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気持ちが握手に出るトランプ大統領
相手への感情や思惑がモロに出る、トランプ流握手に注目
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170225-00000018-pseven-int
NEWS ポストセブン 2/25(土) 16:00配信
経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人をピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、トランプ大統領の握手を分析。
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トランプ大統領の握手の仕方に注目が集まっている。大統領になって1か月、各国首脳との握手は、互いの主導権争いだけでなく、政治家同士の距離の近さも表していると言われるだけに、関心を集めるのも当然だ。
中でも、安倍首相との19秒にも渡る長い握手は有名になった。自分のペースに巻き込んだと言わんばかりに、力強く握りしめた手を何度も引っ張り、タップした。握手を終えた後の安倍首相のなんとも言われぬ表情と合わせて、その時の動画は話題になった。
ホワイトハウスに安倍首相を出迎えた時には、握手した手を握り直して自分の胸元にグッと引き寄せた。これは、大統領選でマイク・ペンス氏を副大統領に指名した時に見せた握手と同じである。ペンス副大統領は政治経験のないトランプ大統領と違い、政治的手腕や調整能力が評価されている政権のキーマンの一人。
「共に頑張っていこう。信用してやるから、うまくやってくれよ。そして裏切るなよ」という心の声が聞こえてきそうな握手ではないか。
そんなトランプ大統領の握手には握り方だけでなく、手の差し出し方にも特徴がある。カナダのトルドー首相との握手を見ると、その違いがよくわかる。
トルドー首相を出迎えたトランプ大統領は、右手をまっすぐ差し出した。イギリスのメイ首相、安倍首相と握手する際は、手の平を上に向けて差し出したのに、である。
手の平を上に向けて差し出すのは、相手の警戒を緩めさせるとともに、あなたと友好的に話したいという気持ちの表れだと言われている。
トルドー首相は、訪米前、難民受け入れを一時停止した大統領令に反する声明を出していた。あれだけ攻撃性の強いトランプ大統領が、トルドー首相にいい感情を持っていなかったとしても不思議ではない。
握手したトランプ大統領は、すかさず首相の右肩をがっちりと押さえこんだ。同時にトルドー首相がつかんだのは大統領の肩口。つかんだ親指がピンと立っていることから、かなり力が入っていることが見てとれる。だがこの握手、勝負はトランプ大統領にあった。
そのままの二人は、「トルネード」と表現された力比べのような握手を交わした。だが、トランプ大統領は首相の手をねじ伏せ、完全に手の平を下に向けた支配的な握手で終えたのだ。
会談終了後「アメリカの政策には干渉しない」というトルドー首相に対し、大統領が見せた握手は、先ほどとは異なっていた。向かい合って椅子に座りながら、今度は手の平を上に向けて、手を差し出したのだ。トランプ大統領の態度が軟化したのか?
トルドー首相はその手を一瞬、じっと見つめた。「どういう意味だ? 何を企んでいる?」といった感じだが、次の瞬間、差し出された手に、上からかぶせるように手を置き、握り合った。トランプ大統領にとっては、自分の手の平が上を向く服従的な握手になるのだが…。
「お手をどうぞ」とばかりに差し出された手。ダンスなら自分がエスコートする立場、つまり自分がリードしている側であることも示している。悪いとらえ方をすれば、手なずけた犬に「お手」を要求しているようでもある。
手の平を上にして差し出すという仕草は、トランプ大統領の場合、相手の警戒心をとき、自分がリードする立場であることをアピールするだけでなく、ある意味、相手を手なずけているという意識の表れかもしれない。
現にこの形で握手すれば、手を乗せた方は力を入れることができず、安倍首相の長い握手のように相手のなすがままになってしまう。最高裁判事に任命されたゴーサッチ氏が、思い切り手を引っ張られていたのもこの握手だ。自らの力や権力を世間に見せつけたい時に、効果的な握手なのだ。
またトランプ大統領は握手をする際、相手によって手の甲をタップする。メイ首相とは、歩きながらつないだ手をタップしていたし、エクソンモービルの元CEOティラーソン国務長官の任命の際も、握った手をタップしていた。
タップするのは親近感や信頼、共にうまくやっていこう気持ちの表れだろう。しかもそこにあるのは、相手を「味方」「子分」と見なす感覚ではないだろうか。
トランプ大統領が普通の握手をしないのか、といえばそうではない。対等な握手を見せた会見もある。「狂犬」マティス氏を国防長官に任命するため呼び出した時。そして2国家共存にこだわらないと発言し物議を醸した、イスラエルのネタニヤフ首相との共同記者会見だ。どちらの時も、トランプ大統領は手の平をわずかに上に向けて手を差し出し、そのまま握手を交わした。そんな対等な握手からは、主導権を握ろうとか、コントロールしようという意識は見られなかった。
だが、ネタニヤフ首相の時は、優位性を誇示したいという気持ちが少々あったようだ。握手する瞬間、大統領は差し出した手の肘をわずかに引いている。そのため首相が1歩、大統領に近づく形になったのだ。自分が動かず、相手を動かす。何気ないことだが、映像を見ている人間の印象が変わる重要な駆け引きだ。
さて、ロシアのプーチン大統領、中国の習国家主席をはじめ、オーストラリアやメキシコとの首脳会談はいつになるのだろうか? これからも、トランプ大統領の握手に注目していきたい。
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