまた、過激・教条主義的な主張の持ち主がトランプ周りから外れて現実主義的な穏当派がメインストリームを占めている証である。だからこそ、ここに来てトランプ政権は対北朝鮮政策で、核・ミサイル開発を推し進める金正恩委員長の「斬首作戦」ではなく、中国を通じた対北朝鮮圧力優先に政策転換を図ったのである。
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