http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/434.html
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対象となっている 「地球温暖化VS寒冷化」のゆくえ は2017年3月1日に書かれたもので、既に約一年前のものです。
1.議論の組み立ての筋が悪い。そもそも、単に「5年後に決着がつくでしょう」という2008年9月22日付の発言に対して、その間の温度変化を示して、温暖化しているとしているだけ。しかし、この記事の最後で、「「5年程度のデータでは短すぎて長期的な温暖化傾向について結論付ける論拠にならない」とのコメントをいただきました。私もまったく同意見です」と筆者自身が認めているように、温暖化か寒冷化かはより長期の観測結果でしか結論が出ないのです。
2.しかし、温暖化か寒冷化かは判断が出来ます。それはごく簡単な話であり、温暖化を招いている現象というか原因と、寒冷化を招いている現象というか原因を比べて、どちらの要因がより強く働いているかを見ればいいのです。そのことを、この記事は全く行っていません。粗その意味で、そもそも、温暖化か寒冷化かを論じるものではなく、単に、世間話をしているようなものです。
3.IPCCの概要
http://www.jccca.org/ipcc/about/index.html
国連気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change)の略。人為起源による気候変化、影響、適応及び緩和方策に関し、科学的、技術的、社会経済学的な見地から包括的な評価を行うことを目的として、1988 年に国連環境計画(UNEP)と世界気象機関(WMO)により設立された組織です。
とある様に、ipccはブッシュ父政権(1989年1月20日 – 1993年1月20日)が成立するのとほぼ同時に出来た組織。パパブッシュ氏は 1981年1月20日 – 1989年1月20日の期間、レーガン政権で実質的な仕切り役だった。だから、パパブッシュ氏の意を受けて設置された機関であることは明らか。よって、どんな意図が温暖化の裏にあるのかを常に見る必要がある。
4.裏を見るのとはある意味極簡単。発言ではなく、行動を見ること。アメリカはパリ協定を離脱し、温暖化対策を止める方向で行動している。シェール開発は明確に高温岩体発電の準備をしているのと同じ。
5.そもそも、プレートの動きが活発化すると、火山活動が活発化し、海底火山などから大量の熱が海に供給され、海面近くの大気の温度が上がる。これが温暖化の主因のはず。「はず」としているのは、自分には定量的な評価が出来ないため。しかし、co2の増加ペースは比較的緩やかであり、2000年以降の大型の台風やハリケーンの出現を見ると、2000年頃からプレートの動きが活発化してきて、それが海面温度を上げ、結果的に大型の嵐を起こしていると見える。つまり、二酸化炭素ガスよりもこちらの影響の方が大きい。
6.仮に、プレートの動きが活発化しているとすると、地上の火山の噴火も増える。その結果、雲が増加して日射が遮られる。日射は最大の気温変動要因であり、これが大きく減少すれば寒冷化は明らか。
よって、今後は短期的に温暖化現象が一部地域で現れることがあっても、10年単位で見れば、寒冷化に向かうことは明らか。
なお、父ブッシュ氏の行動はセントヘレンズ山の山体崩壊が1980年に起こったことを受けてのものである可能性が高い。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA%E5%B1%B1
>セント・ヘレンズ山は、1980年5月18日に大噴火を起こしたことで有名である。山頂部分は大規模な山体崩壊によって直径1.5kmにわたる蹄鉄型のカルデラが出現し、山の標高は2,950mから2,550mに減少した。
http://www.kikonet.org/kiko-blog/2017-03-01/2235
スタッフの日々
「地球温暖化VS寒冷化」のゆくえ
2017年3月1日 伊与田
京都事務所の伊与田です。
2月は各地に寒波が押し寄せました。これだけ寒いと、「ほんまに温暖化してるんかいな?」と思われる方もおられるかもしれません。中には、インターネットなどで、「地球は今後寒冷化する」という主張をご覧になったことのある方もおられるかもしれません。
実際、どうなんでしょう?
地球は温暖化?それとも寒冷化?
「地球は寒冷化する。5年で決着がつく」という主張
たとえば、いわゆる温暖化懐疑論で知る人ぞ知る丸山茂徳先生(昨年は朝日カルチャーセンターで講座をされていたようですね)。丸山先生は、2008年9月22日に毎日新聞の紙上にて、このように話しておられます。
「地球温暖化の大きな原因が本当に二酸化炭素(CO2)なのかもう少し冷静に議論する必要がある」
「これからは寒冷化に向かいます。私が正しいかどうかは、5年後に決着がつくでしょう」
2008年9月22日付毎日新聞
地質学の分野で業績をあげられた研究者ということですが、ご本人も認めておられるように、気候科学を専門とされているわけではありません。
さて、当時から5年以上がたちました。実際はどうなっているのでしょうか?
実際の観測データを見る限り、地球は温暖化している
最新の観測データを眺めながら再考したいと思います。このグラフは、米航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙科学研究所(GISS)によるものです(引用元はこちら:GISS Surface Temperature Analysis: Analysis Graphs and Plots)。縦軸は温度の偏差、横軸は年を表します。
画像クリックで元データのウェブサイト(NASA GISS)へ
丸山先生が「今後は寒冷化だ」と発言されていた2008年以降、単年で見れば気温が上がったり下がったりということはありますが、ならした赤線を見ると、温暖化の傾向は続いているように見えます。少なくとも、このグラフを見て「2008年以降、寒冷化の傾向が現れている」、「もう『寒冷化が正しい』と決着はついた」と思う方はいらっしゃらないのではないでしょうか。
気候科学の専門家は、地球温暖化の確信をますます強めている
2013〜14年に発表された気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書は、2007年に発表された第4次評価報告書と同様、「温暖化していることは疑いの余地がない」と指摘しています。また、第5次報告書は第4次報告書よりも、より一層強い表現で、「20世紀後半の温暖化は人間活動に起因する可能性が極めて高い(95%以上)」と述べています。
出典:全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト
画像出典:全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト
地球平均気温の観測データに加えて、気候科学の専門家のコンセンサスという意味でも、2008年以降の5年間で丸山先生の主張の正しさが証明されるような状況にはなりませんでした。むしろ、地球温暖化の確信はますます強まっているといえるのではないでしょうか。
2015年に出版された新しい書籍を開くと…
さて、2008年の新聞紙上で「5年後に決着がつく」とおっしゃっていた丸山先生ですが、当時の主張について、現在どのように説明されているのでしょうか?
丸山先生は、書籍『21世紀地球寒冷化と国際変動予測』を2015年4月に出版されています(京都府立図書館で借りて読んでみました)。この書籍でも、今後地球は温暖化ではなく寒冷化するという趣旨の議論を展開されています。
そんな中、私の目にとまったのは次の一文です。
温暖化問題の決着は10年以内につくであろう。
丸山茂徳著『21世紀地球寒冷化と国際変動予測』(2015年4月11日発行、東信堂)、プロローグ、viページ
エピローグにも同様の一文がありました。
21世紀が温暖化であるのか寒冷化であるのかの答えは、5年から10年のうちに自然が明確にする。
丸山茂徳著『21世紀地球寒冷化と国際変動予測』(2015年4月11日発行、東信堂)、エピローグ、140ページ
2008年に「あと5年で決着する」。
2015年に「あと5〜10年で決着する」。
果たして、あなたは、丸山先生の「地球は寒冷化する」という主張について、どう思われるでしょうか。
非専門家が専門家の言説をどう受け止めるか
私自身は気候科学の専門家ではありません。ですから、自ら観測データを集めたり、分析を行ったり、シミュレーションを行ったり、気候変動のメカニズムを解明することはできません。
専門家ではない私たち市民が、「専門家」の発言の信ぴょう性を科学的に検証するのはとうてい不可能です。しかし、様々な異なる見解がある中、どの議論がどれくらい正しそうなのかについて、「公平に」比べて、自分なりに考える態度は必要なのではないでしょうか。
参考ウェブページ
「朝まで生テレビ!」の「温暖化 vs 寒冷化」討論
ココが知りたい地球温暖化
2017年11月8日:追記
Twitterで、「5年程度のデータでは短すぎて長期的な温暖化傾向について結論付ける論拠にならない」とのコメントをいただきました。私もまったく同意見です(この記事中で、筆者の見解として「5年間の観測データで温暖化か寒冷化の結論がつけられる」と主張したつもりはありません)。
本記事は、丸山先生の「寒冷化」論の信憑性を考えるため、丸山先生の主張(「5年で寒冷化と決着」論)が仮に正しい場合、その議論と観測データの間に明確な食い違いがあること、そして「5年後に決着」と何年も主張し続けていることのおかしさを指摘しようという意図でした。以上、追記でした。
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