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2017年09月21日三陸沖アウターライズでM5.9が発生、大震災後の類似地震に共通して見られた傾向は
http://jishin-news.com/archives/2789
2017/09/21 地震ニュース
9月21日未明、01:37に三陸沖でM5.9・震度2の地震が発生した(画像はUSGSより)。
アウターライズからの続発地震に注意
日本国内でM5.5以上の地震が起きたのは2017年に入ってから今回が19回目。9月12日の硫黄島近海M5.9・震度1以来であった。
また三陸沖における有感地震としては8月14日のM4.7・震度1以来5週間ぶりで、今回と同規模の地震としては7月24日のM5.7・震度2以来約2ヶ月ぶりだった。
さて、今回の地震の最大の特徴は日本海溝の外側つまりアウターライズで起きていたという点である。上記の図でオレンジ色で示しているのが今回の震源であり、東日本大震災の震源が陸地寄り、赤い四角で囲った位置である。
アウターライズ地震は震度が小さくとも津波地震となり得るという点で要注意という性格を持っており、1933年の昭和三陸地震(M8.1)では29メートルもの津波が押し寄せ、死者・行方不明者が3,000名を超えていた。
今回のM5.9はUSGSではM6.1と計測されているが、仮にこれが前震だった場合にはM8も十分にあり得る範囲であるといえるため、ここ数日の間警戒を強めておく必要があるだろう。
もう一つ知っておきたい点がある。上記の図で示されている地震は東日本大震災以降に記録されたM6以上の震源を指しているが、今回と同じアウターライズでも少なからず地震が起きていたことが分かる。
しかし、水色で示した地震と黒い四角で囲った地震をを除く全てが2011年に発生していたのである。
その意味で今回のアウターライズ地震は珍しい地震だったと言えるが、これを除く2回の地震いずれもが、その後陸地寄りでの地震に繋がっていたという点も知っておきたい。東北地方太平洋側でこれだけの地震が連なっていた以上、今回も震度4以上が複数回襲うという展開になる可能性が十分に考えられるだろう。
2012年12月07日 M7.3 震度5弱 三陸沖(アウターライズ)
2012年12月07日 M6.2 震度3 三陸沖
2012年12月07日 M5.3 震度1 三陸沖
2012年12月08日 M5.0 震度2 三陸沖
2012年12月09日 M5.0 震度1 三陸沖
2012年12月15日 M5.3 震度4 福島県沖
2012年12月15日 M5.0 震度4 茨城県沖
2012年12月21日 M5.3 震度4 宮城県沖
2012年12月29日 M5.0 震度4 福島県沖
2012年12月29日 M5.4 震度4 宮城県沖
2012年12月30日 M5.1 震度3 福島県沖
2013年10月26日 M7.1 震度4 福島県沖(アウターライズ)
2013年10月26日 M5.1 震度2 福島県沖
2013年10月28日 M5.4 震度2 福島県沖
2013年11月01日 M5.0 震度3 宮城県沖
2013年11月03日 M5.0 震度4 茨城県南部
2013年11月03日 M5.0 震度2 三陸沖
2013年11月10日 M5.5 震度5弱 茨城県南部
サイン出ていた?東北地方での揺れ
東北地方においてM6クラスの地震が発生する可能性についてはこれまでにいくつかサインが見られていた。
直近では9月11日に東京都多摩西部で2年8ヶ月ぶりの有感地震が起きた際、過去のデータから1994年に東京都多摩西部の9日後にM7.6の三陸はるか沖地震が起きていたケースや、東日本大震災の4日前にも東京都多摩西部で有感地震が観測されていたことがわかっている。
また8月16日に奄美大島北西沖でM5.7の地震があった際にも、その後三陸沖での地震につながっていた事例が過去にいくつもあったケースや、8月14日の千葉県北西部M4.5・震度3の際にも、同震源が3回連続で揺れた場合には宮城県沖や三陸沖といった東北地方太平洋側での強い地震が起きる恐れがある、と指摘していた。
特に東京都多摩西部から東北地方に連なる地震は今後注意喚起が増えるかもしれない。
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