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イラン出身グーグル幹部、米大統領令の衝撃
米国の永住権を持つサナーズ・アハリさんは次にいつ両親に会えるか分からない
グーグル幹部のサナーズ・アハリさんは、トランプ大統領の大統領令によって自らの生活に大きな支障をきたしていると話す PHOTO: MARCIO JOSE SANCHEZ/ASSOCIATED PRESS
By
JAY GREENE
2017 年 1 月 30 日 17:48 JST
イラン出身で米国の永住権を持つグーグル幹部サナーズ・アハリさん(34)は現在、妊娠37週で、近く両親に孫の誕生に立ち会ってもらうことになっていた。
しかし、それはもう無理なようだ。
ドナルド・トランプ米大統領は27日、イラン、イラク、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメンのイスラム圏7カ国の市民の入国を少なくとも90日間禁止する大統領令に署名した。連邦判事は28日、大統領令の一部執行を差し止める判断を下したが、事態は依然、不透明だ。
グーグルの製品管理担当ディレクターを務めるサナーズ・アハリさん PHOTO: SANAZ AHARI
https://si.wsj.net/public/resources/images/BN-RV733_0128te_E_20170128232252.jpg
米アルファベット傘下グーグルの製品管理担当ディレクターを務めるアハリさんは、イランの首都テヘランで生まれた。グーグルが今回の大統領令を受けて連絡を取った従業員187人の1人だ。米国から出国しないよう会社から助言されたという。
シアトル在住だが、国境を越えて両親に会いに行くことはできない。米国に再入国できなくなる可能性があるためだ。車で2時間の場所にあるカナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバーに住む両親も、自分に会いに来ることができなくなることをアハリさんは心配している。「私の人生は一晩で知らないうちに一変してしまった」
アハリさんは1996年、家族と共にカナダに移住し、市民権を得た。8年後、ビクトリア大学でコンピューター科学の学位を修め、特殊技能職に認められる米国の就労ビザ「H-1B」を取得。その後、米国で恒久的に生活して働くためにグリーンカードを取得した。
米国人と結婚しており、2人には1歳半になる娘がいる。しかしアハリさんはイラン出身のため、大統領令によって渡航が制限されるもようだ。大統領令が出されたとき、国外にいなくてよかったと思ったという。出国していれば家族の元に戻れなくなっていた可能性があった。
「ここが私の家。ここが私の家族のいる場所」と言う。
アハリさんは穏やかな口調で自らの運命に関する衝撃について語った。グーグルの幹部の1人として、世界的な広告効果測定事業の一部を率いている。「私はこの国に意義ある形で貢献している」と言う。
年に1、2回外国に出張するほか、両親を訪ねたり、ブリティッシュコロンビアのウィスラーにスキーに行ったりするなど休暇で頻繁に外国を訪れている。今年の夏は家族で欧州旅行に行こうと考えていた。
だが今は次に何が起こるか分からない。米国とイランの関係は緊張状態にあることから、アハリさんは大統領令が恒久化することを恐れている。
そうなれば両親が長い間、2人の孫に会えなくなる可能性がある。「トンネルの向こうにたくさん光があるようには見えない。無力に感じる。とてもつらい」
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