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浜矩子氏に聞く 「EU離脱交渉」控える英国の今後の見通し(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/17/kokusai17/msg/171.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 1 月 07 日 21:30:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

             いよいよ3月から交渉が始まる(C)AP   


浜矩子氏に聞く 「EU離脱交渉」控える英国の今後の見通し
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/196968
2017年1月7日 日刊ゲンダイ


 英国のEU離脱交渉が今年3月までに始まる。昨年6月の国民投票当時、英国暮らしが長かった浜矩子・同志社大教授は「離脱が自然だった」と発言していた。欧州で反グローバリズム旋風が吹き荒れる中での英国の特異性と今後の見通し。

■メイ首相を悩ませる「英EU離脱」三すくみ状態

 英国でEU離脱に投票したグループは、実は2つに分かれています。それぞれに名前を付けるとすれば、ひとつは「従来型良識的離脱派」。もうひとつは「にわか型発作的離脱派」。このにわか型の極右排外主義政党「イギリス独立党」にだまされた人たちがごっそりいる。

 従来型良識派は決して排外主義ではありません。むしろ、英国は開放的な海洋国であり、多様な人々に英国流の同化を強要せず、抱き留めることに非常に誇りを持っている。それがEUに加盟したことで窮屈になってしまったと感じている。

 どちらかというとEUは反グローバルなんです。関税同盟があって、対外的には関税障壁を設けている。大陸欧州型の政治主導でもって、計画先行で何もかも決められていく。従来型良識派は、「ちまちましたベルサイユ宮殿の箱庭より野原みたいな英国の公園の方がいい」という感覚なんです。そこへ、にわか型発作派が大量に乗っかってきてしまって大騒ぎしたものだから、離脱そのものに、排外主義的なイメージが先行してしまった。とても嘆かわしいことだと思っています。

 今後の離脱交渉を巡って、英国の態度がハッキリしないのは、こうした離脱派の二極分化現象があるからです。グローバルな視野を持った従来型良識派と反グローバルなにわか型発作派は水と油ですから、一筋縄ではいかない厄介さがある。

 にわか型発作派はいわゆるハード・ブレグジット(完璧なるEUとの決別)を要求している。従来型良識派は円満離婚を望んでいて、離婚してもEUとはお友達でいたいと思っている。その両方のせめぎ合いに加え、残留派もいます。まさに三すくみ状態。テリーザ・メイ首相が意固地なまでに「交渉を始めるまで手の内を明かさない」としているのは、そうした錯綜した状況があるからだと思います。今年3月から離脱交渉を始めることになりますが、困難を極めるでしょうね。

 

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