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2017年01月01日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆〔特別情報1〕
ドナルド・トランプ大統領は1月20日、正式に誕生する。閣僚人事は、ほぼ固まっており、この人事は、トランプ大統領を担ぎ上げた米共和党の重鎮ヘンリー・アルフッド・キッシンジャー博士(戦略国際問題研究所=CSIS顧問、ニクソン政権国務長官)が、練り上げた感が強い。キッシンジャー博士は11月18日、19日、20日(日本時間19日、20日、21日)、ニューヨークでトランプ次期米大統領と会談し、トランプ政権が進める政策、閣僚人事などを協議した。「勢力均衡(バランス・オブ・パワー)論者」で名高いキッシンジャー博士が、憂慮しているのは、ロシアのクリミア併合以来の米ロの対立、中国の台頭による米中の対立から、米ロ中の勢力均衡が崩れてきていることだ。加えて、安倍晋三首相が、中国・北朝鮮を敵視し、「バランスの破壊者」となっている。
キッシンジャー博士は1971年、ニクソン大統領の「密使」としてパキスタン経由で、密かに中国訪問、ニクソン大統領が1972年、訪中して、カーター大統領が1979年、実現させ、「中ソ対決」による核戦争を回避する「米中国交正常化」の立役者となった。
キッシンジャー博士が中国訪問してから46年を経て、今度は、「米中ロ」の勢力均衡を図るとともに、プーチン大統領、トランプ大統領、習近平国家主席、投資家ジョージ・ソロス氏とともに、「本物のグローバルな世界秩序」を構築するための仕掛けを組み立てようとしており、トランプ政権の閣僚人事は、文字通り、「キッシンジャー人事」と言ってよい。新政権は、「世界の警察官でなくなった落目のアメリカ」を「強いアメリカ」に再生させようとしている。
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