http://www.asyura2.com/17/kokusai18/msg/416.html
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昨日(土曜日)までの報道ぶりとは違い、日曜の「金正男殺害事件」報道は、これまで自明のように扱われたことについて不可解な点を取り上げたものが多かった。
誰が撮ったか知らないが救護室の椅子に座っている死の直前の男性(“金正男”)の腹部には入れ墨がなく、入れ墨を消した痕跡もないという。
(マレーシア警察は遺体に入れ墨はないと語っている。“金正男”の背中にあるとされている虎の入れ墨もないようだ。ただし、あの“金正男”が金正日氏の長男という“保証”は端からない)
また、自動チェックイン機のそばに立っている“金正男”に背後から飛び掛かって顔にVXを塗ったとされるベトナム人女性フオンさんも、逮捕後のものとされる写真について、KL国際空港ターミナル2エントランスでタクシーを待っている「LOL」シャツの女性(白塗りの化粧が目立つ)とは別人の可能性が高いという指摘もなされている。
(ベトナム人女性が昨年11月に韓国済州島を訪れていたことや、事件の前々日まで韓国人男性とフェイスブックでやり取りしていたことなども、事件絡みで真剣にはとりあげられていない)
転載する記事は、主犯格とみられる北朝鮮籍の4容疑者は平壌に帰国したと書いているが、一人はインドネシアにとどまっているという話もあるし、残り3人もどういうルートで平壌に帰ったか明らかになっていない。
ドバイからウラジオストクの直行便はないから、モスクワなどロシアの主要都市に飛び国内線に乗り換えた可能性が高い。
とにかく、ビザが要らないトランジット(ウラジオストク)でない限り、ロシア入国管理当局は、彼らが入国し出国した事実を把握しているはずだが、そういった情報はまったく流れていない。
また、“不誠実なメディア”(韓国KBSとテレビ朝日は確認)は、ジャカルタ国際空港で撮影されたとされる北朝鮮籍の3人の容疑者の映像をKL国際空港で撮られた映像であるかのように使っている。
(彼らの顔が鮮明に見えているので使いたいのはわかるが、撮影場所などに関する正しい説明は必要)
などなど・・・、北朝鮮金正恩委員長殺害指示説がやりたい放題で飛び交っているが、それほどシンプルな事件ではない。
※関連参照投稿
「“金正男”KL国際空港怪死」事件報道を読み解く
http://www.asyura2.com/17/kokusai18/msg/245.html
「金正男氏殺害 正男氏はカウンターで助け求めた:「誰も犯行に気づかず旅客を迎え続けていた現場」:韓国機関が関与か」
http://www.asyura2.com/17/kokusai18/msg/249.html
「“金正男”事件の虚実:「真犯人」らしい韓国情報機関の手玉にとられてはしゃぐ日本のメディア:NHKが流した奇妙な犯人映像」
http://www.asyura2.com/17/kokusai18/msg/319.html
「“金正男”事件の虚実:子息ハンソル氏とのDNA照合では“金正男”と証明できず:殺された男は北朝鮮政府庇護下の重要人物」
http://www.asyura2.com/17/kokusai18/msg/321.html
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正男氏殺害、捜査に行き詰まり感 マレーシア[日経新聞]
北朝鮮籍4容疑者の追及難しく
2017/2/27 0:09
【クアラルンプール=吉田渉】北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件の捜査に行き詰まり感が出てきた。マレーシア警察は26日、主犯格とみられる北朝鮮籍の4容疑者がクアラルンプールに構えた拠点を特定。だが4容疑者は平壌に逃げ、追及は困難だ。関与を否定する北朝鮮の主張を崩し、捜査の協力へ圧力をかけるには遺体のDNA鑑定がカギになる。
マレーシア警察は26日未明、北朝鮮籍の4容疑者がマンションの一室を借りていたと明らかにした。部屋から化学物質を押収、犯行準備の拠点の可能性があるとみる。
正男氏はクアラルンプール国際空港で13日に2人組の女に襲われ、病院に搬送途中で死亡した。マレーシアのスブラマニアム保健相は26日、「空港の診療所で意識を失い、身体まひの末、15〜20分後に息を引き取った」と明らかにした。体内に多量の猛毒VXが入り、心臓と肺に害を及ぼしたという。
警察はVXによる毒殺と断定し、北朝鮮籍の4容疑者が毒物を実行犯に渡したとみる。VXは国外から持ち込まれた可能性が高く、在マレーシア北朝鮮大使館の2等書記官が運搬に関与したとの疑惑も浮上した。
事件関与の疑いで特定された8人の北朝鮮籍者のうち、逮捕に至ったのは後方支援役とされる1人だけ。主犯格とみられる4容疑者は平壌に逃亡し、書記官らは北朝鮮大使館に潜んでいるとされる。
北朝鮮籍の4容疑者が拠点としたとみられるマンション(26日、クアラルンプール)
マレーシアは真相究明に不可欠となる4容疑者の引き渡しや書記官の聴取を求めているが、北朝鮮は拒み続けている。
大使館内にかくまわれたとされる書記官は他国の警察などによる身体拘束を禁じる「外交特権」を持つ。マレーシア警察は「逮捕状の請求は可能」とする。書記官を追放にした上で逮捕する筋書きとみられるが、逮捕が可能かどうかは国際法の専門家の間でも意見が割れる。
マレーシアは捜査進展へ2つのステップを描く。1つは親族のDNA鑑定による遺体の身元の最終確認だ。警察は一時、親族が25日までに来ると明らかにしていたが、その後「間違いだ」と否定している。
国交断絶など「外交カード」を使い、国際社会とも協力して北朝鮮に圧力をかける手法も視野に入れる。だが北朝鮮が要求をのむ可能性は低く、国際的な孤立が暴発を招く恐れもある。
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