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トランプ、英EU離脱 2017年は世界の不安定さが一段と増す 日本外交と政治の正体
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/197089
2017年1月6日 日刊ゲンダイ 文字お越し
米国を中心とする国々が「有志国連合」を形成/(C)AP
2017年が始まった。東西冷戦の終結以降、これだけ不安定な国際環境の下で迎えた年もないのではないか。
2016年に“つくりだされた”不安定な状況を列挙したい。
@米国でトランプ次期大統領が選出された。トランプ新政権は矛盾する政策が混在している。
A英国は国民投票でEU離脱を決定したが、離脱の具体策については決まっていない。
B欧州は、中東・アフリカからの大量の移民流入によってナショナリズムが台頭。欧州の中心であるフランス、ドイツを揺さぶっている。
C韓国では、朴大統領の弾劾が可決され、新しい政権が模索される。
こうした不安定な環境をつくりだしたものに、2つの大きい背景があるだろう。ひとつは「新自由主義」という名の下に、ほんの一握りの富裕層に富が集中し、多くの国民の生活環境が悪化していることだ。もうひとつは、米国を中心とする国々が「有志連合」を形成し、アフガニスタン、イラク、シリアに軍事介入し、結果としてそれぞれの国で混乱が起き、大量の難民をつくりだしたことである。これらの課題に、世界はどう向かうのか。良い方向に進むのか、あるいは混乱が増すのだろうか。
私は「混乱は拡大する」と悲観的にみている。最大の理由は米国だ。引き続き超大国として世界の動向に大きな影響を与えていくとみられるが、トランプ政権の先行きはかなり不透明だ。
トランプの当選は、金融機関を中心とする米国の既存勢力が1%の人口だけに利益をもたらすことに対する中産階級、下層階級の不満だ。しかし、トランプ自身が1%の中にいる人間として富をむさぼってきた。次期政権の閣僚候補を次々に発表したが、この内閣は歴史を通じて最も富を持つ人々の集まりであり、フォーブス誌はその富は合計45億ドル(トランプ自身の37億ドルを除く)に達すると報じている。
おそらく打ち出される政策は、中産階級や下層階級のためにならない。裏切られた米国民の怒りはどこに向かうのだろうか。トランプ政権のもうひとつの特徴は、国防長官をはじめ元軍人が多い。これまで以上に軍事介入を行うだろう。世界は一段と不安定になる。
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