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好調な沖縄観光産業、しかし課題も噴出(既に”基地頼り”は卒業)
http://www.asyura2.com/17/hasan125/msg/546.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2018 年 1 月 20 日 19:37:32: N0qgFY7SzZrIQ kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo
 

 曾ては「基地を迷惑がりながら基地依存」などと揶揄された沖縄だが。近隣の経済成長も在り、観光収入は延び続けているようだ。

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好調な沖縄観光産業、しかし課題も噴出 (1/3)

https://onlythebest.jp/%E5%A5%BD%E8%AA%BF%E3%81%AA%E6%B2%96%E7%B8%84%E8%A6%B3%E5%85%89%E7%94%A3%E6%A5%AD%E3%80%81%E3%81%97%E3%81%8B%E3%81%97%E8%AA%B2%E9%A1%8C%E3%82%82%E5%99%B4%E5%87%BA-1-3/

*画像略

・多くの観光客でにぎわう那覇市内の「国際通り」。数年前から外国人の旅行者が急増している
 沖縄県が観光収入、観光客数ともに4年連続で過去最高を更新中だ。

 2016年度の観光収入は前年度比9.6%増の6602億9400万円、観光客数は同10.5%増の876万9200人となった。観光客の内訳を見ると国内客は664万100人(前年度から37万4100人増)、外国客は212万9100人(同45万8800人)。特に外国客の伸びが著しく、2011年から5年間で約5.5倍に増えた。訪日外国人による「爆買い」ブームが一服したとはいえ、インバウンドそのものは今なお活況なのだ。

 17年度の観光客数は950万人(外国客は265万人)を目標に掲げているが、11月末時点で660万人を超えている。沖縄の観光推進団体である沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の平良朝敬会長は今年度も達成はまず間違いないと見る。同県は20年度に観光客数1200万人、観光収入1兆1000億円を目指しており、現状はあくまで通過点にすぎないといった様子だ。

 この数年の外国人急増の背景には、台湾や香港からのリピーターの増加や、若者の客層が増えていることがあるという。「例えば、台湾から沖縄にネイルサロンやヘアーサロンのためだけに来る若い女性は少なくありません。外国だけども距離が近いので気軽にやって来るのです」と平良会長は話す。

●沖縄の入域観光客数・観光収入の推移(出典:沖縄県)沖縄の入域観光客数・観光収入の推移(出典:沖縄県)http://image.itmedia.co.jp/business/articles/1801/18/mf_okinawa02.jpg

・空港問題
 では、沖縄の観光産業は左うちわで、今後も向かうところ敵なしなのかというと、そうとも言えない深刻な事情がある。観光客の急増に伴って受け入れのためのインフラが悲鳴を上げているのだ。その1つが空港である。

 那覇空港は現在、国内は25路線(県内除く)、海外は台湾や韓国、シンガポールなどを結ぶ16路線で、海外路線は週に190便以上が乗り入れる。地方空港でこれだけの路線を持つのはトップクラスで、自衛隊機や貨物機などを合わせた発着回数は約15万8000回に上る。しかしながら、那覇空港には3000メートル×45メートルの滑走路が1本しかないため、実のところ発着回数のピークはとうに過ぎているのだ。何とかむりくりに運用しているのが現状である。

*那覇空港

 そのため那覇空港は第2滑走路の建設を急ぐが、完成は20年3月の予定で、この間をどう乗り切ればいいのか関係者は頭を抱える。また、新しい滑走路ができても、単純に空港の能力が倍になるわけではない。試算によると、発着回数の増加は3万5000回で、現状の4分の1にとどまる。「2本の滑走路ができても、当然ながらスポット(駐機場)やボーディング・ブリッジが足りず、駐機場に向かうときに飛行機を止める運用にならざるを得ません」と平良会長は吐露する。

 問題は空港の中だけではない。空港の外でも大混乱が起きている。国内の主要空港であり、年間約2000万人が利用するのにもかかわらず、空港の敷地内は狭く、車線も少ない。そのためハイシーズンや時間帯によっては、送迎のための自家用車やタクシー、バスが長蛇の列をなして渋滞する。例えば、レンタカーの営業所に顧客を連れていくためのバンがなかなか空港に入れず、レンタカーを借りるのに2〜3時間かかったというクレームは1つや2つではないそうだ。「特別な用事がない限り、クルマで空港周辺には近づきたくない」と那覇市内で住むある男性は苦笑する。

 このような惨状に対して、バス会社やレンタカー会社は県に「どうにかしてくれ」と訴えるそうだが、平良会長は「業者の甘えだ」とバッサリ切り捨てる。

 「行政が悪いからと苦情を言うのではなく、それぞれの事業者が知恵を出し合って、お互いに協力して解決するのが筋。例えば、ホテルのフロントで客の列が長いから、県に対して何とかしてくれと言うでしょうか? 観光客の恩恵を受けているのであれば、それにかかわる問題解決も自助努力しないと。客が来なければ文句を言い、たくさん来て混んだら文句を言う。こんなのはあり得ない話です」と平良会長は語気を強める。

 とはいえ、現実問題として物理的に空港のキャパシティは限界を迎えており、タクシーやレンタカーなど事業者の言い分も分かる。効率的に顧客をさばこうと努力しても、それ以上に多くの顧客が押し寄せて来るからだ。

 そうした中、行政と事業者は協力していくつかの実証実験に取り組んでいる。昨年夏、レンタカーの送迎場所の混雑を緩和するため、空港出口付近に専用バス乗り場を設け、そこから空港近くの「波の上うみそら公園」に期間限定で開設した営業所にバスで送客したり、空港と付近のレンタカー営業所を無料の路線バスでつないだりした。

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・海路からの受け入れを強化
 さて、もはや便数を増やすことが困難である中、新滑走路ができるまでどうやって観光客数を伸ばしていくのだろうか。

 1つの策が航空機の大型化だ。現在、アジア各国から最も多く乗り入れている航空機は180座席ほどの機種だが、約250人座席の機種に変更することは可能だという。また、台湾からはジャンボ機が週2便飛んでいるが、これだと約400人乗れる。「台北から那覇までは50分程度。こんな近距離でジャンボが飛んでいるのです。これをほかの路線にも展開できれば」と平良会長は期待を寄せる。

*那覇空港に乗り入れる航空会社の模型那覇空港に乗り入れる航空会社の模型

 加えて、沖縄のもう1つの玄関口である海港の受け入れ態勢を強化し、海路からの観光客を伸ばす戦略を立てる。17年の沖縄県内へのクルーズ船の寄港回数は515回(前年比33%増)で過去最多を記録し、主にアジアから海路で沖縄にやって来る外国客は70万人を超える。

 沖縄には那覇港をはじめ、本部港、中城湾港、平良港(宮古島)、石垣港と5つの海港があり、年々増加する14万トンを超えるような大型クルーズ船に備えて、護岸工事や浚渫(しゅんせつ)工事が急ピッチで進んでいる。

 ただし、海港にも課題がある。寄港が重なるとクルーズ船専用のターミナルではなく、貨物専用のターミナルに接岸するが、そこに送迎用の大型バスが駐車できないなどの理由で、観光客は1時間ほどかけて交通の便が良い場所まで歩いていくこともあるという。

 この問題を解決しようと乗り出したのが、クルーズ船の代理店を務める沖縄シップスエージェンシーだ。昨年末に電気バス10台を導入し、那覇クルーズターミナルに到着するクルーズ船の観光客を市街地や観光地などに無料で送迎するサービスを始める。

 海路で観光客数を増やしていくものの、観光収入に関しては、海路からの外国客と空路からのそれとでは大きな差が出ていることは軽視できない。16年度の海路の一人当たりの県内消費額は3万3656円で、空路は9万8097円と約3倍の開きがある。クルーズ船の客は基本的にその土地に宿泊せず、滞留時間は5〜6時間なので、土産物や飲食での消費に限られるという事情もある。「以前は爆買いで20万円以上消費する外国客もいましたが、今はあまり見掛けません」と平良会長は話す。

 けれども、消費額が少ないからといって、海路からの客をおろそかにするわけにはいかない。沖縄に初めて訪れるアジアからの観光客はクルーズ船を使うことが多いため、リピーターになってもらうには彼らの満足度の向上が不可欠である。

関連記事
・観光収入は伸びているが……
 そのほか、観光客や観光収入を伸ばす施策はどうか。海外個人旅行(FIT:Foreign Independent Tour)が増えていることに対応して、客層ごとに細かなプロモーションを打っていくほか、教育ツアー旅行の誘致にも力を入れる。

*沖縄観光コンベンションビューローの平良朝敬会長沖縄観光コンベンションビューローの平良朝敬会長

 これは日本で言うところの修学旅行で、既に台湾や香港へのアプローチを強めている。台湾は17年に30校と、前年から倍増し、香港も10校以上が沖縄に修学旅行でやって来た。

 一方で、国内から沖縄への修学旅行は約2700校で、実に43万人の学生が訪れる。少子化の中でも横ばい成長を続けるこの強みを生かして、台湾や香港の学生と国際交流する場を作っていきたいと平良会長は意気込む。

 観光客の急増によってもう1つ問題となっているのが、宿泊施設の不足だ。現在、沖縄本島ではビジネスホテルやリゾートホテルの建設ラッシュとなっているが、平良会長によると、県内のホテルは約3万2000室で、沖縄に滞在する観光客やビジネス客などが1日に5万人、ピークシーズンには7万人に達するため、部屋数が足りていないのは明らかだ。ただ、ここ最近はコンドミニアムや合法的な民泊施設が相次いで登場しており、約7000室増えたことで何とか収まっているのだという。

 さまざまな課題が浮き彫りになってきた沖縄の観光産業だが、20年度の1200万人、1兆1000億円という目標の達成に向けて、スピード感もって取り組むべきことは多い。

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関連:
■「観光収入を過大計上し反基地運動に利用している」産経新聞報道に翁長知事「算出 国と同じ」と反論(琉球新報)
http://www.asyura2.com/18/senkyo238/msg/660.html
投稿者 JAXVN 日時 2018 年 1 月 20 日 15:02:47: fSuEJ1ZfVg3Og SkFYVk4

 

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コメント
 
1. 2018年1月20日 21:00:41 : uJRHiUIqDQ : rzZhDfLw80Q[235]
沖縄に 群がる安倍の 協力者

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