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2017年11月24日奄美大島近海でM5.2、琉球海溝付近で増加する地震と「スーパー南海トラフ地震」
http://jishin-news.com/archives/3060
2017/11/24 地震ニュース
11月24日の03:02に奄美大島近海でM5.2・震度1の地震が発生した。
奄美大島近海でM5.2、付近で地震活動が活発化 |
日本国内におけるM5以上の有感地震としては11月16日の八丈島東方沖M6.2・震度3以来8日ぶり、奄美大島近海を震源とする有感地震としては11月6日のM3.5・震度2以来18日ぶりとなる。
奄美大島近海でのM5以上地震は7月26日のM5.6・震度2から4ヶ月ぶりということになるが、同震源ではM5以上の地震が特に近年増加傾向にある点が気にかかる。2011年から2015年までの5年間で4回だったM5以上が、2016年に6回、2017年はこれまでで3回と増えているためだ。
1938年と1995年にそれぞれM6.9が記録されたこともある奄美大島近海では、1926年以降M6以上の強い地震が17回発生しており、更に遡れば1911年にM8.0が観測されたこともある。付近における強い地震への備えは必要なのだろうか。
今回の震源位置は「北緯27.1度/東経130.3度・深さ10km」であったが、過去に1,000回以上起きてきた奄美大島近海での有感地震の中に、同緯度・同経度における地震は記録されていない。
その為、少し範囲を広げて周辺の地震活動を見てみると今回の地震の特徴を捉えることが出来そうだ。
上記はUSGSに記録されている今回の震源付近でこれまでに発生してきたM5.5以上の震源をマッピングした図である(USGSでは今回の地震はM5.5と記録)。
オレンジ色が今回の震源。まず注目されるのが琉球海溝を境に今回の震源を含む東側では地震回数が少ない、という点であること。そして赤枠で示した4回の地震、これらが2016年5月と6月(2回)、それに2017年7月といずれも最近発生していた地震であるという点である。
つまり琉球海溝の東側、今回の震源付近では2016年から地震活動が活発化しているということであり、今後の動きを注視していく必要がある、と言えるだろう。
2018年の大地震増加と「スーパー南海トラフ地震」 |
2017年8月にアメリカ地球物理学連合(AGU)がWebサイト上で公開したという、地球の自転速度低下が大地震の頻発と相関関係にあるとする研究結果が11月下旬、国内で報じられ大きな反響を呼んでいる。
25〜30年周期で減速する地球の自転は約5年間に及ぶというが、その最後の年の翌年に大地震が頻発する傾向にあることから、2018年に大地震が増加するだろう、というのだ。
通常の年であれば年間15〜20回だとされるM7以上が、25〜30回に達する可能性があるとして大地震への警戒が広がっている形だが、奄美大島近海における地震活動の活発化はこれと関連しているのだろうか。
実は、琉球海溝は南海トラフと連動してM9クラスの超巨大地震が起きる可能性も指摘されているのだ。Wikipediaの「連動型地震」の項目ではこう説明されている。
Wikipedia「南海トラフより、同トラフ南西端から続いている奄美群島沖の琉球海溝(南西諸島海溝)までの全長約1000kmの断層が連動して破壊されることで、震源域の全長も2004年のスマトラ島沖地震に匹敵する非常に細長い領域におけるM9クラスの連動型地震、あるいはM9クラスの二つの超巨大地震が連動して発生する可能性があると固体地球惑星物理学の古本宗充は指摘している」
フィリピンから東京まで動くという「スーパー南海トラフ地震」については2016年9月に週刊女性で立命館大学の高橋学教授が5年以内に起こる可能性を指摘、その規模に関する記述が当時反響を呼んでいた。
週刊女性PRIME「スーパー南海トラフ地震の場合、津波だけで46万〜47万人の被害者が出る想定になる。関東ですと東京の下町から群馬の館林あたりまで水が入るでしょう。」
そして、高橋教授は11月15日に韓国で発生した地震を受けて、再びメディア上で「(韓国の地震は)スーパー南海地震の予兆」と語っているのである。これは11月21日に日刊ゲンダイ上で述べているもの。
日刊ゲンダイ「スーパー南海地震の規模はM9.0超も考えられます。フィリピン、台湾、沖縄、西日本、関東まで大きく揺れるでしょう。さらに、津波が発生し、大阪は大阪城と天王寺を除き水没。名古屋港も水没が予想される」
地球の自転速度低下による2018年の大地震増加、韓国で観測史上稀に見る規模の地震発生、そして専門家による「スーパー南海トラフ地震」の指摘と琉球海溝付近における地震活動の活発化。これらが繋がっている可能性は否定出来ない。
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