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<FT特約>米産原油、中国が最大輸入国に エネルギー相互依存進む
中国が2月、米国産原油の最大輸入国となったことが統計でわかった。地政学的な緊張が高まる中、米中両国が世界の二大エネルギー消費国として相互依存を深めている。
トランプ米大統領は6日、米フロリダ州で中国の習近平国家主席と会談する。対中貿易が議題の中心となるだろう。従来、米中関係は米国による中国の製造業への投資と、中国生産品の消費が主体だったが、世界の石油情勢や両国間の農産物貿易の活発化で、原材料の重要性が増している。
シェール革命を受け、米政府が2015年末に原油輸出を40年ぶりに解禁して以来、中国はカナダに次ぐ米国産原油の輸入大国となった。
米国とともに世界の二大原油輸入国である中国は、石油精製量が今後3〜5年で米国を抜き、世界首位になる見通しだ。
中国国有石油大手、中国石油化工(シノペック)の商社部門で、原油取引を手がける中国国際石油化工連合公司(ユニペック)の幹部は先週、北米は今後10年で世界のスイング・プロデューサー(市場全体の供給量の調整役)になる可能性があると語った。
「シェールと石炭も含め、トランプ氏の政策は旧来のエネルギー産業を利すると確信しており、我々は大いに楽観的だ」と同幹部は石油業界のフォーラムで述べた。
とはいえ、中国の米国産原油の輸入量は依然、サウジアラビアやロシア、アンゴラからの輸入量を大きく下回る。1月と2月の数字では、日量800万バレルを超す中国の原油輸入量のうち、米国からの輸入は1%にも満たなかった。
米国は原油輸出の拡大で、商品(コモディティー)輸出国としての地位を高めている。すでに、機械類の輸出にほぼ匹敵する年間約200億ドル(約2兆2000億円)相当の農産物を中国に供給している。もっとも、対中貿易のトップは450億ドル超のサービス輸出だ。
(6日付)
=英フィナンシャル・タイムズ特約
[日経新聞4月7日朝刊P.8]
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