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仏大統領選のカギを握るのは、社会党アモン氏と急進左派メランション氏の一本化問題だ。一本化できなければ、両候補とも第一回投票で敗北することになる。
逆説的で皮肉な話だが、左派が一本化に成功すると、マリーヌ・ルペンさんが大統領になる可能性が高くなる。
アモン氏とメランション氏が一本化に成功すると決選投票に進出し、マリーヌ・ルペンさんと一騎打ちを演じることになり、結果、マリーヌさんが中道右派の票も取り込み勝利すると思うからである。
左派が一本化できなければ、マクロン氏もしくはフィヨン氏とマリーヌさんの決選になるだろう。この構図になると、“なぜか”、左派が反国民戦線(極右)で結束しマリーヌさんとは別の候補に投票するため、マクロン氏かフィヨン氏が大統領に選出されることになるだろう。
このような状況は左派にも見えているので、左派は一本化しないだろう。
なんで今頃ともいえるフィヨン氏の配偶者未就労秘書報酬問題やマリーヌさんの同じく欧州議会不正秘書報酬問題の再燃などを考えると、ロスチャイルド銀行出身のマクロン氏を大統領にしたいというのが既得権益層(支配層)の本音のようだ。
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仏大統領選まで2カ月 対ロ政策、争点に浮上
マクロン氏、サイバー攻撃批判 ルペン氏、関係改善を訴え
【パリ=竹内康雄】23日で第1回投票まで2カ月に迫るフランス大統領選で、対ロシア関係が争点の一つに浮上している。極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首と共和党(中道右派)のフィヨン元首相は対ロ関係の改善を訴える。一方、中道系の独立候補マクロン元経済産業デジタル相はロシア側による偽ニュース流布があったと主張。オランド大統領が公正な選挙に向け関係省庁に対応を指示するなど、すでに波乱含みの状況だ。
「我々のサーバーはウクライナからのサイバー攻撃を繰り返し受けている」。第1回投票の世論調査で2位につけているマクロン氏は17日、仏ラジオ番組でいらだちをあらわにした。ロシアのハッカーはウクライナのシステムを経由して攻撃を仕掛けることがあるという。マクロン氏は支持者の個人情報や陣営の選挙戦略を盗み出す目的があったとの見方を示した。
怒りはこれだけにとどまらない。マクロン陣営は「名誉を傷つけるプロパガンダを流している」としてロシア政府系メディアの「スプートニク」と「ロシア・トゥデー(RT)」を名指しで批判。仏メディアによると、スプートニクは「マクロン氏はゲイの富裕ロビーに支持されている」と暴露する仏議員のインタビューを流した。
マクロン氏は必ずしも反ロシアではない。シリア問題を巡っては「ロシアと対話をすべきだ」としてオランド政権よりも穏健な姿勢を示す。経済閣僚時代には対ロ制裁を解除すべきだと明言したこともある。マクロン陣営幹部は「ロシアは我々を中傷し、ルペン氏やフィヨン氏に寄り添うつもりだ」と訴える。
大統領選第1回投票の世論調査でトップを走り続けるルペン氏。党の運営資金もロシアの金融機関からまかなうほど関係が深い。1月にロシアのクリミア半島の編入を「住民投票を経ており違法ではない」と明言し、ロシアとの新たな戦略関係をつくりたいと語った。
「ロシアへの制裁のような経済利益に反して欧州が取った措置はもはや受け入れられない」と公約に明記したフィヨン氏も親ロだ。フィヨン氏は2007〜12年に首相を務め、当時のプーチン首相(現大統領)と個人的関係を築いたとされる。フィヨン氏は混迷するシリア情勢をロシアと協力して解決すべきだと主張する。
親ロシア政策への見直しは従来のフランスの方針を一変させ、中東政策のみならず、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)のあり方、対米関係に大きな変化を及ぼす。有力候補2人が親ロであることに欧州各国や金融市場には懸念が広がる。社会党(中道左派)のアモン前国民教育相はオランド政権をほぼ踏襲する。
ロシアのサイバー攻撃を巡っては、米情報機関が16年11月の米大統領選でロシアが民主党のクリントン元国務長官の当選を阻もうと仕掛けたと分析。欧州でも16〜17年にイタリアやチェコ、ノルウェーのほか、EUの関連機関でもサイバー攻撃の形跡があるという。
公正な選挙を揺るがしかねない事態にフランスでも懸念が強まっている。オランド大統領はサイバー攻撃の対応策を検討するよう指示、24日の関係閣僚会議で具体策を協議する。エロー外相は「ロシアはもちろん、いかなる国からの介入も受け入れない」と批判した。
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マクロン氏、勢い鈍る 第1回投票世論調査 2位争い激しく
【パリ=竹内康雄】フランス大統領選は23日に候補者の受け付けが始まる。候補者は国会議員や市町村長からなる推薦人500人の署名を3月17日までに集める必要がある。実際の投票は第1回投票が4月23日で、過半数を得る候補がいない場合、上位2人が5月7日の決選投票に進む。
調査会社Ifopが21日公表した世論調査によると、第1回投票では極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首が26%を得票する見込みで、トップを走り続けている。2位争いには変化が生じている。これまで中道系の独立候補マクロン元経済産業デジタル相が2位を保ってきたが、勢いを落とし、共和党(中道右派)のフィヨン元首相と19%で並んだ。
マクロン氏は2月半ばに訪問したアルジェリアで同国の歴史に絡み「(フランスによる)植民地化は人道に対する罪」などと発言したことが、高齢者や保守系団体から反発を受けたようだ。社会党(中道左派)のアモン前国民教育相は14%、急進左派のメランション氏は11.5%と続く。両陣営は合流に向けた協議を進めているものの、調整は難航している。
決選投票がルペン氏とマクロン氏の構図になった場合、マクロン氏が6割強を獲得して勝つ見込みだ。
[日経新聞2月23日朝刊P.7]
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