http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/477.html
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日本全体の地震の起こり方がかなり変化しています。
1.広帯域地震観測網(F-net)
http://www.fnet.bosai.go.jp/top.php?LANG=ja
にある「最新30日のメカニズム解分布図」
http://www.fnet.bosai.go.jp/png/toppage.png?a60dd78ad5d9e41a34e5147de2c1b72c
を見ると、日本海溝のハワイ側に正断層型の地震が3月12日09:30現在で7個程度並んでいるのが分かります。日本海溝の直ぐハワイ側での正断層型ですから、アウターライズ地震が頻発していることになり、太平洋プレートが急激に西進していることになります。また、このアウターライズ地震の帯の北側と南側の延長線上では、アウターライズ地震があまり発生していないことになり、特に、南側延長線上では房総半島南東沖付近まで地震発生がないため、この地域の大きな固着域に太平洋プレートの西向き圧力が大きくかかっているはずです。北側延長線では千島海溝沿いに千島海溝の西側(北西側)に地震の帯が出来ていて、沈み込んだところで地震が起こっていることが分かります。多分、千島海溝沿いではこのように順調に沈み込んでいて、大きな地震を起こすことは、当分なく、大きな地震になるのは関東での大地震後であると思います。延宝房総沖地震とその半年前の延宝八戸沖地震の関係が逆転し、関東付近での大地震が先に発生して、その後、日本海溝北部や千島海溝南部での大地震になるはずです。
2.九州地方での地震の起こり方が変化しています。この3月は陸域地震の発生がゼロであり、海域地震ばかりです。それも、南西諸島での地震だけが起こっています。沖縄での西表島付近M5の影響が大きく、そのために隣接地域である南西諸島での地震が起こっているのです。この関係は、2015年11月の薩摩半島西方沖M7とその5カ月後の2016年4月の熊本地震M7、そして、6月16日 内浦湾M5、10月の鳥取県中部M6、11月の福島県沖M7、12月の茨城県北部M6と言う一連の地震と似ているはずです。2015年11月の薩摩半島西方沖M7から2016年12月の茨城県北部M6までの地震は中央構造線の北側での地震でした。この背景には、西日本が載っているユーラシアプレート(特に、その一部であるアムールプレート)の東進と日本海溝からの太平洋プレートの西向き圧力の増加があったはずです。この3月から起こりだしている地震は、中央構造線の南側での地震であり、この背景にあるのは、日本海溝全体及び伊豆・小笠原海溝からの、太平洋プレートの西進圧力増加だと思います。日本海溝からの西向き圧力は日本海溝のハワイ側でアウターライズ地震が発生することで解消され、結果的に伊豆・小笠原海溝からの西向き圧力が日本付近のフィリピン海プレートへ伝達されていて、それが沖縄から南西諸島での地震を起こしているのです。また、新燃岳の噴火も、311前に起こったのと同じで、南九州の陸域の地殻にかかる水平方向の西向き圧力増加によってマグマだまりが押され、その結果、マグマだまりの上面が上昇し、水蒸気爆発や小規模なマグマ噴出を起こしているのだと思います。ニュースで「深い所からマグマが上がってきている」といった表現が使われていますが、海のプレートが150キロ程度まで沈み込んでそこからマグマが新しく生成されて上昇しているのではないと思います。なぜなら、当然100キロ以上の距離でマグマが動くことになり、それなりに大規模な運動であるため、その変動はかなりの長期、多分年単位の噴火活動になるはずだからです。なお、311前の2010年12月にはF−netの「地震のメカニズム情報 月別リスト」
http://www.fnet.bosai.go.jp/fnet/event/joho.php?tm=201012&LANG=ja&VIEW=50&TSORT=desc
で分かるように父島近海でM7地震が発生し、その後、M4程度の父島近海地震が数十件発生していました。F-netは震度1以上地震だけでなく、震度1未満でもM4程度以上の地震でメカニズムがよく計算できたものが掲載されています。その意味で、通常の震度1以上地震のデータベースよりも実態をよりよく表しているのです。2010年末の桜島噴火や新燃岳の噴火の活発化はこの父島近海地震に対応したものであったはずなのです。
3.上の二つのことから言えるのは、関東平野の南方沖の海域でかなり大きな、ひょっとしたら非常に大きな地震の発生がかなり近づいてきている可能性だと思います。伊豆・小笠原海溝北部、伊豆鳥島付近、または伊豆半島東方沖やゼニス海嶺付近でのかなり大きな地震発生があり得ると思います。
4.仮に関東平野南方沖での大地震が発生すると、北海道などでのプレート境界地震が後続するだけではなく、陸域での直下型地震が頻発して行くはずです。東京湾北部や霞ヶ浦西方でのM7からM8、また中部地方から関西にかけての地震です。特に心配なのは、伊勢原断層
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E5%8E%9F%E6%96%AD%E5%B1%A4
>5世紀以後18世紀以前に最新活動がみられ、相模・武蔵地震の地震断層と推定されている[1]。
>相模・武蔵地震の前の活動は、少なくとも5,000年以上まえと推定されている[2]。
です。東北での巨大地震との連動性があり、869年貞観地震の9年後である878年相模・武蔵地震が起こっています。
この地震は活断層の東側が1.5m程度せり上がったとされています。
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