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トランプの“インフラ投資”と“オバマケア撤廃”は難航必至
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/200618
2017年3月2日 堀田佳男 ジャーナリスト 日刊ゲンダイ 文字お越し
施政方針演説をするトランプ米大統領(C)AP
「アメリカのスピリットを蘇らせる」――。
日本時間1日に行われたドナルド・トランプの議会演説の前日に、ホワイトハウスから演説テーマが伝わってきた。それが冒頭のフレーズだ。
「アメリカのスピリット」。この言葉の真意は、米政府が他国のために、もはや多額の資金を割かないということでもある。「アメリカ・ファースト(米国最優先)」という言葉にもつながり、覇権国家を降りたという意味でもある。どういうことなのか。
トランプは1月20日の就任演説で、軍事・外交においては他国への多大な関与をやめると宣言した。「他国の軍隊を支援してきたために米軍は疲弊し、同時に国内産業を犠牲にしたことで外国産業を興隆させる結果を招いた」と嘆いてみせた。
トランプは「祖国だけを統治するという新しいビジョンに立ちます。それがアメリカ・ファーストなのです」と力説した。そして今、他国の軍隊の面倒を見ないうえに、国防費を来年度約6兆円も増額する。一見矛盾するようにも思える。しかし、世界の中で圧倒的な軍事力を維持して戦争では絶対に敗北しないという意図がある。
連邦議会の共和党内からも増額への反発はあるが、予算要求は通りそうな情勢だ。
ただ、演説中に強調したインフラ投資については、今後10年で1兆ドル(約113兆円)という巨費なため、民主・共和両党から「税金の無駄遣い」との声が上がっており、トランプが望むようにはいかないだろう。
また、トランプ政権の目玉のひとつであるオバマケア(米国版国民皆保険)の撤廃(代替案)も簡単ではない。撤廃宣言は1月20日、就任式当日に大統領令で行ったが、代替案はこれからである。しかも共和党の国民皆保険法案はまとまる公算が低い。
ジョン・ベイナー前下院議長は否定的な見解を示す。
「私は25年間、連邦議員を務めましたが、共和党が健康保険法案をまとめたことは一度たりともありません。オバマケアを撤廃しただけでは笑いものにされるだけです」
これまで威勢のいい政策を言い放ってきたトランプ。これからは議会工作を含めた行政能力が問われる。大統領としての本当の仕事はこれからが本番である。
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