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嘘がばれても執拗に偽情報を西側の有力メディアは垂れ流し、ハリウッドも宣伝に荷担している
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201702260000/
2017.02.27 06:19:00 櫻井ジャーナル
アメリカの映画界は年に1度、アカデミー賞の授与式なるイベントを実施しているが、今年はシリア市民防衛(白ヘル)の活動に関する映画がノミネートされ、そのグループのリーダーだというラエド・サレーと撮影者のカリド・カティブが2月26日の式典に出席することになっていたのだが、式典への出席は取りやめになった。
本ブログでは以前にも書いたが、白ヘルはアメリカをはじめとする西側の政府から資金を提供され、ダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)などの武装集団と緊密な関係がある。そうした事情を知っているであろうFBIはリーダーのサレーを「テロリスト」だと認識、バラク・オバマ政権下でアメリカへの入国を拒否している。(国務省の記者会見)
今回、白ヘル側はシリア政府がパスポートをキャンセルしたのでアメリカへ行けないと説明しているようだが、アメリカの国土安全保障省はカティブの入国を拒否したとも伝えられている。中東でアメリカ支配層の手先として動いている間は「良い団体」だが、そのメンバーがアメリカへ足を踏み入れることは許さないという態度だ。
白ヘルのメンバーを2013年から訓練しているのはイギリスの安全保障コンサルタントだというジェームズ・ル・メスリエだが、白ヘルなる団体を立案し、動かしているのはシリア・キャンペーンなる団体。この団体を立案したのは広告会社のパーパス。この会社はアバーズというキャンペーン会社からスピンオフしたのだという。そのアバーズはリビアに飛行禁止空域を設定するように主張、その主張が実現してアメリカ、イギリス、フランス、サウジアラビア、カタールなど侵略国連合は制空権を握り、NATOの航空兵力とアル・カイダ系武装集団の地上軍による連携でムアンマル・アル・カダフィ体制を倒し、事実上、国を消滅させてしまった。
西側の有力メディアが伝える白ヘルの姿は演技にすぎず、現地の住民は白ヘルが彼らを助けているという話を否定、赤新月社(西側の赤十字に相当)のメンバーによると、白ヘルは東アレッポにいなかったという。
SYRIA WHITE HELMETS HAND IN HAND WITH AL QAEDA
最近、HRW(ヒューマン・ライツ・ウォッチ)がアル・カイダ系武装集団やその協力者を情報源とする報告書を作成して批判されているが、こうした構図は1990年代から続いている。その時、アメリカの支配層はユーゴスラビアを先制攻撃し、国を解体しようと目論んでいた。その下地を作るため、有力メディアを使って「セルビア人による人権侵害」という偽情報を流していた。
そうした偽情報を流していたひとりがニューズデイのボン支局長だったロイ・ガットマン。彼は1992年8月、ボスニアで16歳の女性が3名のセルビア兵にレイプされたと現地を取材せずに書いている。クロアチアの亡命者が創設したプロパガンダ組織CIC(クロアチア情報センター)ザグレブ事務所の責任者、ヤドランカ・シゲリの情報を垂れ流したのである。
その後、西側の有力メディアは似たようなトーンで記事を流すが、それが正しくないことを現地で確認したジャーナリストもいる。そうしたひとりがアレクサンドラ・スティグルマイアーだ。ボスニア・ヘルツェゴビナでレイプの実態を調べ始めるが、被害者の発見に苦労している。要するにガットマンのレイプ話は嘘だった。
スティグルマイアーの友人でフリーランスのジャーナリスト、マーティン・レットマイアーは証言を映像化する目的で現地に入るのだが、レイプ現場とされた場所にはセルビア人警察官の未亡人が住む小さな家があるだけで、あるはずのスタジアムはなく、証言に合致する事実を見つけることはできなかった。
ところが、このように現地を取材したジャーナリストはマスメディアから相手にされない。それに対して偽報道のガットマンは脚光を浴び、1993年に「セルビア人による残虐行為」を報道したとしてピューリッツァー賞を贈られた。シゲリは人権問題のヒロインとなり、1996年にはジョージ・ソロスと近い関係にあることで知られている「人権擁護団体」のHRWが彼女を主役にしたドキュメント映画を制作している。シリアでも同じことが繰り返されている。
ちなみに、当時の状況について、ICRC(赤十字国際委員会)はガットマンたちとは違うことを言っている。つまり、戦争では全ての勢力が「不適切な行為」を行っているが、セルビア人による組織的なレイプが行われた証拠はないというのだ。(Diana Johnstone, "Fools' Crusade," Monthly Review Press, 2002)
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