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南海トラフ大地震が台湾M6.4でいよいよ最終段階に入った!
https://wjn.jp/article/detail/4958512/
2018年02月20日 08時00分 週刊実話 2018年3月1日号
2月6日、台湾東部の花蓮県をM6.4、最大震度7(現地基準)の地震が襲い、死者17人、けが人280人の被害が出た(11日時点)。台湾では一昨年にもM6.6規模が発生(台湾南部地震)して117人の死者が出るなど、度々巨大地震が襲うことで知られているが、専門家の間では“今回の地震は日本での南海トラフ巨大地震の前触れではないか”との声が上がっている。
そもそも台湾と日本はプレートの境界付近に位置し、活断層が複雑に入り組む点で非常に似ており、地震大国でもある。また、日本で1923年に南関東を震源とした関東地震(M8.2=諸説あり)が発生した3年前には、M8.3という同規模の巨大地震が花蓮県沖で発生、2000年の鳥取県西部地震(M7.3)の前年には台湾中部で死者2000人を超える巨大地震が起きるなど、時期を前後して互いに大きな揺れが襲っている。
「台湾はもともと、いくつかの島がフィリピン海プレートと大陸側のユーラシアプレートが衝突することによって集まった島で、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に潜り込んだ際に今の地形が形成されました。花蓮県辺りは、まさにこの2つのプレートの接点の上に位置し、これとまったく同じ状況にあるのが、南海トラフ巨大地震が発生する地域です」(サイエンスライター)
東海地震、東南海地震、南海地震を発生させ、それらの連動性も指摘されている南海トラフは、フィリピン海プレートがユーラシアプレートと衝突して沈み込んでいる一帯を言う。
地震学が専門で武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏も、こう警鐘を鳴らす。
「台湾の地震は日本で起きる地震のタイプとまったく同じで、言ってみれば兄弟分のようなものです。現段階で学問的には証明されていないが、フィリピン海プレートで起きた大地震のため、日本全体に与える影響は少なくない。やはり、中でも南海トラフでの地震が心配です」
しかし、今回台湾で起きた地震の直接の原因は、直下の活断層の活動だ。果たして、南海トラフの震源地になるであろう静岡県から2000キロ近く離れた場所で起きた地震と関連性などあるのだろうか。
防災ジャーナリストの渡辺実氏は、こう説明する。
「確かにあの地震は花蓮県直下の活断層が動いたことによるもので、建物の被害は活断層の近くに集中しており、過去の教訓が建築技術に活かされていなかったことは残念でなりません。ただ、活断層が動いたそもそもの原因は、フィリピン海プレートが押す力です。それは日本も同じことで、プレートテクトニクスから見れば、2000キロ、3000キロ離れているといっても、さしたる違いではない。しかも、同じ力で押してくわけです。つまり、巨大地震が起きてしまうかどうかは、プレッシャーに耐えられない弱い部分があるかどうかにかかっているのです」
折しも、政府の地震調査委員会は9日、南海トラフで発生するM8〜9級の巨大地震が、今後30年以内に起こる確率が「70〜80%」に高まったと発表した。
調査委では毎年発生の確率を見直しており、南海トラフ地震の場合、平均間隔が88年。これに加え、最後に起きた1944と'46年の昭和東南海地震、昭和南海地震からの経過時間を使って計算すると、昨年は74.2%となり、発表としては「70%程度」だった。しかし、今年は1%上昇したことにより、四捨五入の関係で「80%」と、一つ高いランクの表記になったという。この計算方法でいけば当然、確率は時間の経過とともに上昇するため、“今後50年”となれば90%の確率となる。
「30年で80%というと、今生きている人が遭遇するかもしれないという数字になってきます。ただ、今回の発表でいきなり発生確率が上がったわけではない。南海トラフ地震のようなプレートどうしの間で起こる海溝型地震は、プレートが動き続けているために年々、確実に発生確率が高くなる。そのことを忘れてはいけません」(前出・島村氏)
さらに気になるのは、昨今しきりに起きている、いわゆる「環太平洋造山帯」での噴火や地震だ。
「環太平洋造山帯とは、太平洋の周囲を取り巻く火山帯。太平洋プレートを中心としたフィリピン海プレートなどの海洋プレートが、隣接するプレートに沈み込んでいるために火山や地震活動が活発で、日本列島はもちろん、台湾もその域に入っています」(前出・サイエンスライター)
日本時間で1月22日には、フィリピンのルソン島南部にあるマヨン山が大噴火を起こし、翌日23日にはインドネシアのジャワ島でM6.0、さらに米アラスカ沖の太平洋でM7.9の巨大地震が連続して起きており、これらもすべて環太平洋造山帯に位置する。
「不気味なことに、時を同じくして23日、あの白根山(群馬県)噴火も起きている。29日には宮城県と山形県境の蔵王山の火山活動が活発化、2月9日にも宮崎県と鹿児島県境の霧島連山の御鉢で火山性地震が増加している。地球規模で見ても、危うい状態が続いているのです」(同)
南海トラフ巨大地震は確実に迫っている。
> 今回の発表でいきなり発生確率が上がったわけではない。南海トラフ地震のようなプレートどうしの間で起こる海溝型地震は、プレートが動き続けているために年々、確実に発生確率が高くなる。/
— 小林泰三(作家) (@KOBAYASI_yasumi) 2018年2月20日
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