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コロナ禍でも要警戒…大震災への“秒読み”は始まっている 2021年「激震の予兆」の吉凶
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/283355
2021/01/02 日刊ゲンダイ
どこで起きてもおかしくない(2018年の北海道地震)/(C)共同通信社
コロナ禍でも忘れちゃならない。巨大地震の足音はやんでいない。
2020年12月は、12日に岩手県沖、18日に伊豆大島近海、21日に青森県沖で震度5弱の地震が発生した。11年3月11日の東日本大震災の余震とみられる。
3.11の余震は引き続き要注意だが、首都圏を直撃し、しかも広範囲に揺れる巨大地震を専門家は警戒している。立命館大学環太平洋文明研究センター特任教授の高橋学氏(災害マネジメント)は言う。
「首都圏は太平洋プレートの上に、フィリピン海プレートがあり、その上に北米プレートが乗っかっていますが、そのバランスが崩れかけています。異臭騒ぎがあった三浦半島が面する相模湾から房総半島南東沖にある相模トラフが危険な状態です。茨城県南部の深さ40〜50キロ、千葉県南部の深さ20キロを震源とする地震が頻繁に起きているのは、相模トラフが動いているからです」
相模トラフの巨大地震は首都圏直撃にとどまらない。フィリピン海プレートと北米プレートが大きく動く可能性がある。その場合、駿河湾(静岡県)から宮崎沖に続く南海トラフの地震と東日本の太平洋沿岸の地震が同時または少し時間を置いて起きる恐れがあるのだ。まさに壊滅的である。
さらに日本海側も要注意だ。
「北と南で、最近目立つ揺れに注目しています。釧路沖や北方領土付近の地震は太平洋プレートが北米プレートを東から西に押したもの。台湾や沖縄の地震はフィリピン海プレートがユーラシアプレートを南から北に圧力をかけたものです。日本列島が両側から押され続けていて、福井、石川、富山、長野、岐阜辺りにしわ寄せがくる可能性があります。これらの地域には活断層が多くあり、内陸直下型の大きな地震が起きるかもしれません」(高橋学氏)
2020年には大きな地震がなかったのは不幸中の幸い。準備は怠らないようにしたい。
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