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黄昏の「パクス・アメリカーナ」 ロックフェラー氏逝く ニューヨーク駐在編集委員 松浦肇
2017.4.1 15:15
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【複眼ジャーナル@NYC】
忌み名を贈るなら、“ミスター・米国型資本主義”だろうか。先週、米国を代表する銀行家が逝った。富豪ロックフェラー家の三代目当主、デービッド・ロックフェラー氏。篤志家としても有名だった。
デービッド氏の祖父ジョン・シニアは石油メジャー、スタンダード・オイルの創始者だ。一族の資産は最盛期で米国の国内総生産(GDP)の1割を占めたという。
ロックフェラー家の資産を運用していた知り合いの紹介で、デービッド氏を取材したことがある。
摩天楼を見下ろすロックフェラー・センターの事務所には、印象派の絵画が1メートルおきに飾ってあり、美術館に迷い込んだ気分になった。
芸術を愛で、趣味はヨット。典型的な「大金持ちの子孫」だったが、確固たる信念の持ち主だった。
1915年、ニューヨーク生まれ。取材当時のデービッド氏はかくしゃくたる老人で、真っ先に自由主義経済の効用を説き始めた。
経済に行き詰まった国々で共産主義や全体主義が台頭した激動の時代に青春期を過ごした。その反動で、「『個人の自由』が前提になっている市場型経済の信奉者」になったそうだ。
ハーバード大学で師事した経済学者シュンペーターに「最も影響を受けた」。シュンペーターが説く、「企業家のイノベーション(技術革新)」に資本主義の未来を託した。
第二次世界大戦への従軍後、本格的に銀行家の道を歩む。米国最大の銀行である米JPモルガン・チェースの前身、チェース・マンハッタン銀行の経営トップに上り詰めた。
「人材を有効に使う」ため、民間と政治の間を行き来する「回転ドア」や「民間外交」を支持した。デービッド氏にとって、政府と企業は「国力」という名のコインの裏表だ。
世界各地で事業展開したチェース銀は「ドル本位制」、一族が所有した石油メジャーは米国の「エネルギー権益」を代弁した。ロックフェラー家は米政府と二人三脚で、米国を覇権国家に導いた。
「昔ながらの米国の強みは?」。こんな質問に対して、デービッド氏が「エネルギーへのアクセス権」と答えたのが印象に残っている。
金持ちは寄付、大国なら国際貢献。「競争に勝った強者の責任」として「社会還元」を挙げていた。ロックフェラー家は政治家を輩出し、デービッド氏は大学や美術館に寄付した。
ニューヨークのシンクタンク、外交問題評議会(CFR)の壁には、鼻筋の通ったハンサムな男性の肖像画が掛けられている。デービッド氏だ。米外交の青写真を描くCFRはロックフェラー家の支援を受けて立ち上がり、同氏は最古参の会員だった。
「グローバリゼーション(国際化)」と高貴な身分の義務である「ノブレス・オブリージュ」。デービッド氏は、米国の力と美徳を体現する人物だった。
折しも、トランプ政権では米大手銀、ゴールドマン・サックス出身者が経済、スタンダード・オイルの後継企業、米エクソンモービルの前トップが外交の手綱をとっている。民間と政府の二人三脚は相変わらずだ。
だが、政策の中身はデービッド氏の信念とは正反対である。今の米国は保護主義が台頭し、金持ちは格差拡大に目をつぶったままだ。デービッド氏の死去は「パクス・アメリカーナ」(米国による平和)の黄昏を象徴している。
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http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/170401/wor17040115150014-n2.html
ロックフェラー氏の死去で終わった「陰謀論」と「アメリカの時代」
国際2017.03.26 160 by 北野幸伯『ロシア政治経済ジャーナル』
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デイヴィッド・ロックフェラーという名前を聞いてピンときた人は、「陰謀論」について詳しいのではないでしょうか。というのも、「ロックフェラー氏は、世界を政治的、経済的に統合して世界統一政府を樹立しようとしている!」というのが陰謀論者の間では定説らしいのです。そのロックフェラー氏の死によって、世界はどう変わるのでしょうか。無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者で、世界情勢に詳しい北野幸伯さんが大胆に推察しています。
デイヴィッド・ロックフェラーの死
ご存知の方も多いと思いますが、デイヴィッド・ロックフェラーさんが3月20日、亡くなられたそうです。
デービッド・ロックフェラー氏が死去 101歳
産経新聞 3/21(火)1:08配信
米国の富豪ロックフェラー家の三代目当主で銀行家のデービッド・ロックフェラー氏が20日、米ニューヨークの自宅で死去した。101歳だった。死因は心不全。ロイター通信などが伝えた。
デイヴィッド・ロックフェラーさんというと、「陰謀論」の主人公ですね。
陰謀論にもいろいろありますが。秘密結社でいえばフリーメーソン、イルミナティ。一族でいえば、ロスチャイルド、ロックフェラー。しかし、ロスチャイルドの場合、あまり「具体名」は出てきません。漠然と「ロスチャイルド【家】が世界を支配している」などと言います。
一方、ロックフェラーの方は具体名が出てきます。そう、デイヴィッド・ロックフェラーが、「世界皇帝」である! と。
デイヴィッド・ロックフェラーが「一つの世界」を作ろうとしていたのは本当か?
デイヴィッド・ロックフェラーの経歴
デイヴィッド・ロックフェラーさん、どんな経歴なのでしょうか?
1915年6月12日生まれ。おじいさんは、スタンダード・オイル創業者で、「石油王」「世界一の金持ち」と言われたジョン・ロックフェラー。父親は、ジョン・ロックフェラー2世。デイヴィッドさんは、5男1女の末っ子でした。
1936年、ハーバード大学卒業。その後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で修士号を取得。さらに、シカゴ大学で経済学博士号を取得。
1946年、チェース・ナショナル銀行に就職。1969年〜1981年、チェース・マンハッタン銀行・最高経営責任者(チェース・マンハッタン銀行は1955年、バンク・オブ・マンハッタンとチェース・ナショナル銀行が合併して誕生した。現在は、JPモルガン・チェース銀行)。
デイヴィッド・ロックフェラーは、銀行マンだった時代、世界中に人脈を構築していきました。また、世界の政治に深く関わってきた。たとえば、アメリカでもっとも影響力があるといわれるシンクタンク「外交問題評議会」。1949年、史上最年少34歳で、理事に選出された。1970年〜1985年、議長。その後、名誉会長。
1973年、ブレジンスキーと共に「三極委員会」を創った。世界の超エリートが年に一回集結する「ビルダーバーグ会議」に初回(1954年)から参加していた。これらは、全然秘密でも陰謀論でもなく、デイヴィッド・ロックフェラー自身が『ロックフェラー回顧録』で書いていることです。
もちろん、自分で自分の本を書けば、「美しく書く」に決まっていますが、知らない事実が後から後から出てきて、とても面白いです。是非ともご一読下さい。
本当に興味深い本ですが、もっとも面白いのは、彼が「陰謀論者」への「反論」を書いている部分でしょう。引用してみます。
なかには、わたしたちがアメリカの国益に反する秘密結社に属していると信じる者さえいる。そういう手合いの説明によると、一族とわたしは「国際主義者」であり、世界中の仲間たちとともに、より統合的でグローバルな政治経済構造を、言うなれば、ひとつの世界を構築しようとたくらんでいるという。もし、それが罪であるならば、わたしは有罪であり、それを誇りに思う。
(『ロックフェラー回顧録』下巻)
デイヴィッド・ロックフェラーは、「『一つの世界』をつくろうとしてきたし、そのことを誇りに思っている」と。
ロックフェラーの死で、「アメリカの時代」も終わるのか
ロックフェラー陰謀論は下火になる
デイヴィッド・ロックフェラーさんが亡くなった。それで、これからは、「ロックフェラー家が世界を支配している」というような陰謀論は無くなっていくでしょう。
デイヴィッドさんが亡くなった後、ロックフェラー家でもっとも力があるのは、ジェイ・ロックフェラー(=ジョン・ロックフェラー4世)です。彼は、ウェストバージニア州の上院議員。ジェイ・ロックフェラーは、デイヴィッド・ロックフェラーのお兄さん(長男)の子供。とても影響力のある人ですが、「世界皇帝」と呼ばれたデイヴィッドさんほどの力はありません。
そして、ロックフェラー家は、「子だくさん」で、どんどん増えている。ジョン・ロックフェラー1世には5人子供がいた。デイヴィッドさんのお父さんジョン・ロックフェラー2世には、6人子供がいた。デイヴィッドさんにも、6人子供がいる。ジェイさんには、4人子供がいる。
子だくさんは、めでたいことですが、別の言葉で「パワーの源泉」である「資産」が「分散していく」ということでもあります。そして、これだけ増えると、「ロックフェラー家が一体化して○○プロジェクトを行う」ということが、難しい。
デイヴィッド・ロックフェラーと共に終わるのは…
デイヴィッド・ロックフェラーは、「回顧録」でこう書いています。
21世紀には、孤立主義者の居場所は存在しない。わたしたちはみな、国際主義者となる必要がある。
(同上)
ところが、デイヴィッドさんが亡くなった時、アメリカ大統領は、「孤立主義者」のトランプさん。デイヴィッドさん、部下のキッシンジャーをトランプさんに派遣して、トランプ大統領を「承認した」という話があります。
ホントかどうかわかりません。ホントだったとしても、「国際主義者」「グローバリスト」の彼がトランプを承認するのは、本意ではなかったことでしょう。
デイヴィッドさんは、「一つの世界」を目指し、奔走してきた。しかし、その人生の終わりに、祖国アメリカは、「ナショナリズム」「孤立主義」「保護貿易主義」の大統領を選んだ。どんな気持ちだったのでしょうか?
101年生き、「世界皇帝」とも呼ばれたデイヴィッド・ロックフェラーさんが亡くなりました。「一つの時代が彼と共に終わった」と言えるかもしれません。
彼と共に終わったのは……、アメリカの時代……?
image by: Steven Bostock / Shutterstock.com
『ロシア政治経済ジャーナル』
著者/北野幸伯(記事一覧/メルマガ)
日本のエリートがこっそり読んでいる秘伝の無料メルマガ。驚愕の予測的中率に、問合わせが殺到中。わけのわからない世界情勢を、世界一わかりやすく解説しています。
http://www.mag2.com/p/news/243954/3
最年長の大富豪ロックフェラーが遺した25の言葉、100年間に学んだ人生の教訓とは
Abram Brown , -
フォーブス共同編集者
デービッド・ロックフェラー・シニア (Slaven Vlasic / gettyimages)
人間は年を取るごとに知恵を得る──。3月20日に101歳で死去した米国の富豪、デービッド・ロックフェラー・シニアは100歳の誕生日を迎える前にフォーブスのインタビューに応え、人生において学んださまざまなことについて語った。自伝「ロックフェラー回顧録」に記されたものを含め、洞察力に優れた彼の25の言葉を紹介する。
1. 利益は事業にも人生にも重要 ─「利益」の魅力が雇用を創出し、富を生み出し、その他のいずれの社会的、経済的システムも成し得なかった方法で人々に力を与える。
2. 離婚と政治にはカネがかかる
3. 仕事を通じて作るのは金と友人
4. ボスは2人より1人がいい ─ 最高経営責任者を2人置く体制は機能しない。気まずい妥協の結果が方針に反映されるからだ。
5. 友人とビジネスを始めるのを迷うことはない ─ 一緒にビジネスをして最もうまくいくのは、相手との間に信頼関係と理解、忠誠心があるときだ。これらは、友人関係に欠かせないものでもある。
6. 資本主義は擁護すべき ─ 金を稼ぐことに罪悪感を持つべき人間などいない。
7. 資本主義に必要なのは政府と市場の協力 ─ 全ての問題を解決し、全ての病気を治すために政府と市場のどちらか一方だけに依存することは、現実的ではない。
8. オフィスの外に出ること ─ (チェース・マンハッタン)銀行の顧客に会うために私が訪れたのは50の州のうち42州。ビジネスのために誰かとした食事は約1万回(ニューヨークでの食事は除く)。取引先や顧客との会議は何千回にも上る。
9. できる限り遠くまで出かけること ─ 私が飛行機で移動した距離は、世界200周分。銀行で仕事をしていた35年間に、103か国を訪問した。
10. 腹立たしいことがあるなら、議員に手紙を書くこと ─ 誰でも議会や政府に自分の意見や懸念を伝えることができなければならない。
11. 名字が「扉を開く」こともある ─ 「ロックフェラー」の名が有利に働くこともある。私からの電話には、誰でも出てくれるようだ。
12. 反対に「閉じる」こともある ─ 一方で、人から疑われたり、皮肉を言われたりすることもある。自分の努力で何かを達成しても、「名前のおかげ」と言われることもある。
次ページ > 「分相応に暮らす」ことも大事
13. 言いたい奴には言わせておけ ─ ほんのわずかでも「出る杭」になる人が、面の皮を厚くしておくことは非常に重要だ。
14. 父親になることが、新しい視点を与えてくれる
15. 家族を大切にする ─ 祖父とパートナーたちは、仕事の上では厳しくやり合うこともあった。だが、それは仕事上に限ってのことだった。
16. 家族のために行動する ─ (兄の)ネルソンの選挙運動に表立って協力することはあまりなかったが、時には一緒に人前に顔を出す義務も感じた。
17. (しかし、)一番驚かせてくれるのは家族だ ─ ネルソンと(二番目の妻となった)マーガレッタ・ハッピーの不倫関係を知ったときには、ショックを受けた。一番近くにいる者が最後まで気付かないというのは、よくあることだ。
18. 趣味を持つ
19. 良き師を見つける ─ 私が歴史に興味を持ち、ずっと関心を失わなかったのは、6年生のときの先生のおかげだ。
20. 人間は自分にないものに引かれる ─ 妻と一緒に過ごす時間は楽しかったが、私たちはそれぞれ異なる関心事を持ち、相手がそれに時間を費やすことを互いに認めてきた。それが、長く幸せな結婚生活を送るためのカギだったのだろう。
21. 分相応に暮らす ─ 簡単に借りられる金は投機に使うこともできるし、手を広げすぎることにもつながる。
22. 冒険心を大切にする ─ 兄のローレンスは、何でも一度は試してみるという考えの持ち主だった。新しいアイデアに対する兄の関心は決して衰えることがなく、ベンチャーキャピタリストとして大きな成功を収めた。
23. 外国について知る
24. 後悔せずに生きる ─ 祖父は後悔のため息をついたことがなかった。(違法だとして解散を命じられた石油トラストの)スタンダード・オイルも、社会に利益をもたらしたと確信していた。
25. 永遠に残るものを作る ─ ビジネスを通じて得ることができる喜びには、永続性と自分自身を超える価値の創出がある。
http://forbesjapan.com/articles/detail/15706/2/1/1
自分の子や孫を「貧困層」に落とさないために私たちができること 学歴で年収は変わらない 影の支配者の死にほくそ笑むゴールドマン
http://www.asyura2.com/17/hasan120/msg/624.html
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