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露国との関係修復を掲げていたトランプ政権の新国連大使は露国に対する攻撃の意思を剝き出しに
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201704030000/
2017.04.04 12:17:53 櫻井ジャーナル
ドナルド・トランプ政権の国連大使、ニッキ・ハーレーは4月2日にアメリカのネットワーク局へ登場し、ロシアを叩きのめすのを止めろと大統領から言われなかったと語った。ロシアとの関係改善を主張していたマイケル・フリン国家安全保障担当補佐官が2月13日に辞めさせられ、その一方でこうした人物が国連大使になったわけだ。
ハーレーは2011年から17年までサウスカロライナ州の知事だった人物で、熱烈なイスラエル支持者として知られている。1982年にイスラエル軍がレバノンに侵攻、その際にパレスチナ難民キャンプのサブラとシャティーラで数百人とも3000人とも言われる難民が殺されている。
実際に手を下したのはイスラエルの傀儡、ファランジスト(キリスト教マロンの武装集団で、アラブ民族主義に反対。スペインのファシスト政党のファランヘ党と同じ思想だった)だが、その殺戮をイスラエル軍は周囲から見守っていた。それ以降、ヨーロッパでもイスラエルに対する反発が強まり、親イスラエルだったイギリス労働党もイスラエルを批判するようになる。それを親イスラエルへ引き戻したのがトニー・ブレアだ。
西側の支配層ではイスラエルを支持する人が多いようだが、一般的には違い、BDS(ボイコット、資本の引き揚げ、制裁)運動が展開されている。そのBDSにハーレーは反対を表明している。
トランプがイスラエル駐在大使に据えたデイビッド・フリードマンも筋金入りの親イスラエル派で、ヨルダン川西岸への入植を支援する運動に参加してきた。仕事は破産法を専門にする弁護士で、1994年からトランプとビジネス上の関係がある。トランプの義理の息子もユダヤ系で、入植を支持している。
昨年11月13日に放送された番組の中でロシア外務省の広報担当者、マリア・ザハロバはアメリカの大統領選挙でドナルド・トランプが勝利した理由をユダヤ人の資金だと語っていた。9月にニューヨークで会ったユダヤ系の人物から聞いた話として、自分たちはヒラリー・クリントンに寄付しているが、その倍をトランプに提供していることを明らかにされたというのだ。その背景にはトランプのユダヤ人脈があったということだる。
しかし、親イスラエル派のネオコンは今でもトランプを攻撃している。そのネオコンの意思をハーレーは口にしたということだ。トランプを支持した親イスラエル派はパレスチナの殲滅が最も重要で、クリントンを支持した親イスラエル派はシリアやイランだけでなくロシアや中国の殲滅を望んでいる。(入植に軽くブレーキをかけている程度だが。)ハーレーは両方の主張をしているようだ。
ウェズリー・クラーク元欧州連合軍最高司令官によると、1991年にネイコンのポール・ウォルフォウィッツ国防次官(当時)はイラク、シリア、イランを殲滅すると口にし、その翌年に国防総省のDPG草稿という形で世界制覇プラン(ウォルフォウィッツ・ドクトリン)を作成している。2001年9月11日の攻撃から10日後にはイラク、シリア、レバノン、リビア、ソマリア、スーダン、そしてイランをドナルド・ラムズフェルド国防長官の周辺は攻撃予定国リストに載せていた。(ココやココ)
これにロシアや中国が加わったのは、21世紀に入ってウラジミル・プーチンがロシアを再独立させたからにほかならない。ボリス・エリツィン時代のロシアはアメリカの属国と化していた。
プーチンによってウォルフォウィッツ・ドクトリンは破綻、それを強引に推進しようとしてネオコンは迷走、全面核戦争の危機が高まっているのだ。1991年のソ連消滅で自分の「立ち位置」を修正、「唯一の超大国アメリカ」を体制内へ自分を組み込んだ人びとも迷走しているようだ。
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