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2050年人類滅亡!? 豪シンクタンクの衝撃的な未来予測
2019年6月7日(金)17時50分
松岡由希子
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食料生産量は大幅に減り、10億人以上が他の地域への移住...... BenGoode-iStock
<オーストラリアのシンクタンクが、今後30年の気候変動にまつわるリスクを分析し、最悪の場合、人類文明が終焉に向かうかもしれないという衝撃的な方向書を発表した>
2050年には、世界人口の55%が、年20日程度、生命に危険が及ぶほどの熱波に襲われ、20億人以上が水不足に苦しめられる。食料生産量は大幅に減り、10億人以上が他の地域への移住を余儀なくされる。最悪の場合、人類文明が終焉に向かうかもしれない──。
気候変動が人間社会や自然環境にもたらす影響について、このような衝撃的な未来のシナリオが明らかとなった。
「気候変動は人類文明の脅威である」
豪メルボルンの独立系シンクタンク「ブレイクスルー(Breakthrough-National Center for Climate Restoration)」は、今後30年の気候変動にまつわるセキュリティリスクをシナリオ分析し、2019年5月、報告書を発表した。
この報告書では「気候変動は短中期的にみて人類文明の脅威である」とし、「気候に関するセキュリティマネジメントにおいては、最悪のケースやファット・テール現象(正規分布の両端が実現する可能性が高いこと)を考慮した新たなアプローチが必要だ」と説いている。
2015年12月12日に採択された「パリ協定」では、世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べて2度未満に抑えることを目標に掲げているが、報告書は、この目標値が未達に終わると予測する。
永久凍土が消失し、アマゾン熱帯雨林は干ばつに
報告書のシナリオによると、人為的な温室効果ガスの排出量が2030年まで増え続け、2030年までに気温が1.6度上昇する。
温室効果ガスの排出量は2030年をピークに減少するものの、炭素循環フィードバックやアイス・アルベド・フィードバックなど、気候プロセス上の要因も加わり、2050年までに気温が3度上昇する。1.5度の気温上昇で西南極氷床が融解し、2度の気温上昇でグリーンランド氷床が融解する。
気温が2.5度上昇すると、永久凍土が広範囲にわたって消失し、アマゾン熱帯雨林は干ばつに見舞われて立ち枯れる。ジェット気流が不安定となることで、アジアや西アフリカの季節風にも影響が及び、北米は熱波や干ばつ、森林火災など、異常気象の被害を受ける。陸地面積の30%以上で乾燥化がすすみ、南アフリカ、地中海南岸、西アジア、中東、米国南西部、豪州内陸部で砂漠化が深刻となる。
ゼロ・エミッションベースの産業システムを構築すべき
元オーストラリア国防軍最高司令官のクリス・バリー氏は、報告書の序文で「この世の終わりを避けられないわけではないが、直ちに思い切った行動をとらなければ望みは薄い。政府、企業、地域コミュニティがまとまって行動するべきだ」と訴えている。また、この報告書では、一連のリスクを軽減し、人類文明を維持するために、廃棄物をゼロにするゼロ・エミッションベースの産業システムを早急に構築するべきだと提唱している。
次のページ衝撃的な報告書にまつわる動画はこちら
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/06/2050-2.php
衝撃すぎる…豪研究機関が「2050年人類滅亡」を予測と発表
オーストラリアの政府研究機関から人類滅亡という衝撃的な発表がなされました。 更新日: 2019年06月08日
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まひろちゃんぶーさん
■豪シンクタンクから衝撃的な内容の発表が…
アマナイメージズ
指を指すビジネスマン by アマナイメージズ
オーストラリアのシンクタンクが、今後30年の気候変動にまつわるリスクを分析し、最悪の場合、人類文明が終焉に向かうかもしれないという衝撃的な方向書を発表
出典
2050年人類滅亡!? 豪シンクタンクの衝撃的な未来予測 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
これは、オーストラリア・メルボルンに拠点を置くブレークスルー気候復旧ナショナルセンターが公表した文書
出典
人類終了のお知らせ。現在の文明は2050年までに崩壊すると予測した文書が発表される(オーストラリア研究) (2019年6月7日) - エキサイトニュース
2050年までに地球の平均気温が3℃上昇し、文明が崩壊するという恐ろしいシナリオが指摘されている。
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【ガチ】2050年までに地球滅亡へ! 人類絶滅のプロセス完全判明、たった3℃の気温上昇で終わるほど脆い人類
■2050年の時点で3℃気温が上昇していれば人類は終焉に向かう
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もし2050年の時点で3度以上地球の全体気温が上がっていれば、人類の文明は終焉に向かう
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「2050年までに人類が滅亡する」という文書をオーストラリアが発表 | ニコニコニュース
2050年には、世界人口の55%が、年20日程度、生命に危険が及ぶほどの熱波に襲われ、20億人以上が水不足に苦しめられる
出典
2050年人類滅亡!? 豪シンクタンクの衝撃的な未来予測 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
気候変動がもたらす破壊的な影響を抑えたいのであれば、我々は電力生産、交通、工業、農業、そして他の産業が生み出す温室効果ガスをドラスティックに、かつ今すぐ、削減しなければならない
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100年後の地球はどうなる? ただし人類がラッキーならば…… | BUSINESS INSIDER JAPAN
■永久凍土は融解し、アマゾンは干ばつに
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気温が2.5度上昇すると、永久凍土が広範囲にわたって消失し、アマゾン熱帯雨林は干ばつに見舞われて立ち枯れる。
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2050年人類滅亡!? 豪シンクタンクの衝撃的な未来予測 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
アジアでは巨大河川の水量が激減し、2億人が影響を受け、メキシコや中米では降雨量が半減し、農業が不可能になる
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【ガチ】2050年までに地球滅亡へ! 人類絶滅のプロセス完全判明、たった3℃の気温上昇で終わるほど脆い人類
陸上面積の35パーセント――人口でいえば55パーセントにあたる人たちが、年に20日以上もはや人が生存不可能なほどの致死的な熱波に襲われる
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人類終了のお知らせ。現在の文明は2050年までに崩壊すると予測した文書が発表される(オーストラリア研究) (2019年6月7日) - エキサイトニュース
■そして「人間性が崩壊」していく
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地球環境が劇的に変化していることは事実である。また、地球温暖化により2050年〜2099年の間に北アメリカで大干ばつが起こるリスクは98%
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【保存版】ノストラダムスの「まだ実現していない9の予言」が恐すぎる! 第三次世界大戦、大地震、人類滅亡… 絶望的未来がズラリ
ここまで深刻化すると、次に起こるのが人間性の崩壊だという。アメリカや中国などの大国で内部分裂や紛争が起こり、これまで築き上げてきた国家や法の秩序が崩れ去る
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「2050年までに人類が滅亡する」という文書をオーストラリアが発表 | ニコニコニュース
人口は1900年頃と比較しても少なくなり、生活の質も非常に下がるという。そして、2040〜2050年にかけ、現在の文明は崩壊の危機にさらされる
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【悲報】「2040年に人類滅亡、2020年から“変化”始まる」MITのプログラムが算出した“アポカリプスの日”が恐すぎる!|BIGLOBEニュース
■気象変動による文明衰退は過去の歴史からも証明されている
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朝焼けのピラミッド by アマナイメージズ
文明衰退に大きな役割を果たした要因(つまり今の崩壊リスク特定に役立つ要因)を特定した。これが人口、気象、水、農業、資源だ。
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やっぱり人類は滅亡することがNASA出資の調査で判明。資源浪費と貧富二極化で | ギズモード・ジャパン
1970年から2012年の間に脊椎動物が約58%も減少したと報告されているという。生態系のバランスが崩れることで人類の存亡が脅かされる
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【悲報】「マジで世界滅亡2分前」世界中の有名科学者が“人類滅亡寸前”を指摘! 21世紀で終了の確率は50%! (2017年5月9日) - エキサイトニュース
ノストラダムスは地球環境が劇的に変化すると予言しており、40年の洪水と40年の干ばつが起こるという。
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【保存版】ノストラダムスの「まだ実現していない9の予言」が恐すぎる! 第三次世界大戦、大地震、人類滅亡… 絶望的未来がズラリ
■このニュースはヤバい…
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テーブルでリラックスする女性 by アマナイメージズ
岩立盛郷@iwatachi
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たしかに衝撃的 2050年人類滅亡!? 豪シンクタンクの衝撃的な未来予測 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト newsweekjapan.jp/stories/world/…
返信 リツイート いいね 2019.06.08 10:29
俊樹@sanjou007
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こうなったのも全ては人間が作り出した代償に過ぎない。 人間が自然を破壊し 最後は人間が自然に破壊される! 2050年人類滅亡!? 豪シンクタンクの衝撃的な未来予測 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト newsweekjapan.jp/stories/world/…
返信 リツイート いいね 2019.06.08 09:31
(⌒‐⌒)@xiongmao9000
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これは十分あり得る。 2050年砂に埋まる大都市が出てくるかもしれない。 #環境 2050年人類滅亡!? 豪シンクタンクの衝撃的な未来予測(ニューズウィーク日本版) headlines.yahoo.co.jp/article?a=2019…
返信 リツイート いいね 2019.06.08 09:30
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Green Flash@EastSNW
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2050年人類滅亡!? 豪シンクタンクの衝撃的な未来予測|ニューズウィーク日本版 newsweekjapan.jp/stories/world/… 30年なんてアッと言う間だけど、深刻に考えてる人がどれだけ居るかな?トランプやアベなんかは完全に無視だし。
返信 リツイート いいね 2019.06.08 01:36
Haruyoshi KAWAI/河合晴義@yumegondou
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2050年人類滅亡!? 豪シンクタンクの衝撃的な未来予測 newsweekjapan.jp/stories/world/… [この世の終わりを避けられないわけではないが、直ちに思い切った行動をとらなければ望みは薄い] まだ希望はあるとか、今なら間に合うとか表現されてきた温暖化対策も、いよいよ最終段階にきた感。
返信 リツイート いいね 2019.06.08 00:49
■今すぐアクションを起こす必要がある
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技術革新で資源使用効率を高めても、人口ひとりあたりの資源消費量と資源採取の規模も同時に増えてしまう傾向がある
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やっぱり人類は滅亡することがNASA出資の調査で判明。資源浪費と貧富二極化で | ギズモード・ジャパン
二酸化炭素の排出を全世界的にゼロにすることが唯一の解決策
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(2ページ目)【ガチ】2050年までに地球滅亡へ! 人類絶滅のプロセス完全判明、たった3℃の気温上昇で終わるほど脆い人類
今、脚光を浴びているのは、大気中のCO2を除去する技術です。ネガティブ・エミッション・テクノロジー(NET)
出典
東大名誉教授が警告「人類に残された時間は20年」―地球温暖化の猛威が現実化、急がれる対策(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース
徹底した社会の省エネ化、そして人口増加の待ったなしの抑制が求められている。この機会に個人レベルで何ができるのかを考えてみてもよい
出典
【警告】科学者15,000人が連名で"地球滅亡”を主張「人類は7つの危機に直面している」! 今行動すべき解決策5つとは!? (2017年11月30日) - エキサイトニュース
■「伝染病も大流行」も懸念されている
アマナイメージズ
考えるビジネスマン by アマナイメージズ
現代の医療はあらゆる場面で抗生物質に頼りきっているため、どんな抗生物質も効かないスーパー耐性菌の存在が脅威になる
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【悲報】「マジで世界滅亡2分前」世界中の有名科学者が“人類滅亡寸前”を指摘! 21世紀で終了の確率は50%! (2017年5月9日) - エキサイトニュース
2050年以降には耐性菌が原因で死亡する人は、現在の年間約70万人から14倍の1000万人以上に上る恐れがある
出典
全文表示 | 人類滅亡映画の世界が2050年に来る? 伝染病大流行で年間1000万人が死亡 : J-CASTニュース
これは、がんによる死亡者を超える数に相当するため、「WHO(世界保健機関)も注目し、すべての国に対策を取るように呼びかけている」
出典
年間約70万人が死亡…「薬剤耐性菌」の恐怖と抗生物質の正しい服用法 | ニコニコニュース
https://matome.naver.jp/odai/2155996002863954601?page=2
「人類の文明はあと30年で滅亡する」衝撃的な結果が報告される
2019年6月5日14:20 by 深海 | カテゴリー ライフ | タグ 地球, 気候変動, 環境
コメント 2
「な、なんだってーーー!!!」と叫びたくなるようなお話ですが、荒唐無稽なオカルト話とは言えません。詳細は以下から。
今ある人類の文明が滅亡する…映画やSF小説だけの話だと思いますか?1999年の「ノストラダムスの大予言」が見事に外れた後、そんな滅亡の話は誰もが話半分にしか聞かないようになりました。
ですが現実に気候変動は起こっており、日本でも耐えがたい猛暑や豪雨、台風や豪雪などの災害が各地で発生しています。
こうした傾向がこれからも改められなければ、今後30年で人類の文明は終焉を迎えるという衝撃的な結果をオーストラリアのシンクタンク「Breakthrough - National Centre for Climate Restoration」が報告しました。
それによると、現在発生している気候変動が人類の生存を脅かす域にまで達する可能性があるとのことで、その危険は30年後にまで迫っているとしています。
この方向をおこなった研究者らによると、現在の地球の気温は(編集部注:人類が誕生してから)これまでになく高く、70億人を超える人間が地上に存在しているという、人類史上に例のない状況にあります。
では、このまま行くと地球にはどのような影響が起こるのでしょうか?
・2020〜2030年
各国政府はパリ協定の目標値では気温の上昇を止めるのに不十分だというエビデンスに沿って行動することに失敗し、二酸化炭素レベルは437ppmに至る。これは過去2000万年で最も高い数値となり、気温は1.6度上昇する。
・2030〜2050年
二酸化炭素排出量は2030年頃にピークを迎えて減少に向かう。しかし炭素循環はフィードバックし、化石燃料も継続的に使用されることから2050年までに気温の上昇は3度に至る。
・2050年〜
グリーンランドと南極西部の氷床は2度の、そして永久凍土は2.5度の気温上昇で融解が始まると考えられています。そして溶け出せば当然気温や海流などに大きな影響を与えます。
2050年以降では、全人類の55%が年間20日以上に渡って生存を脅かすレベルの熱波に襲われることになります。北米では山火事や旱魃、熱波といった気象災害が頻発し、中国では季節風が衰えてアジア諸国の大河が干上がり、中米の降雨量は半分になります。
西アフリカの強烈な熱波は100日以上に及び、発展途上国では国民に生存のために十分な冷房設備を供給できなくなります。食料生産にも大きな影響が及び、世界人口を賄うことができなくなります。また、10億人以上がこうした影響から移住を余儀なくされます。
こうした状況は連鎖的に安全保障にも影響を及ぼします。疫病の拡大といった問題の規模が大きくなる他、資源を巡っての武装蜂起が現実のものとなり、核使用に至る懸念も。
最悪のシナリオではこうした破壊は予測モデルを大きく超えてしまい、「人類の文明の滅亡」と呼ばざるを得ない状況が訪れる可能性が指摘されています。
まるで「マッドマックス 怒りのデス・ロード」そのもののような未来予測ですが、昨年の日本での凄まじい猛暑や豪雨、台風による被害を思い出せば、一笑に付する事はできません。
これから30年間毎年あのような災害が世界中に起こり続けたら…滅亡までには至らずとも各地で甚大な被害が発生し、それに伴う経済的な停滞や武力衝突などが起これば、私たちの生活も今まで通りとはいかなくなります。
早急な対策が必要ですが、まずは多くの人がそのことを認識する必要がありそうです。
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「2050年人類滅亡!?」釣りタイトルもほどほどに、という話(江頭教授)
2019.06.20 解説 | 固定リンク 投稿者: tut_staff
少し前の話になりますが、ニューズウィーク日本版のウェブサイトに「2050年人類滅亡!? 豪シンクタンクの衝撃的な未来予測」という正に衝撃的な記事が掲載されていました。
Photo_11
この記事は本当に衝撃的でした。なぜならこの刺激的なタイトルと象徴的なイラストの直下に
<オーストラリアのシンクタンクが、今後30年の気候変動にまつわるリスクを分析し、最悪の場合、人類文明が終焉に向かうかもしれないという衝撃的な方向書を発表した>
という要約があるのです。
「人類滅亡」と「人類文明が終焉」は全く違う話やないかー!
という、誰かをハリセンで叩いて思いっきりツッコミを入れたくなるような衝撃のボケ展開には正直愕然としてしまいます。私はニューズウィーク日本版はまっとうなメディア、もっというと権威のある情報源だと思っていたのですが、これは酷い。いくら何でも酷すぎる釣りタイトルだと思います。
人類滅亡というイメージはおそらく「人類」という概念が広がった当初からある、といえるほど古いイメージでしょう。それが現実感をもって語られる様になったのは核の脅威が切迫した冷戦時代であり、そのイメージは映画「渚にて」のような作品でも印象的に描かれていました。(ちなみに「渚にて」は1959年の映画です。)
一方、「人類文明が終焉」に向かう、という予測は以前このブログでも紹介したローマクラブの「成長の限界」で示されたシナリオと類似のイメージです。ただ、「成長の限界」は1972年の出版だということを少し思い出してもらいたいところです。
今回紹介されていたオーストラリアのシンクタンクの未来予測は気候変動が大部分の人々の想定以上の被害をもたらし、その影響を社会が受け止め切れずに人類文明が終焉に向かうかも知れない、という予測を示しています。これは「成長の限界」では資源の枯渇や汚染物の蓄積と言った漠然とした言葉で表現されていた人間活動による環境への負の影響を、より具体的なものとして示した、という意義はあると思います。ですからこの記事のタイトルが「2050年文明崩壊!? 豪シンクタンクの衝撃的な未来予測」であったらな新規性はあるものの予想の範囲内の記事だったでしょう。
今回のタイトルにある「人類滅亡!?」を見て、私は気候変動によって人類が滅亡するような(少なくとも私は知らない)全く新しい危機の可能性が示されているのかと思ってしまいました。それが記事のはじめの1文でいきなりずっこけたという次第です。
まあ、ここで本当に衝撃的なのは日本版とはいえニューズウィークというレベルのメディアですら、「人類滅亡」と「人類文明が終焉」とを区別しない程度の認識で報道を行っているという事実でしょうか。
江頭 靖幸
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