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最近震源深さが30キロ以上の地震が増加しています。
M5以上の地震を2018年4月12日までの過去1年間で
http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/
を使って検索すると79件が出てきます。これは、日本で震度1以上を観測したもので、M5以上の地震の数が79件だということです。
月別に震源深さ30キロ以上と30キロ未満で集計すると昨年2017年12月以降と以前で大きく傾向が異なることが分かりました。
そして、この傾向は311前とかなり似ています。
震度1以上・M5以上の地震の内、震源深さ30キロ以上の割合
現在:
2017年7月から11月まで:58%
2017年12月から今年4月12日まで:79%ーー21%の増加
311前:
2010年8月から12月まで:69%
2011年1月からと2月まで:91%ーー22%の増加
2017年4月13日から11月30日まではM5以上が55件発生し、その内震源深さ30キロ未満が20件、30キロ以上が35件、30キロ以上の割合は64%でした。
2017年12月から今年2018年4月12日までにM5以上は24件発生し、その内震源深さ30キロ未満が5件、30キロ以上が19件、30キロ以上の割合は79%になりました。直近4カ月と12日間で震源深さ30キロ以上が79%です。
昨年7月から11月までの5か月間ではM5以上が36件発生し、その内震源深さ30キロ未満が15件、30キロ以上が21件で58%です。
M5以上の地震で震源深さ30キロ以上
2017年7月から11月まで:36件中21件で58%
2017年12月から今年4月12日まで:24件中19件で79%
となり、21%も増加しています。
311大地震の前にも、震源深さの深い地震が急増しています。2011年1月と2月、M5以上地震で震度1以上を観測した地震は23件で、この内震源深さが30キロ以上は21件で91%でした。
2010年8月から12月で見ると、M5以上で震度1以上を観測した地震が36件で、その内震源深さ30キロ以上が25件、69%でした。22%の増加です。
現在、311大地震の震源域の南北の両隣で、311と同じように太平洋プレートが大きく滑る大地震が起こりつつあるのは確実です。関東地方に影響があるのは、311の震源域の南側ですが、緯度で見ると関東平野のほぼ中央と言える犬吠埼あたりに大きな海山が沈み込んでいるはずで、それが大規模な留め金となって、そう簡単に大地震が起こらないのだと思います。代わりに、より南側である房総半島南東沖から伊豆・小笠原海溝北部付近でまずM8程度が起こると思います。このことには、311後、2015年5月30日に深発地震M8が小笠原諸島西方沖で起こったこともあります。311の震源域の北側では、311後まだ深発地震M8が発生していませんから、311震源域の北側(東北北部から北海道)よりも南側(関東や伊豆・小笠原海溝)で、311と同じ形式の太平洋プレートが大きく滑る大地震が起こり易いのです。
プレート境界地震で、M8を超えるような大きな地震の場合、海溝から既に沈み込んでいるプレート部分による引く力と、海溝へ向かいつつあるプレート部分による押す力の二つの力が合わさることで大きな留め金(固着域)が破壊できるのだと思います。押す力は、プレートの全体としての移動速度があまり変わらないことから、継続的に一定の大きさであるはずです。残るは引く力であり、大きな地震が起こるためには、プレートの海溝からの沈み込みが活発化する必要があるのです。これが震源深さ30キロ以上地震の増加が、大きな地震が発生する前に出てくる理由だと思います。
2018年04月14日19時50分 武田信弘
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