2017年3月28日(火) 日本政府は責任果たせ 核兵器なくそう 大集会に被爆者40人http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-03-28/2017032801_02_1.jpg (写真)核兵器禁止条約つくれと開かれた集会で、コールする被爆者ら=27日、衆議院第1議員会館 国連で核兵器禁止条約の交渉会議を目前にした27日、「核兵器なくそう! 3・27大集会」(同実行委員会主催)が衆院第1議員会館で開かれました。被爆者約40人を含めた250人の参加者が「核兵器禁止」「条約つくれ」と書いたプラカードを掲げ、「日本政府は被爆国なら責任はたせ!」とコールしました。 東京都原爆被害者団体協議会(東友会)の大岩孝平会長は「日本は独立国なら禁止条約にさっさと賛成しなさい。いつまで検討中なのか。『ヒバクシャ国際署名』を世界で数億集め、核兵器保有国を包囲しよう」と呼びかけました。 「核兵器禁止条約に向かう世界の流れを大歓迎する。会議に参加し、条約交渉で被爆国として積極的な役割を果たすよう、日本政府に再度強く求める」(全労連)、「国連の会議の節と目標を意識して『ヒバクシャ国際署名』行動を広げていきたい」(新日本婦人の会東京都本部)など、各分野から発言がありました。 民進党、日本共産党の国会議員があいさつ。共産党から井上哲士参院議員、本村伸子、大平喜信、斉藤和子、畑野君枝の各衆院議員が参加。井上参院議員は「核兵器のない世界を早期につくるため、国会内でも国連会議でも、みなさんと一緒に奮闘する」とあいさつしました。 集会後、実行委員会は、東京・新宿駅前で「ヒバクシャ国際署名」を呼びかけました。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-03-28/2017032801_02_1.html 2017年3月28日(火) 志位委員長、国連会議議長と会談 ホワイト氏 「人々の署名が私に力」 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-03-28/2017032801_01_1.jpg (写真)国連会議のホワイト議長(右)と握手する志位委員長=26日、ニューヨーク(遠藤誠二撮影) 〖ニューヨーク=遠藤誠二〗日本共産党の志位和夫委員長は26日、「核兵器禁止条約の国連会議」のエレン・ホワイト議長(コスタリカ)とニューヨーク市内で会談、国連に提出した「要請文」を手渡し、会議成功にむけた意見交換を行いました。 志位氏は、「国連会議」に対する日本共産党の立場について、「核保有国の参加を追求しつつ、仮に最初は参加が得られなくても賛成する諸国によって核兵器禁止条約の締結に踏み切り、それを力にして核兵器全面廃絶に進むことが大切だと考えます」と説明。「長いプロセスになることも予想されますが、各国の意見をまとめあげ、禁止条約の実現につながる成果をあげることを心から願っています」と語りました。 ホワイト議長は、核兵器の非人道性に対する理解の高まり、国連を含む多国間会議の場における核軍縮議論のこう着状態への不満の高まりという二つの要素が合わさって、国連総会で今回の会議開催が決まったと指摘。「総会決議は、できるだけ早期に核兵器を禁止する法的拘束力のある協定を結ぶことをもとめており、それは『核兵器のない世界』という国際社会が共有する大義への一歩になります」と述べました。 議長はさらに、「今週は歴史的な1週間になります。禁止条約の中身について、よい助言となる実りある議論、具体的な提案がされることを期待します。6〜7月の第2会期では議長による草案を提出するようにしたい」と語りました。 志位氏は、「核兵器禁止条約を実現する最大の保障は、世界の草の根の世論と運動だと思います」と述べ、日本で「ヒバクシャ国際署名」が取り組まれ、すでに170万人以上になったことを紹介。英語とスペイン語の署名簿を手渡し、「全世界で数億を目標に取り組まれています」と説明しました。 ホワイト議長は、「ヒバクシャ国際署名」についての志位氏の説明に、胸に両手をあてて聞き入り、「そのような署名は、私に強さを与えてくれます」と感謝。「地球上の命、将来世代の命を守ることはわれわれ世代の責務だというのが核兵器廃絶を求める最大の動機ですが、それほど多くのメッセージがあることを知り、あらためて感動しています」と応じました。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-03-28/2017032801_01_1.html 2017年3月28日(火) 核兵器廃絶で各国議員の協力を 志位委員長 PNND幹部と懇談 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-03-28/2017032802_04_1.jpg (写真)PNND幹部(左側)と懇談する志位委員長(右端)ら訪問団=26日、ニューヨーク(遠藤誠二撮影) ⁅ニューヨーク=遠藤誠二⁆「核兵器禁止条約の国連会議」に出席するため訪米中の日本共産党の志位和夫委員長を団長とする訪問団は26日、ニューヨーク市内で核軍縮・不拡散議員連盟(PNND)のアラン・ウェア事務局長らPNND幹部と懇談、意見交換しました。 志位委員長、笠井亮政策委員会責任者はPNNDに所属し、「国連会議」には同組織の議員として参加します。懇談には、カナダのリンダ・ダンカン共同議長(新民主党)、米国のジョナサン・グラノフ氏(グローバル・セキュリティー研究所所長)が参加しました。 志位氏は、「PNNDは核軍縮をすすめる唯一の国際的な議員のネットワークです。核兵器廃絶で各国議員の協力が発展するよう貢献したいと考えています。被爆国日本から参加した政党の代表として特別な責任があり、歴史的な『国連会議』の成功にむけ力を尽くしたい」と抱負を語りました。 志位氏はまた、祖母が広島の爆心地の近くに住んでいて、原爆投下の直前に疎開したため助かったものの、祖母の住んでいた近所の人々がすべて亡くなったと聞いた体験を紹介。笠井氏は、母が被爆者で自分は被爆2世であることを伝えました。 アラン事務局長は、「PNNDの一員として『国連会議』に参加し、また日本共産党の委員長が団長という強力な代表団を送ってくださり、ありがとうございます」と述べ、参加の可否について態度を明らかにしてこなかった日本政府の代表が最終的に参加すると表明したことに関して「日本政府の意思決定に影響を与えたことは重要です」と指摘しました。 ジョナサン氏は「核兵器廃絶は、右も左も保守も革新も関係ない、普遍的な問題です。核廃絶にむけて日本でたたかってこられていることは承知しています。日本共産党の『要請文』は核心の部分がしっかり盛り込まれていて非常に良くできています」と話すとともに、「志位さんの祖母の話と笠井さんの話は非常に印象的です。悲しい話ですが、『人間の顔』があり、多くの人々に感銘を与えます」と語りました。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-03-28/2017032802_04_1.html 2017年3月28日(火) 志位委員長 核兵器禁止条約実現、市民の力で 米フレンズ奉仕委員会 ガーソン氏と懇談 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-03-28/2017032802_05_1.jpg (写真)懇談する米フレンズ奉仕委員会のガーソン氏(左から2人目)と志位委員長(右から3人目)=25日、ニューヨーク(遠藤誠二撮影) 〖ニューヨーク=遠藤誠二〗訪米中の日本共産党の志位和夫委員長は25日、アメリカ・フレンズ奉仕委員会のジョセフ・ガーソン氏とニューヨーク市内で懇談し、27日から始まる「核兵器禁止条約国連会議」の展望や、トランプ政権発足後の米国の状況、今後の見通しなどについて話し合いました。 今回の「国連会議」について志位氏は、核兵器禁止条約が実現したら核兵器を「違法化」することができる画期的なもので「NPT(核不拡散条約)の経験を経た、歴史的な発展段階にあると思います」と強調。「核兵器禁止条約と世界の反核平和運動の二つの力をあわせれば全面核廃絶の展望が開けてきます」と指摘しました。 ガーソン氏は、「世界で市民運動を起こすのが必要ということは全く同じ意見です」とのべ、6月の国連会議第2会期では、国連本部前などで数十万規模の人々が集まり禁止条約の実現を訴える予定ですと話しました。 ガーソン氏は、グローバリゼーションやオートメーション化などを理由に製造業で失業が深刻化し、過去の地位を失ったと感じる多くの白人労働者の有権者が支持にまわったことなどが理由でトランプ大統領が誕生したと説明。政権発足後は、移民取り締まり強化や入国禁止令発令など、有色人種をはじめ米国民にとって危険な状態になっていると指摘し、「トランプ政権、議会で多数派をしめる共和党が米国を構造的に悪く変える可能性がある」と懸念を表明しました。 一方で、全米400以上の、移民を保護する「聖域都市」とよばれる自治体で、移民問題のみならず警察の暴力阻止や入国禁止令反対、医療保険制度改革を守る運動など、さまざまな課題で運動が起こっている市民側の動きも紹介しました。 志位氏は、昨年の大統領選挙・民主党予備選でのサンダース候補(上院議員)の健闘は、「大きな希望があると思います」と強調し、「アメリカにおける民主的な変革が進むのなら、世界にはかりしれない影響を与えます」と語りました。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-03-28/2017032802_05_1.html 2017年3月28日(火) 核兵器禁止条約を支持する 「日本国民の声 世界に」 志位委員長、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)事務局長らと懇談 核兵器禁止条約の国連会議に出席するため訪米中の日本共産党の志位和夫委員長は25日、ニューヨーク市内でNGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のベアトリス・フィン事務局長らと懇談しました。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-03-28/2017032814_01_1.jpg (写真)ICANのフィン事務局長(左から2人目)らと懇談する志位氏(右)=25日、ニューヨーク市内(田川実撮影) ICAN(英語の「私はできる」とかけた略称)は、核兵器禁止条約をめざし2007年につくられた約100カ国のNGOの連合体。志位氏は、ICANの活動に敬意を表しながら、24日に国連のキム・ウォンス軍縮担当上級代表に手渡した要請書を紹介。「たとえ最初は核保有国の参加が得られなくても、賛成する諸国の政府で核兵器禁止条約を早期に締結し、その条約の力と国際的な世論と運動の力で『核兵器のない世界』を目指すことが重要です」と述べました。 フィン事務局長は、「今回の国連会議に核保有国は参加しませんが、彼らは追いつめられ、会議と私たちの動きを注視しています」と応じました。 日本政府が核兵器禁止条約に反対の立場をとりつつ、「国連会議に出席する」と報じられたことに志位氏は、「政府と違い日本国民の多数の気持ちは核兵器禁止条約支持だと思います。日本の国会議員としてその声を世界に伝えていきたい」と話しました。 懇談にはICANからアリソン・ピトラックさん、川崎哲さん、日本共産党から緒方靖夫副委員長、笠井亮政策委員会責任者、田川実国際委員会事務局長が参加しました。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-03-28/2017032814_01_1.html
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